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パンダさんのパン屋さん  作者: 山田靖
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パンダさんの陽のあたる教室!

この物語は、ある学園の荒廃に闘いを挑んだ熱血教師の記録である。


学園は荒れていた。もともと底辺しか集まらなかった高校ではあるが、

悪評と少子化の影響でさらにレベルがストップ安。

生徒も、不良・ヤンキー・チンピラ・半グレばかりであった。

暴力沙汰も日常茶飯事。もはや教師の手に負えなかった。

このままでは、イケナイ!校長は重大な決断をした。

少年法で警察も介入できぬ無法地帯!この戦場に立ち向かうには!

毒をもって毒を制す!無法地帯にはホンモノの無法地帯を!

弱肉強食の無法地帯から、伝説の教師がやってくる!


えーっ、今日からこのクラスの担任となった、パンダだ。

史上初の人外教諭として採用された。ヨロシクな!

ボクは高校の先生になるのが夢だった、そして今ここにいる。

そう、夢は必ずかなうんだ!Let's Try!

言っておくが、ビシバシやるぞ!それが君たちのタメなんだ。

君たちはまだ若い。だが、少年老い易く学成り難し!

時間はアッというまに過ぎ去ってしまう。

例えばだ、君たちは当たり前のようにここにいる。

しかし、まっ昼間からセーラー服JKの大群と過ごせるなんて、

この先の人生ではまず巡ってこないと肝に銘じておけ!

気づいてからは遅いんだ。青春時代は二度と戻ってこない。

いま、この一瞬を大切にしよう!


あーでは、出席をとる。アレレレ?ずいぶん休んでるな。

今も言ったように、社会へ出ると女の子のトナリに座るだけで金がいる。

もったいないことをするんじゃない。バチが当たるぞ。

ん?そこの机には何で花が飾ってあるんだ?

「あのぅ・・・ずっと不登校なんです」

何で出てこないんだよ?このピチピチキャピキャピの楽園に!

「みんなで、ちょっとイジッたら・・・」

あーっ!そりゃ、イジリじゃなくイジメだな、イジメ!

よくないぞ!イジメなんてクズの所業だ!先生は悲しいぞ。


「でも、イジメられるほうにも問題があるんだよ」

フム、では君たちは信念をもってイジメてたんだね。

よし分かった!ボクは生徒に理解のある教師なんだ。

君たちの自主性を認めよう!しっかり、イジメなさい!

しかしだ、イジメられるほうにも言い分があろう。

ヤミクモにターゲットを定めるのも、何か芸がない。

そこでボクからひとつ提案がある。


古代アテナイでは、市民の投票で追放する人物を決めていた。


今から紙を配るので、イジメたい者の名を書きなさい。複数回答OK!

あっ当然、記名投票だぞ。己の意見は堂々と主張するもんだ!

最多得票者をクラス全員でイジメよう。モチロン、ボクも協力する!

これぞ民主主義!これぞ学生自治!これぞ認めたくない若さゆえのアヤマチ!

ああ、青春ってスバラシイ!



パンダさんの陽のあたる教室!

イジメ、ダメ、ゼッタイ!


・・・・・・・・・・To Be Continued



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