七日目
スクリーム「いやー、ついに最終日になってしまったっすね。」
ララ「ほんと、どうなっちゃうんだろうね~。予想できないや。・・ララも、あんな死に方すると思わなかったし。」
スクリーム「いやー、あれは結構グロかったっすよね。まあ、今はとりあえずおいときましょう。とりあえず、あらすじっす。」
ララ「今回のあらすじはー・・フローラVS??だよ。」
スクリーム「その??には誰が入るんすか」
ララ「それは読んでからのお楽しみ!」
《フローラ&ペトラside》
「フローラ、準備はよろしいですの?」
「もちろん大丈夫ですよ!」
す
「それでは、ゴー!ですわ!」
ペトラの合図と共に、フローラは崖に向かって全速力で駆け出していった。そして、心の中で必死にこれは地面、私は地面の上を走るだけ。と念じながら、崖にぶつかる。
すると、崖にぶつかる直前でフローラの身体は浮き、見事崖の上を走ることに成功した。
「成功です!やりましたよ!ペトラ!」
「最後まで気を緩めるんじゃありませんわ!しっかりと念じて!」
ペトラの叱咤を受け、フローラは慌てて気を引き締め直し、そしてようやく崖を頂上まで登りきった。頂上にたどり着いたフローラは、嬉しさのあまり思わずガッツポーズする。
「やったー!ついにやったぞー!」
それから数秒遅れて、ペトラも髪を崖に突き刺しながらフローラのところまで登ってきた。先日のスクリームとの戦いで受けたダメージは、既にほとんど治っている。
フローラの隣へと降り立ったペトラは、以前の彼女からは考えられないような穏やかな笑みを浮かべてフローラを賞賛した。
「流石ですわ。まさか、本当にたった数日でここまで成長するとは・・。」
フローラは、ペトラに対しこれまたにっこりと笑みを向けると、その両手を強く握りしめた。
「私がここまで成長できたのは、ペトラのおかげです!本当にありがとう、ペトラ。」
フローラから正面から見つめられて手を握られ、ペトラはたちまち顔を真っ赤にした。
「そ、そんな、フローラの努力のたまものですわよ。私はそこまで大したことはしていませんわ。」
フローラは、そんなペトラの反応を可愛らしく思いつつ、再び感謝の言葉を口にした。
「いえ、ペトラのおかげです。私一人では、ここまで頑張ることは出来ませんでした。ペトラがいたから、貴女の力になろうと思ってここまで頑張れたんですよ。」
フローラとペトラは、それから、二人で崖の上にあった岩の上に並んで座り、七日目の空を見上げた。自然と、フローラの口から声が漏れる。
「今日で最終日なんですね・・。なんか、長かったような短かったような、不思議な気持ちです。」
「・・そうですわね。このまま何事もなければ、私たちは生きて元いた場所に戻れる・・。死んだ方たちの分も、私たちは胸を張って生きなければなりませんね。」
フローラは、こんな時でも他人のことを思いその命を背負おうとするペトラを、眩しく思うと同時に、少しじれったく思った。
昨日、ペトラから少しだけ昔の話をしてもらった時にも思ったが、ペトラはとてつもなく不器用だと思う。ペトラの友達の死は、別にペトラのせいではないのに、ペトラはこの歳まで友の死を自分の責任にし、自分自身を縛り付けていた。
しかし、フローラは、そんな不器用で優しいペトラのことが、この数日間でたまらなく大好きになっていた。
だからこそ、思わずこんな言葉が漏れてしまう。
「・・ペトラ、笑わないでくださいね?私、正直このゲームが終わってほしくないんです。だって、このゲームが終わってしまったら、貴女と離れ離れになってしまうから。」
そんなフローラに対し、ペトラは一瞬驚いた表情を見せたあと、少しだけ泣きそうになり・・そして、それを誤魔化すように明るい笑みを浮かべた。
「そのことなら、問題ありませんわ!少しお待ちくださいまし!」
そう言うと、なぜかペトラは着ているドレスを脱ごうとし始める。ペトラの突然の奇行に、フローラは慌てて視線を逸らすが、ペトラはただ胸元から指輪を取り出しただけだった。フローラは、なんとなく少しほっとしたような少し残念なような気持ちになる。
そんなフローラの心情など露知らず、ペトラは少し耳を赤くしながらその指輪をフローラに手渡した。
「これは、ルドリアーナ家の家紋が入った指輪ですわ。この指輪を渡すのは、ルドリアーナ家にとって信頼の証。ルドリアーナ家は貴族の中でも名家も名家。これさえあれば、どこにいても再び会えますわ!」
