パンダさんのFLAGをはためかせろ!
闇の中に何かが今、うごめいている。
閃光!炸裂!激震!爆音!怒号と悲鳴!
硝煙を突き突撃!銃弾が飛び交う!血と肉塊が散らばる!
阿鼻叫喚!地獄の黙示録!ここは・・・戦場!
第08独立分隊パンダ班は、勇猛をもって知られたいた。
荒くれ者ぞろいの軍隊にあって、一際ヤバイ奴ら!
ティラノサウルス、サーベルタイガー、クラーケン、ウワバミ!
ひとの心を持たない、血に飢えたケダモノ!
クセのある連中を束ねるのは容易なことではない。
ノホホンとしたパンダさんでなければ不可能なのだ。
パンダ班は「戦場の悪魔」と怖れられていた。
なにしろ猪突猛進!作戦も指揮も連携もありゃしない。
殴る!蹴る!噛みつく!敵を倒すどころか食っちまう!
後からパンダさんが戦利品を拾って歩くのです。
連戦連勝!向かうところ敵なし!
軍は快進撃を続けていた。各地の戦闘を制し要衝を堕とした。
そしてついに敵総指令本部を突き止めこれを包囲。
勝利は目前であった。ところが・・・
奇襲攻撃され、軍団は壊滅!すべてはワナだったのだ。
閃光!炸裂!激震!爆音!怒号と悲鳴!阿鼻叫喚!
パンダ班はちょうど酒盛りの最中に攻撃を受けた。
さすがの猛者たちもこれにはビックリギョーテン!
大あわて、恥も外聞もなく逃げ出した。
ここは戦場、真っただ中!絶体絶命!さあ、どうする?
でもそこは怪物部隊!野生のカンを働かせます。
パンダ班はウッソーとしたジャングルに逃げ込みました。
人跡未踏、何が潜んでいるか判らない秘境!
ですが、なあにコイツラのほうが、よっぽど怖い。
パンダ班はやっとのことで川のほとりにたどり着きました。
動物たちは座り込んでひと息つきました。
「ここまで来れば、もう安心だ」
「これで故郷に帰れるな。もう戦争はコリゴリだ」
「そうだなあ、ノンビリしたいわ。酒場でもやるか」
「オマエが全部呑んじまうんだろ?」
「ギャハハハ、違げぇねえ!」
「オレ、帰ったら結婚するんだ・・・」
「ヒュー、あの娘かい?ずいぶん待たせたもんな」
「ウチはガキが生まれたとよ。カワイイだろうなあ」
おいおいおい!パンダさん、マッ青んなって立ち上がった。
「こんなとこにいられるかっ!ボクはひとりで寝るぞ!」
パンダさんのFLAGをはためかせろ!
大丈夫、すぐ戻ってくるから・・・
・・・・・・・・・・To Be Continued




