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(元)勇者の異世界旅行記 ~お仕事終わったので旅に出ます!~  作者: 天宮
序章:「勇者」のはじまりからおわりまで。
7/15

7:僕のこれからについて。

 あのあと。

 創造神様の言葉を思い出して思わず言ってしまった僕の言葉は、そのまま受け入れられた。

 つまりは、僕の褒美の一つに「全世界通行券」なるものが追加された。

 ついでにちょいちょいやらかしていた不敬やらマナー違反やらなんやらもお目こぼしをもらった。次は気を付けよう。


「全世界通行券」はその名の通り、世界中どこでも行っていいですよ、という保証書だ。

 ありとあらゆる通行制限や渡航制限を無視できる、らしい。国の重要機密がおいてあるような場所とか、後宮とか、そういう場所にも一応は入れはするらしい。

 まぁ、僕はそういう場所にはいくつもりないけれど。陛下たちもそのあたりは信用してる、って言ってくれた。嬉しい限りです。


 この「全世界通行券」は小さなノート状で、世界にあるすべての国の王様が直接許可証のサインを書き込んでくれている。

 僕はその時いる国の王様のサインを兵士の人たちとかに見せればいいらしい。

 もし新しく国が興っても、その時の王様にサインをもらえば使える国が増える、というわけ。

 うーん、何か恐ろしいものをもらってしまった気がする。



 あ、僕の褒美は実はこれだけじゃない。いや、僕的にはこれだけでも十分だったんだけれど。

 まず一つ。七大陸各主要国、つまりはリリヴァルと六大陸の六国家から爵位をもらった。「英雄伯」という特別に作られた爵位だそうで、伯爵相当でもあるそう。一種の名誉貴族的な扱いらしい。貴族年金とかもらえるって。

 あと、困ったことがあったら力になってくれるらしい。それから王城に遊びに来てもいいって。いや、それはどうなの?まぁ何かあったらお伺いしよう。


 一つ。純粋にお金。どれだけあっても困らないから、だそう。まぁ確かに、お金ないと生きていけないもんね…。

 そして一つ。七大陸各主要国から、宝物殿のお宝を一つ好きに持って行っていいらしい。これは僕に装備品をあたえるためなんだと思う。

 実は魔王を討伐した際に、身に着けていた神器は全て壊れてしまった。それだけ魔王との戦いが激しかった、って事なんだけれど。

 さらに言えば、壊れた神器たちはかけらも残さずに消えてしまっている。これはあとから天使族の人経由で創造神様から回答をいただいている。

 創造神様曰く、壊れてしまった神器は地上には悪影響だから、こちらで回収したとのこと。壊れてなかったらそのまま僕にくれたらしい。どれも愛着のある装備品だったので、とても残念。

 そういうわけで、実は今の僕は剣どころか防具もアクセサリも、何にも持ってない。勇者がその状態なのは流石に各国としても都合が悪い、ってことらしい。なので手っ取り早く宝物庫の中からよさげのをあげるよ、ってことらしい。救世の勇者が使うなら相応しい装備品じゃないとダメなんだって、宰相さんと神官長さんに言われたからね。

 まずはリリヴァルで選んで、式典とか色々出るためにあっちこっち行くから、その時についでに選んできたらいい、って。

 一応この報償授与式で勇者としての仕事は終わりだけれど、民たちに姿を見せてやってほしいって、六大陸六国家の王様たちから言われてるから。

「牧場」に入れられてた人たちも気になるし、僕の姿を見て安心できるんだったらお安い御用だよ!ってことで、暫くはまだ色々と忙しい日々を送りそう。

 何年かしたら余裕ができて、自由に旅できるようになるだろうって。それまで頑張ろう!


 あ、そうそう。僕のサポートとして送られてた神獣たちや天使族の皆だけどね、それぞれ自分の棲み処とか天界とかに帰ったよ。元々僕と一緒にいるのは魔王を討伐するまでだったから。ちょっと寂しいけれど、仕方ない。

 でもね、皆時々会いに来てくれるって!僕から行くのは難しいけれど、彼ら彼女らから会いに来てくれるなら僕も嬉しい。

 神獣たちは別々の大陸に棲み処があるから、僕が自分とこの大陸に入ったら会いに来てくれるんだって。なんか僕は勇者だけあって遠くからでもわかりやすいんだってさ。

 天使族の皆は天界で神様たちのお世話があるからあんまり会えないって。神様たちは下界の復興で大忙しだから、天使族の皆も忙しいんだって。でも時間が出来たら会いに来てくれるんだって!楽しみだなぁ。





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