パンダさんのライバルを倒せ!
パンダさんのパン屋さん、なかなかの評判です。
パンが美味しいのはもちろん、
主パンダさんのヒョーキンぶりも人気の一因。
店は大通りに面しているので、通勤通学客でいっぱい。
ところが、です!
順風満帆だった経営に冷水をブッかける事態が勃発!
何と何と、ロバがパン屋を始めたのです。
ロバは荷車にパンを積み、あちこち移動してパンを売ります。
その際、大声でCMソングまで唄うのです。
権利団体がウルサイので、ここではあえて紹介しませんが、
歌が面白いと子供たちにミリオンヒット!
ロバのパン屋は大繁盛です。
思わぬライバルの出現に、パンダさんは大慌て。
このナワバリでは競合を避けるため、同じ業種は出店できないオキテがある。
憤然とパンダさんは抗議しました。
しかし、ロバはニヤリと反論。
場所を定めず移動しながらの販売。
店を構えているわけではない。
出店を禁じたオキテには抵触しない!
法の盲点をついてきたのです。
パンダさん、グウの音も出ない。
そもそも、野生の王国。
最低限のオキテはありますが、まあ弱肉強食。
やったもん勝ち、勝てば官軍なのです。
正当性を主張するなら、ロバより売り上げを伸ばすしかないのです。
対抗するため、パンの値引きを始めました。
するとロバは更に安い価格で売るのです。
これでは赤字になってしまう。
それにウザイのは、あのCM!
何らかの対抗策が求められRます。
でもパンダさんにも意地があるので、
まさかプロモーションの応援を、黄色いのや居候に頼めません。
代わりに奥さんを店頭で踊らせましたが、近所からヤカマシイと苦情。
もう、ダメだ!何をやってもロバに負ける。
進退窮まったパンダさん、遂に禁断の手に出ます。
ロバへのネガティブキャンペーン!
ロバは運送業時代、
配達中の塩を流出させる事故を複数回起こしている。
ところが、これは単なる事故ではなく、故意によるもの。
川を渡る途中、同じ場所で転んでいると判明したのだ。
こんな卑劣なロバのパン屋許すまじ!
ロバは必死に釈明しました。
それは別ロバだ!
そのロバは綿を輸送中やはり川で転んで水死している。
しかし一旦、世に出たスキャンダルは容易なことでは拭えません。
別ロバとはいえ、一族の汚点。
ましてロバはCMソングの好感度で売り出したのですから、
イメージダウンは致命傷でした。
泣く泣くロバはパンダさんの軍門に下り、別のナワバリへ去りました。
パンダさん、してやったり!
これでナワバリのパンは独占だあっ!
数日後、ナワバリにスーパーマーケットがオープン!
テナントに、魔女のパン屋が出店しました。
パンダさんのライバルを倒せ!
ひとを呪わば穴二つ!
・・・・・・・・・・To Be Continued