パンダさんの失われた時を求めて!
パンダさんは、おモチを食べています。
もそもそ、もそもそ、おモチを食べています。
ここんとこずっと、朝昼オヤツ晩夜食と、おモチを食べています。
へぇーっ!パンダさんってよっぽど、おモチが好きなんだね!
ちがぁ―うっ!そうじゃないっ!
おモチがあるから食べてるんだ!カビちゃうから食べてるんだ!
まだこんなに残ってるんだ!これ全部ひとりで食べなきゃならんのだ!
食いしん坊バンザイのパンダさん、おモチは大好物です。
大みそかにいっぱい、ペッタンペッタンペッタンコ、おモチをつきました。
そして迎春!元旦から怒涛のおモチラッシュ!
そりゃ始めは、みんなウマイウマイと食べてましたよ。
でも諸行無常、どーしたって飽きるじゃないですか。
奥さんや娘ちゃんは三日からは通常メニューに戻りました。
そこから、パンダさんの孤軍奮闘がスタートしたのです。
当初、パンダさんは、よゆうシャクシャクでした。
おモチ大好き!いくらでも食べられる。
何なら、娘ちゃんの分もツマミ食いしてたくらいです。
おモチの分量を決めたのもパンダさん!
それくらいにしといたらという、奥さんを振り切ってのモチつきでした。
だから、製造者責任を厳しく問われる。適切に処理せねばなりません。
ううっタイムマシンが実用化されていれば・・・
過去の自分の暴走を止めたい。キネを奪ってブンなぐってでも!
パンダさんは、おモチを食べています。
もそもそ、もそもそ、おモチを食べています。
おモチは、のびたりちぢんだり、口の中でネバネバしてる。
ガチッ!
イキナリ固いものが奥歯に当たりました。
イテテ・・・おモチのはしっこの焦げたところでしょうか。
パンダさん、かまわずガリガリ噛み続けました。
しかし大熊猫の強靭な牙でも砕けなかったのです。
どうしたんだろう?ペッ!
うわぁぁぁあーっ!何じゃ、こりぁあぁぁーっ!
なんとソレは、パンダさんの右上奥歯1のカケラだったのです!
パンダさん、おモチ食って歯が折れる!
野生の王国、騒然!
さっそく、大喜利が始まりました。
「パンダさん、歯が折れたってねぇー?」
「パンダさん、歯壊(はかい)」
「パンダさん、歯滅(はめつ)」
「パンダさん、落ち歯(おちば)」
「パンダさん、歯無し家(はなしか)」
「パンダさん、歯隠れ(はがくれ)
「パンダさん、歯無星(ハムスター)」
「パンダさん、歯零無(ハーレム)」
「パンダさん、必死歯逝く(ヒッチハイク)」
「パンダさん、栄光の欠け歯死(えいこうのかけはし)」
「パンダさん、僧侶歯痛(そうりょハイター)」
「パンダさん、折歯君(オリバーくん)」*秀逸
パンダさんの失われた時を求めて!
おモチを食べるときは充分に注意しましょう。
・・・・・・・・・To Be Continued




