パンダさんの宇宙よりも遠い場所!
深海!それは地球最後のフロンティア!
水深200mでは太陽光の0.1%しか届きません。これは植物プランクトンが光合成できる限界。そして水深1000mを越えると完全な暗闇。ここでは水温は5℃以下。水圧は水深10mごとに1気圧増え、水深1000mでは約100気圧。最深部のマリアナ海溝(水深約11000m)では、1平方センチメートルあたり1トンの圧力がかかる!空気ないし暗いし寒いしペチャンコになっちゃうし、とても生身のカラダでは行けません。
深海こそ、南極なんかよりもよっぽど「宇宙よりも遠い場所」と断言できましょう。
人類がまだほとんど足を踏み入れていない未知の世界!
しかしこんなところでも生きものはいるのです。鉱物エネルギー資源はほぼ手つかず。
こりゃ宇宙開発より有望ではありませんか。
過酷な環境である深海にチャレンジし生還した猛者もありました。
その数少ないひとりが「タロー・ウラシマ」です。
おそらく史上初、彼は最深部の竜宮城に達し海底人との接触に成功しました。
だけどウラシマはせっかくのチャンスを、「乙姫様、萌え」とかタイやヒラメのダンスにウツツを抜かしてしまったのです。秘密保持のためボケ老人化された形跡がありますが、コイツは絵がヘタクソで可視化もかないません。
しかしオミヤゲの玉手箱で竜宮城の実在が確認されました。
かくして、無限の可能性を求めていま、深海調査潜水艦「仰天号」が行く!
仰天号には博士はじめ多くの科学者が参加しています。
案内はカメ。ですが齢1万歳で心もとないので通訳にパンダさんを頼みました。
パンダさん、はじめての深海で大コーフン!
「うわーっ、スッゲェーッ!これが海の底かぁ」
「ほぇぇぇーっ!サカナ泳いでるとこ初めて見たよ」
こらこら、酸素がもったいないからあんまり騒がないの!
「ねぇねぇ、あれ何?何何何?」
クラゲにナマコやヒトデとヤドカリにタコ・イカ・ホタテ・アンコウのようなもん!
「あの細長いサカナって?」
サンマじゃよ。知らんのか?
「えっ?サンマは黒くてピンとしててジュウジュウ煙だしてるヤツだぞ」
それは焼死体だろがっ!
「へぇぇ。おっと、あの大きいのは?」
マグロじゃねぇかっ!
「ええっ?マグロってのは赤くて四角くて小っちゃい・・・」
そりゃ、サシミ!
「そうそう、さっきから探してるんだけど、サシミが泳いでないんだよ。どこ?あとさ海の幸といえば、チクワ・カマボコ・ハンペンなんだけどどこにも見当たらないんだ!」
パンダさんの宇宙よりも遠い場所!
毎日が素晴らしい、アンダー・ザ・シー!
・・・・・・・・・・To Be Continued