第15話刻越えし智略
今までモブとの戦闘シーンを描いてなかったので書きます、不自然さを出してしまい申し訳ありません
ツルク星人「奴をこれ以上進めさせるな!!何としても大将より前で殺してしまえ!!」
と号令を受けロボット軍団は目を光らせ1人の老人の元へ駆け出す、その男の名はカウレス・ミレニアム、埋葬機関の総統を務めており、前々から送られてきた刺客全てを殺してきた猛者である
カウレス「1人の老人に寄ってたかって迫り来るとは…些か不作法では無いかな?」
そう言いながらカウレスの姿が一瞬で消えロボット軍団とツルク星人の間に現れるとロボット軍団は真っ二つにされた状態で地面に倒れる
ツルク星人「チッ…数十のロボット軍団をものともせずに壊し切る奴が今更何を!!」
それを見てツルク星人はぐっと姿勢を低くし真正面から突っ込む…が
カウレス「…『万象よ永遠なれ』」
そう呟くとカウレスはツルク星人の横を通過するとツルク星人の首は落ち首から血を勢いよく噴出しながら倒れる
カウレス「先程から挑発と取れるこの数の少ない部隊を幾度となく寄越して来る行為…」
いつものカウレスであれば間違いなく行っていたが、カウレスの足を留めさせる一つの理由があった、それは、自身が乗り込んだ後の未来が恐ろしいまでに見えないのである、いつもは『万象よ永遠なれ』の効果により未来はいつも見えてるが、乗り込む選択をしようとした瞬間にその一切が見えなくなる
カウレス「…私でもどうなるか分からないと言うことか…もしくは…」
その続きを口にしようとしてやめると時間を確認した後にいつも出てくる方向に歩いて向かう
森の中では銃声や金属音、爆発音の他に空でもプロペラ音などが響き渡っており完全なる戦場であるが、それに似合わない程自然に歩き、前進していた、そして開けた場所に出ると1人の悪魔が立っていた
カウレス「私の名はカウレス・ミレニアム…埋葬機関の総帥をさせて貰っている…貴方は?」
フラウロス「我はソロモン72柱が1柱、フラウロス…数多の参謀の内の1人をしている」
カウレスはそれを聞いて目を見開く、目の前の悪魔は過去現在未来の全てを見通す悪魔、確実に総指揮官相当であると踏んでいた為、違うと言われ動揺を隠しきれなかった
カウレス「…では総指揮官は誰なのですか?」
フラウロス「貴様も知っている男だ…毛利元就、奴の指令でこの軍は動いている」
かつて優秀な軍師として名を馳せた将軍毛利元就、彼も知的には群を抜いているがまさか総指揮官を任せられる程とはと冷や汗を流す
フラウロス「さぁ…無駄話はこれで終わりだ…芥の如く燃え尽きよ」
カウレス「ご遠慮させていただきます…それに貴方で手こずっているわけにも行かないのでね」
そう言って時計を開きカチッと押すと能力を発動し時を止める、そしてフラウロス目掛けて駆け出すと足元から突然魔法が発動カウレスの全身に強烈な電撃が走る
カウレス「!?…ガハッ…なんだ今の魔法陣は…今は確実に時を止めていたはず…何故発動することが…」
地面に手を付き、思考を巡らせる、とりあえずは時を巻き戻そうとするもその時カウレスは違和感を覚えた…時が戻らないのだ止める事は出来ても未来予知や巻き戻しがまるで出来ない、しかしフラウロスを見ても動いてる様子は無い…何故だと…そして一つの答えに辿り着き、時間停止を解く
フラウロス「…踏んだ様だな…そして、その顔は理由も悟った顔だな」
カウレス「えぇ…恐らくあなたはソロモンと作戦を練り、此処を覆う様に時戻しを無効にする魔法陣だけを創り出した…そして戻ろうにも貴方は先程の会話中でもう既に私を覆う様にして魔法陣を展開…動こう物ならあらゆる魔法陣が私を襲う…違いますか」
とフラウロスを見上げる様にしてそうカウレスは目を細め
フラウロス「そうだ、貴様がどう動こうがその刃が私に届く事はない、そして逃げる事もまた出来ない」
カウレスはそれを聞いて目を見開くと目を閉じクスッと笑うとその場に座り込み
カウレス「では、暫くの合間…こうしていましょうか…これではお互いに動けないので」
フラウロス「…良かろう」
カウレスの提案にフラウロスは乗り座った状態で話を続けた




