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パンダさんのパン屋さん  作者: 山田靖
114/224

パンダさんのFLAGをはためかせろ!

闇の中に何かが今、うごめいている。

閃光!炸裂!激震!爆音!怒号と悲鳴!

硝煙を突き突撃!銃弾が飛び交う!血と肉塊が散らばる!

阿鼻叫喚!地獄の黙示録!ここは・・・戦場!


第08独立分隊パンダ班は、勇猛をもって知られたいた。

荒くれ者ぞろいの軍隊にあって、一際ヤバイ奴ら!

ティラノサウルス、サーベルタイガー、クラーケン、ウワバミ!

ひとの心を持たない、血に飢えたケダモノ!

クセのある連中を束ねるのは容易なことではない。

ノホホンとしたパンダさんでなければ不可能なのだ。

パンダ班は「戦場の悪魔」と怖れられていた。

なにしろ猪突猛進!作戦も指揮も連携もありゃしない。

殴る!蹴る!噛みつく!敵を倒すどころか食っちまう!

後からパンダさんが戦利品を拾って歩くのです。

連戦連勝!向かうところ敵なし!


軍は快進撃を続けていた。各地の戦闘を制し要衝を堕とした。

そしてついに敵総指令本部を突き止めこれを包囲。

勝利は目前であった。ところが・・・

奇襲攻撃され、軍団は壊滅!すべてはワナだったのだ。

閃光!炸裂!激震!爆音!怒号と悲鳴!阿鼻叫喚!


パンダ班はちょうど酒盛りの最中に攻撃を受けた。

さすがの猛者たちもこれにはビックリギョーテン!

大あわて、恥も外聞もなく逃げ出した。

ここは戦場、真っただ中!絶体絶命!さあ、どうする?


でもそこは怪物部隊!野生のカンを働かせます。

パンダ班はウッソーとしたジャングルに逃げ込みました。

人跡未踏、何が潜んでいるか判らない秘境!

ですが、なあにコイツラのほうが、よっぽど怖い。

パンダ班はやっとのことで川のほとりにたどり着きました。


動物たちは座り込んでひと息つきました。

「ここまで来れば、もう安心だ」

「これで故郷に帰れるな。もう戦争はコリゴリだ」

「そうだなあ、ノンビリしたいわ。酒場でもやるか」

「オマエが全部呑んじまうんだろ?」

「ギャハハハ、違げぇねえ!」

「オレ、帰ったら結婚するんだ・・・」

「ヒュー、あの娘かい?ずいぶん待たせたもんな」

「ウチはガキが生まれたとよ。カワイイだろうなあ」


おいおいおい!パンダさん、マッ青んなって立ち上がった。

「こんなとこにいられるかっ!ボクはひとりで寝るぞ!」



パンダさんのFLAGをはためかせろ!

大丈夫、すぐ戻ってくるから・・・


・・・・・・・・・・To Be Continued


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