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パンダさんのパン屋さん  作者: 山田靖
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パンダさんの優しい忘却!

みなさま、こんばんは!

AWA(Animal Wrestling Association) エキサイトシリーズ最終戦!

ここ、戦場ヶ原特設リングには、34匹大観衆が詰めかけました。

いよいよメイン、タイトルマッチ時間無制限一本勝負!

青コーナーより挑戦者、マスクド・パンダ入場です!

さあ、やってまいりました謎の覆面パンダ!サクライさん、ヤツは何者でしょう?

「私の情報ではあのカンフー野郎とは赤の他人だそうです」

そして!赤コーナー、チャンピオン、最強戦士アルティメット・マウンテンゴリラ!

絶対王者バーバリアン!マウンテンゴリラ防衛なるか?

いよいよゴング!


「ここはどこ?ワタシは誰?」

動物たちは原っぱでプロレスごっこしてた。

ところが、ゴリラのバックドロップくらってパンダさん、頭打って失神!

ようやく気がついたと思ったらまさかの記憶喪失!

パンダさん、ナニモカモ忘れちゃった。

奥さんも娘もわからない。友だちも覚えていません。

どころか、自分がパンダであるという認識もない!

とりあえず家に戻りましたが、何も思い出せません。

「ワタシがパンダであるということは不本意ながら受け入れよう」

しかしなぜパン屋なのだ?”パンダのパン屋”などという安直ではなかろうな!

自室に案内されました。マンガやゲーム・フィギュアが散乱しています。

「ワタシはモノを大切にしていたようだ。子供の頃のオモチャが保存してある」

いや、そりゃアンタ、先週のイベントでの戦利品だと自慢してたでしょうが。

「なんだと!こんなのがワタシの趣味嗜好とでもいうのかっ」

聞けば聞くほど不愉快でした。

どうやらこのパンダは、酒好き女好きのグータラで重度のアニメオタクなのです。

ゆっ許せん!

もうこんなイカガワシイ場所には一秒たりとも居られない。

憤然と出ていこうとしたとき、奥さんとバッチリ目が合いました。

フム、この雌パンダはなかなかカワイイではないか。

仕方なくゲスパンダの家で暮らすことにしました。

そうと決まればグズグズしていられない。

朝から晩まで一生懸命働きます。

忌まわしい同人誌なんかすべて破棄!

奥さんには優しく、娘の面倒もよくみます。

困ってるものを助け、ケンカの仲裁もします。

みなを励まし、先頭に立って頑張ります。

それでいて謙虚でいつもニコニコ静かに笑っている。

ああ、何とすばらしいパンダさん!


背後からいきなりバックドロップをくらった。

うーん・・・パンダさん、後頭部をシタタカに打ち気がついた。

「ここはどこ・・・」

ハッ!ボクは何をしてたんだ!

パンダさんの記憶喪失に責任を感じたゴリラ、

同じ衝撃を与えればと、渾身のバックドロップによって、

パンダさんは奇跡の生還を果たした。

よかった、よかった!何もかも元通り!

「ボクの宝物を捨てたのは誰だあぁぁぁぁーっ!」


パンダさんの奥さんは今密かにバックドロップの練習をしている。



パンダさんの優しい忘却!

あの日あの時のアナタのままでいてほしい、いつまでも!


・・・・・・・・・・To Be Continued


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