第3話初戦
モララー「…」
モララーは軽く悩んでいた、殺してみせると意気込んではみたものの相手の数は軽く一小隊、しかもこの手の場合は近くに本隊が隠れてる可能性もある、故に下手に動く事が出来ずにいた、それを見ていた毛利は目を細めた後に無線を手に取りこう伝える
毛利『モララー、貴様は駒よ、畏れずに戦え、敵軍が現れたら援護射撃を行おう』
モララー『ほう?あんたがそこまで気が効くとは思わなかったぜ…任せろ、たった60人程度血祭りに上げてやるよ』
そう言うと分身し赤猫らを左右に分けて小隊を挟むように木の上を移動すると、本体が少し離れたところからガサガサと音を立てる
一般兵A「…なんだ?…見てこいカルロ」
カルロ「分かりました、出来れば構えていてくれるとありがたい」
そう言ってアサルトライフルを向けながら音の鳴った方へ向かう、そして
カルロ「ったく……こんな所に敵が居てたま…」
モララー「とんでもねぇ…待ってたんだ」
そう言って懐に飛び込むと心臓を問答無用で1突きで殺す、それを見て指揮官は目を見開くと
少尉「撃て撃て!!」
と銃を向け一斉射撃を開始し殺そうとするもそれを見て
赤猫「この手のお馬鹿さんは御しやすくて助かるわ」
と木を踏み台にして勢い良く兵士達の中に飛び込んで行き縦横無尽に斬り込んでいき、血の海を作っていく、更に抵抗しようとして銃を向けば腕を切り落とされ、逃げようとすれば死体から取った爆弾で周り諸共消し飛ばされてまさに地獄絵図となっていた、その時企業連合の基地から4機、12m級のロボが一直線に飛んで来る、それを見てモララーは確実に狙いはここだと察すると姿と分身を消し森の中に再び姿を消す
ドール1『此方ドール1、現場に到着…しかし生存者確認できず、探索を始める』
無線でそう言いながら銃口を周りに向けじっくりと前進をする、それを見てまたかとモララーは呆れ返りながらも木の上からドール1の頭にエネルギーで作ったスナイパーライフルの標準を合わせると引き金を引く…が
モララー「…⁉︎」
ドール1「敵性反応南南西にあり!撃て!」
と何と頭にヒットはするも完全に壊し切る事はできず、ただ結構な傷をつけた程度であった
モララー「チッ…(まさかの何発も撃ち込まなきゃ行けねぇタイプかよ…俺とは相性あわねぇじゃねぇか)」
と内心毒吐きながら木から木に飛び移りどうにか隙を見つけ出そうとする
ドール1「今の一撃…油断できる物では無い!徹底的に破壊しろ!」
そう言って飛んでその後を追いかける、それを見てモララーは苦い顔をする
モララー「ならばやるっきゃねぇか!!」
そう言うと空中で姿勢を立て直し木の枝を足場にして思いっきり自身を砲弾としてドール達に真正面から向かう
ドール4「!?、目標!!前方より高速で飛来!!」
ドール1「なっ!?」
モララー「君達自体はあまり頭は良く無いようだね」
そう言うと巨大なブレードを生成しドール5体を纏めて真っ二つにし大爆発させる…しかしこれ程のエネルギーを使用すれば勿論疲労は溜まる訳で
モララー「はぁ…はぁ…チッ、エネルギーが切れかかってんな…暫しの休憩が必要か…」
自身の手を見てそう言うと近くの木の影に隠れながら座り無線を繋げる
モララー『すまん、さっきの奴らが予想以上に硬かったから本気で行ってしまった』
毛利『構わん、今次の駒を送った所だ、貴様は帰還でもしていろ、その内相手も黙っていられなくなってネームドが出てくる頃合いであろう』
モララー『了解、休憩が取れ次第帰還する』
そう言ってモララーはカモフラージュをしながら木の影で休息を取った…次に来る地獄に気付くこともなく