えぴそーど2 違和感
僕の名前は東海紅葉、超能力が使えることを除いて普通の中学生だ。
退院からしばらく、入院前と変わりないはずの日常がしばらく続いた。僕はその間に自分の能力を試して一つ一つがどのような能力なのかと能力の名前のようなものをどうにか思い出すことが出来た。事故の怪我の治りが早いことに対して言及されなかったのは、どうやら周りには常に僕は「変わっている」と思われているものの、「Memorymanipulation」という周りに自分のことが都合の良いように見えるという何だか悪用されたらまずそうな名前の能力だという事も分かった。ただ僕が周りから「かわっている」と思われていることからわかるように、この能力は働いている力が弱いのだと思う。
そして、僕がなぜこのような能力を使うことが出来るのかは分からないままだ。
そんなこんなで、退院から一ヵ月が経ったころ、気になっていたことがただの違和感から確信に変わった。
この世界は明らかにおかしい
それからというもの、僕は信じられないほど膨大な世の中の情報を、「Complete memory」により、しらみつぶしに記憶していった。そして自分の記憶と世の中の記憶を比較すると、ずれが生じていた。言葉で説明すると難しいが、明らかにおかしい情報の空白が存在しているのだ。
しかし、それが何なのかの答えは、僕の記憶には残っていない。そのため、その答えは頭の中だけではなく、実際に試していかなければならない。とりあえず今の僕にできることは、今の日常をまもることだ。
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ぼくの名前は桜田葵衣ちょっと運動と勉強が出来るだけの中学生だ。ぼくにはちょっと変わった幼馴染の親友がいる。名前は東海紅葉。彼は何と超能力者なのだ。そのことを知っているのは、ぼくとぼくの両親、それと彼の両親だけだ。
ある日の下校中、学校のテスト期間が終わり、今日の放課後にカラオケでも行こうかと話していた時だ。
あっという間の出来事だった。
ぼくは紅葉に押し退けられた。
その瞬間鈍い音がして、紅葉が視界から消えた。
周りから人の叫び声や子供の泣き声やらが響いた。
ぼくは何もできなかった。
一瞬、世界が歪んだように感じた。
現実が受け入れられないことによる幻覚だろうか。
暫くして、誰かが呼んだのだろう。救急車が来て、紅葉を乗せてて行った。
ぼくはそれを見ていることしかできなかった。