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第6話王に挑む戦士

エンペラ「者よ、名は何と言う」


マキナ「ゲッツ・フォン・ベルリッヒンゲン…マキナと呼ばれている…」


エンペラ「余は暗黒宇宙大皇帝エンペラ星人…その力を以て余を興じさせてみよ」


マキナ「無論」


そう言うとマキナは駆け出し距離を詰めた後に跳び、顔面に拳を叩き込もうとするがそれをエンペラは回転しながら回避、そして振り向きざまに剣を振り下ろすもマキナも着地後に片足で回転し剣の横を蹴り弾く、そして弾いた隙にマキナは拳を腹に叩き込もうとするもそれを左手で掴まれて阻止、エンペラがそれを引き寄せて腹に蹴りを入れるもマキナが頭を掴み頭突きをかます、そしてお互いにフラつきながら後退する


エンペラ「人の身でよくぞ此処まで練り上げた者だ」


マキナ「貴殿も中々の物だ…我も力を出し尽くさねばなるまい…」


そう互いを讃え合い構えるとマキナは詠唱を始める


マキナ「死よ 死の幕引きこそ唯一の救い

Tod! Sterden Einz' ge Gnade!

この 毒に穢れ 蝕まれた心臓が動きを止め 忌まわしき 毒も 傷も 跡形もなく消え去るように

Die schreckliche Wunde, das Gift, ersterde, das es zernagt,erstarredas Herz!

この開いた傷口 癒えぬ病巣を見るがいい

Hier bin ich, die off'ne Wunde hier! 」


と、詠唱を始める。

すると、周りの空気がまるで死んだかの様な無音になる。それを見てエンペラが取った行動は


エンペラ「……」


仁王立ちである、マキナの全力を見届ける為にエンペラ星人は敢えて何もせずただ見据えている


マキナ「滴り落ちる血の雫を 全身に巡る呪詛の毒を 武器を執れ 剣を突き刺せ 深く 深く 柄まで通れと

Das mich vergiftet, hier fliesst mein Blut: Heraus die Waffe! Taucht eure Schwerte. tief,tief bis ans Heft!

さあ 騎士達よ

Auf! lhr Helden:

罪人に その苦悩もろとも止めを刺せば 至高の光はおのずから その上に照り輝いて降りるだろう

Totet den Sunder mit seiner Qual, von selbst dann leuchtet euch wohl der Gral! 」


そして、遂に詠唱が完成する。


マキナ「創造

   Briah――

人世界・終焉変生

Midgardr Volsunga Saga 」


マキナの腕に漆黒のガントレットが装着される。

これがマキナの能力。拳に当たったものの歴史を強制的に終わらせるものだ。


エンペラ「終わったか」


マキナ「あぁ、待たせてすまない」


エンペラ「良い、全てを出せと言ったは此方の方ぞ」


そう言ってマキナは構え、エンペラは堂々と構える事すらなくマキナを見据える、そしてマキナはこれ以上待っても仕掛けては来ないと悟ると即座に駆け出しエンペラ目掛けて殴りかかる……が


エンペラ「…どうした、マキナ、貴様の実力はそんな物ではあるまい」


エンペラ星人にその拳が届くことは無かった、エンペラが左手の掌をマキナに向けると念力を使いマキナの体がエンペラに触れる事なく静止する、マキナも負けじと力を込めるもその拳が届くことは無かった


エンペラ「…フンヌァ!!」


左手に力を込めて押すように力を放つとマキナの体をいとも容易く吹き飛ばし木に叩きつけてしまう


マキナ「グッ…」


マキナは叩きつけられた後に立ち上がろうとするもそこへすかさずエンペラが放った光弾が襲い掛かる


マキナ「緩い!!」


それに対して拳を放ち抹消する、していくが絶えることもなく襲い掛かる光弾に1発、また1発と被弾する回数も増えていく、それもその筈、エンペラ星人もまた一歩ずつ歩いて近付いてきているのだから…そして終末の時は訪れる、エンペラはマキナの目の前に立ち光弾を撃つのをやめると


エンペラ「…貴様の実力、見事であった、あの世で一足先に待っているが良い」


と剣を持ち上げマキナにそう告げる、マキナも負けじと立ち上がろうとするも、エンペラの剣は振り下ろされる……筈だった


??「そこまでにしてもらおうかしら」


そう言って突如空より飛来する一本の槍、それを剣で受け止め、弾くも勢い故にエンペラは地面を抉りながら後退することになった


マキナ「……『回帰槍カシウス』…リリスか…」


リリス「えぇ、手酷くやられたわね…マキナ」


とマキナの前に着地しながらそう言うとエンペラの方を向き直り槍を再び手元に引き寄せ、静かに構える


リリス「出来るなら此処は一旦引かせて頂きたいのだけど…良いかしら?」


と警戒しながらそう問いかける、するとエンペラはそれを見た後に


エンペラ「…良かろう、しかし見逃すのは一度までだ、次会えば誰であろうと必ず殺す」


と一言告げ背を向けて拠点へと戻ろうと


リリス「…ふぅ…行くわよマキナ」


マキナ「…敵に情けをかけられるとは…すまない」


とリリスが自前の能力でマキナの傷を癒やし、要塞へと一旦戻っていく、この一件により企業連合と異次元連合軍の互いの警戒度は更に高いものになり、激化の一途を辿ることになる

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