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パンダさんのパン屋さん  作者: 山田靖
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パンダさんのSWEET MEMORIES!

パンダさんは穴を掘っています。

一生懸命、穴を掘っています。

ゴミを捨ててた穴がいっぱいになったので、新しいのを掘っています。

カチッ!あれあれ?スコップの先が何かに当たりました。

おおっ、これは!

何と何と、玉手箱じゃありませんか!

そういえば裏の畑でポチが騒いでたな。

大判小判、ザックッザクですかあぁぁぁーっ?!

パンダさん、夢中で箱を開けました。

中には・・・石とか押し花やらシールだのラムネのオマケ・・・

あと何か訳の分からんゴチャゴチャしたもの。

ガラクタじゃねえかっ!

いや、ちょっと待ってください。

こいつらには見覚えがある。

そうだ!

パンダさんがご幼少のミギリから大切に収集した宝物!

結婚を機にタイムカプセルとして封印したものでした。

いつの日か盛大にお披露目するために!

大富豪となったパンダさんの記念館に永久に展示されるのだ!

ああっそんなこと、スッカリ忘れてた。

青春のココロザシ雲散霧消、今やその日暮らしでピイピイなのです。

良かった、あの頃は良かった!

パンダさんがセンチメンタルにふけっていると、何かでてきた。

こっこれは!セミの抜け殻!

しかし、ただのヌケガラじゃありません。

パンダさんと奥さんの恋愛時代の大切な大切な思い出の逸品!

あの日、可憐なパンダ嬢はセミの抜け殻を「取ってくれろ」と泣きぬれた。

パンダさんは木登り苦手だけど、果敢にチャレンジ!

つかんだ拍子に木から落ちたけど、ヌケガラはしっかりと守った。

泥だらけ傷だらけでパンダさんたちは永遠の愛を誓ったのです。

・・・それが現在どうでしょう?

奥さんは育児ばっかりで、パンダさんをかまってくれません。

昔はあんなんじゃなかったのに!

そうだ、あの素晴らしい愛をもう一度!

パンダさんは玉手箱を元通りに埋め、奥さんを呼びました。

「どうしたの?お腹でも空いたの?」

「いや、ここを掘ってほしい」

「まだやってなかったの!忙しいのに、もう!」

奥さん、プンプンしなから掘っていきます。

すると・・・ゴミが出てきました。前に埋めたヤツです。

あっそっちじゃない、こっちこっち。

次は・・・紙がいっぱい・・・

パンダさんが学生時代に描いたマンガとか、出せなかったラブレター・・・

こっこれは黒歴史じゃねえかっ!

ここだ、ここ!ここを掘ってくれぇ!

宝物をどこに埋めたか分かんなくなっちゃた!

「どうせガラクタでしょ!」

奥さんは無慈悲に発掘拒否、あっち行っちゃった。

残されたパンダさん、ゴミ捨て穴をモクモクと掘るのでした。



パンダさんのSWEET MEMORIES!

帰らざる日々、思い出は美し過ぎて!


・・・・・・・・・・To Be Continued


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