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パンダさんのパン屋さん  作者: 山田靖
208/215

パンダさんの太陽がくれた季節!

夏が、来た!

ギラギラ灼熱の太陽が大地を焦がす。ユラユラかげろうがゆれる。

暑い!暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑いーっ!

夏、真夏、猛暑、酷暑!暑い暑い暑い暑いーっ!

汗はダラダラ!頭はグラグラ!限度ってもんがあるだろっ!

暑い!暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑いーっ!

暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑いっ!

嗚呼、地球温暖化はシャレや陰謀論ではなかった。

暑い!暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑いーっ!

暑い、熱い、焼ける、煮える、溶ける、熔ける、融ける・・・

暑い!暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑いーっ!


いやぁとんでもない暑さですね。

さすがの弱肉強食の無法地帯、野生の王国もグロッキー!

むしろ過酷な大自然の脅威に無防備でさらされているのです。

普段、どう猛な連中がヘバッてるとあって「ひとの不幸はカモの味」新旧メディアがこぞって取材に押しかけました。

パンダさんのパン屋さんからの中継です。

炎天下にシロクマやペンギンを引きずりだしてインタビュー!「暑いです」

パンダさん、怒った!

「コイツらは元々寒冷地出身で暑さに弱いじゃないか!暑さを強調したいなら熱帯のゾウさんとかキリンさんにしろよ。みんな熱中症なんだから!」

しかし暑さが得意な連中が「暑い」といっても自業自得。暑さが苦手だからこそより弱さが引き立ち、猛暑が際立つ。視聴者はクーラー効いた部屋で「どうぶつは大変だねぇ」と、かき氷を食べるのです。

おかげで、野生の王国はこの夏一番のホットスポットとして注目を集めました。


さて、野生の王国に国境を接する「トナリの国」がありました。

この二か国は非常に仲が悪かった。ご近所さんなら波風立てない方がいいのに。

近親憎悪というか、常にライバル意識を持ち、罵りあってきました。

トナリの国は、野生の王国が評判になって面白くありません。

トナリの国だって暑いのです。ウチの方が暑い!と猛アピール!

ついにどっちが暑いかシロクロつけることになりました。


問題は測定法です。温度計なんてシャレたモノはありません。

そもそも「暑い」に基準というかレベルやらヒエラルキーだの存在してない。

あっ、でも「寒さ」の方は目安がありました。

「バナナでクギが打てる」

これが「寒さ」の最高峰です。では、これに倣って「暑さ」も決めましょう。

様々な案が出されました。

そういえば過去に「車のボンネットで目玉焼き」なる表現があったなぁ。

昨今の異常な暑さは当時の比じゃない。いまならBBQでもイケルんじゃないか?


国境を流れる川の対岸でそれぞれがBBQの準備に余念がない。

炭火を起こさず太陽光のみで熱した鉄板で肉を焼く勝負!

これならどちらがより暑いか明白でしょう。

トナリの国は熱が通りやすいように肉を薄く切って串に刺します。

一方、野生の王国では肉を丸ごと鉄板の上に乗せ・・・

「ヤッホーッ!」

パンダさん、トラさん、ライオン君たちが一気呵成にガツガツガツッ!

「おかわりっ!」



パンダさんの太陽がくれた季節!

心頭滅却すれば火もまた涼し!


・・・・・・・・・・To Be Continued


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