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パンダさんのパン屋さん  作者: 山田靖
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パンダさんの探偵物語!解

Ladies&Gentlemen!さぁさ、お立合い!

君たちが今宵この場所に集まった理由は、もうご存知でありましょう。

そうです!まさにこの部屋で勃発した、身の毛もよだつマカ不思議!

エクレア消失事件!

しかし、謎はすべて解けた!

いかにして不可能は可能となったか?

これから皆様に真相をお話ししましょう。


事の発端はこうであります。

ボクが奥さんに頼まれてエクレアを6個買ってきました。

いいですか!6個ですよ、6個!

包みをリビングのテーブルに置き、ボクは二階へゲームを取りに行ったのです。

そうして降りてくると、何とエクレアは既に消えていた!

その瞬間、リビングは開けっぴろげでした。

すなわち、誰にでも犯行のチャンスはあったのです。

そもそもエクレアを買ってきたのは、レッサー一家が遊びに来るからでした。

レッサーとは家族ぐるみのお付き合い。

なので気軽にホイホイと訪ねてきます。

当時ボクは二階、奥さんは洗濯でした。

レッサーは気にせずズケズケとリビングまで入ってきたのでしょう。

テーブルの上にエクレアがあります。

ははぁ、今日のオヤツはコレだな。レッサーはそう思ったに違いない。

しかし、世帯主はなかなか現れません。

お腹が空いていたレッサーは、

どうせ後で食べるんだ、ならば今でもいいだろう。

と、全部平らげてしまったのです!

嗚呼、何ということでしょう。

エクレアは6個なのです。

ボクと奥さんに赤ん坊、それとレッサー夫婦と娘、全員の分で6個!

しかもボクは2個食べるので、子供たちは半分こでギリギリなのです。

この衝撃の事実ををレッサーは知らなかった。

レッサー、君はいつもボクたちと仲良くしてるけど本心ではあるまい。

動物界のアイドル、ボクたちに嫉妬していたハズだ。

なぜなら先に発見されたにもかかわらず、パンダの称号をボクたちに奪われ、

あまつさえパチモン扱いされているのだからね。

いつか復讐のイヤガラセを狙っていたのだろう。

でもなレッサー、嫉妬はみっともないぞ。

それではニンゲンに媚びる、黄色いのや居候なんかと同レベルだ。

しかしレッサー、君の知らない重大な秘密を教えよう。

そのエクレアは50円引きシールが貼ってあったのだ。

なぜかって?それはね、

消費期限が今日までだったからだよ!

わーはっはっはっはーっ!




パンダさんの探偵物語!

真実を知ることが必ずしも幸福にはつながらない。

沈黙もまた愛のかたちである。


・・・・・・・・・・To Be Continued


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