悪役令嬢
ふっと思いついて書いてみました
もし、突然乙女ゲーム世界【Love in school】の世界の登場人物。
悪役令嬢 アイリズ・リルイム以外の主要な存在である、
ヒロイン、第一王子、第四王子、公爵兄弟、友達などの
キャラクターたちが現代社会から乙女ゲーム世界に転生してしまったら、というお話だ___
「あら、そんなところにゴミが落ちていたなんて気づきませんでしたわ。そして、そのゴミが平民でしたなんてw私の眼にはゴミにしかみえませんでしたわぁw」
わたくしアイリズはいつものように頭の良さと、魔術の出来で裕福な貴族の通う、
【レキエル魔術学院】に奨学生として編入してきた平民を侮辱していた。
悪いことではない。
いちいちいちいち優等生ぶって先生にもにこにこされて
まるで特別扱いされて本当に醜いったらありゃしない。
わたくし以下の存在であるというのに。
でもそんなわたくしにも唯一心が温まるそして安らぐ居場所が在るのだ。
それは__
「ごきげんよう。で・ん・か♡」
わたくしの愛情をひたすらに受けておいてまだ固い顔をするい可愛い殿下♡
「どうも。リルイム公爵令嬢」
婚約の儀を行ってからもう一年だというのにまだ家名で呼ぶ彼も大好きだ。
わたくしは、いつにもましてキラッキラできれいな制服アレンジというものをしている。
校則違反というらしいけれど、知ったことではない。
わたくしが彼に愛されることもそう遠くは無いと思う。
「今日はお気に入りの茶葉を持ってきましたの♡。
ちょっと、殿下のためにすぐ淹れてもらえるかしら?」
そばにいたわたくしの使用人ったら、まったく。
わざわざ声を掛ける前に気づくことが出来ないのか、相変わらず三流だ。
「ねぇ殿下♡お味はどうですの?」
「美味しいよ。」
もう。殿下は乙女心をわかっていない。まさか真顔で答えるなんて。
こういうときは優しく微笑みながら感情を込めて言ってくれたほうが
持ってきたかいっていうものがある。なんでわからないのか。
しかたない、話題を作らねば
「殿下。わたくしに最近きた平民が失礼なことをしてくるのよ」
「ほう?それはどういう?」
ひどいわ!私の話には興味がないのにもかかわらず、平民の話には興味があるというのか。
ひどい!それでもそんなツンデレな殿下が好き♡本当に愛してるもの。
「、、ごめんなさい♡わたくし気分が悪くなったわ。失礼します。」
楽しい殿下とのおしゃべりもあの平民のせいでつまらなくなってしまった。本当どうしてくれるのよ
わざわざ出したくもない話題をここで作ってあげたというのに