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パンダさんのパン屋さん  作者: 山田靖
197/223

パンダさんの666!

パンダさんは、いつもお腹が空いていた。

どうしてお腹が減るのかな?

それは食べ物が少ないからだ、食べたらなくなっちゃうからだ!

そもそもだ、笹なんか食ってるからだ!

パンダだって熊なんだ。ホントは肉でも魚でも何でも食べる。

けど、動物アイドルのイメージってもんがあるんで表向きはヴィーガン気取ってる。

ナイショでコッソリお酒飲んだりBBQするのも楽じゃない。

遂にパンダさんは重大な決断をした!


パンダさんは脱サラしてパン屋さんになった。

パン屋さんだから店頭のはパンがズラリ!ついでにミルクやスイーツ・お酒もあるよ。

そしてそれらは、奥の食卓にも並べられるのです。


パンダさんのパン屋さん!

ご自慢のパンは店主自らが焼き上げる逸品!

パンは、その日売れる分のみを作ります。

だけど、商いは水モノ。思いがけずお客が殺到する日もあれば、全く売れない時も。

需要と供給のバランスがムズカシイ。天候・気温・景気・流行・政治・世界情勢etc

あらゆるデータを駆使し、販売数を予測しパンを焼きます。

ところが意に反し、大量に余ったり足りなかったり!

トレンドは常にパンダさんにイジワルなのです。


ところで最近、ちょっとした事件がありました。

コメの値段が高騰したのです。コメはパンの宿命のライバル!

言わずと知れたコメは主食中の主食!パンもその牙城を虎視眈々と狙っていますが、瑞穂の国ではコメは唯一無二!なにしろコメの収穫高で身分が格付けされるのです。こんな制度が他にありましょうや?私事で恐縮ですが、地元はギンナンの出荷量日本一を誇ります。トナリ村はレンコン生産量日本一!ギンナンもレンコンも日本くらいしか食べんだろうから、日本一すなわち世界一!(ちはやふる一巻27P参照)なのになのに町長も村長もサミットや国連に呼ばれたことはない。かようにコメは有史以来、エコヒイキされてきたのです。ならば、恩返しとして国民に安く提供するのが、ひとの道でありましょう。

ではナゼ、コメは高くなったのか?

それは需要に対し供給が追い付かなくなったからです。

以前から消費が落ちてきたので、国は減反政策でコメの量を減らしました。

そしたら今度は足りなくなっちゃったのです。


「これだ!」

ピコーン!パンダさん、ヒラメイた!

パンが売れ残るのは需要に対して供給過多だからだ!

パンの量が減れば、お客は殺到し10倍20倍の値段でも買っていく!


パンダさん、減パン政策を断行!

何事もフルスロットルのパンダさん、減パンといっても10%減20%減なんてケチなマネはしません。ドドーンと太っ腹!スバリ、パン100%減!

これでパン価格高騰は必至!パン1個2000円時代の到来だ!ウハウハ!


アレレレレー、おかしいなぁ?売るパンが無いぞぉ・・・



パンダさんの666!

ひとはパンのみにて生くるにあらず!


・・・・・To Be Continued


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