フローラは、手渡されたその指輪をじっと眺めた。そこには、貴族の持つ装飾品らしく、凝った装飾がなされていた。見るからに高そうな指輪で、平民であるフローラには少し気後れする品だったが、ペトラから貰ったプレゼントが素直に嬉しく、フローラは早速それを自らの薬指にはめた。
しかし、自然な流れで薬指にはめてしまったが、これ、なんかとシチュエーションが似てるような・・。
「これ、なんかプロポーズみたいですね。」
「プププ、プロ、プロポーズ!?なな、何を言っているんですのフローラ!これはそういうつもりではなくただの信頼の証で・・。ううぅ!は、恥ずかしいですわ・・!」
ペトラは、もはや耳だけではなく顔全体を真っ赤にして俯いてしまった。
フローラは、ペトラのその反応に、流石にからかいすぎたかと謝罪することにした。
「ふふ、それくらい分かってますよペトラ。変なことを言っちゃってすいません。それと・・指輪、ありがとうございます。」
フローラはそう言って頭を下げる。しかし、ペトラはフローラの謝罪に何故か反応を返さず、俯いたままなかなか顔をあげようとしなかった。不審に思ったフローラがペトラの顔を覗きこむ。 すると、ペトラは、苦しげな表情で胸を押さえつけていた。
「ペトラ!?急にどうしたんですか!?しっかりしてください!」
異変を感じたフローラが慌てて呼び掛けるも、ペトラはますます苦しげな表情になっていく。
「フローラ!私から離れてくださいまし!」
ペトラが、必死の形相でフローラにそう呼び掛ける。そこには、先程までフローラの発言に赤面していたような余裕は全く見られない。
しかし、こんな状態のペトラを置いて離れるわけにはいかない。フローラがどうするべきか悩んでいる間に、胸を押さえつけ苦しんでいたペトラの動きが急にピタリとやんだ。そして、心配そうに見つめるフローラの前で、ゆっくり立ち上がると、おもむろにフローラの顔を蹴り飛ばした。
「がはっ!?」
突然のことに全く反応できず、フローラはそのまま吹き飛ばされる。幸い、口の中が少し切れた程度で致命傷にはならずに済んだ。しかし、怪我は大したことがなくても、フローラの頭はひどく混乱していた。
そんなフローラを、ペトラはまるでゴミでも見るかのような冷たい目で見下ろすと、その口を開いた。
しかし、そこから出た声は、ペトラの声ではなかった。
「やれやれ、この身体だとあまり力が出ませんね。お久しぶりですフローラさん。私のことを覚えていますか?」
その声は、フローラにとっても聞き覚えのあるものだった。
「その声は・・パトリシア!?なんでペトラからパトリシアの声が聞こえるんですか!?というか、パトリシアはペトラが殺したはずじゃ・・?」
すると、混乱を隠せないフローラに対し、ペトラはパトリシアの声でアッハッハ!と高笑いしてみせた。
「私が殺された・・?いいえ、私はここに生きています。今貴女が話しているのは、ペトラではなく、この私、パトリシア・ローズマリーなんですよ。」
ペトラ・・いや、パトリシアはそう言うと、耳をそっと手で撫でた。すると、ペトラの耳がエルフ特有の尖ったものに変化する。フローラは、ますます混乱した。
「え!?ペトラの耳がパトリシアさんの耳になった?それでも、今私の目の前にいるのはペトラそのもの。それなのに話しているのはパトリシアさん・・いったいどういうことなんですか!?」
フローラは、次第に底知れぬ恐怖を感じ始めていた。それを認めてしまえば、自分はもう耐えられないかもしれない。しかし、パトリシアがペトラの顔でにやりと嫌らしい笑みを浮かべながら語ったのは、実に非情な真実だった。
「簡単な話です。私の能力は、種を飛ばすというもの。種は、一つ一つが私と同じ意思を持ちます。それはつまり、私が飛ばす種は全て私自身となんら変わりがないということなんですよ。あの時・・屈辱にも、ペトラにより胸に穴を開けられ死にかけた時、私は、わざとペトラに止めを刺してくれと頼みました。そうすれば、止めを刺すためにペトラは私に近付く必要がある。私は、止めを刺される寸前、身体全体を種に変えました。その種の一つでもペトラの体内に入れば良かった。そうすれば、私はペトラの体内で芽吹き、根を張り、その身体を乗っ取ることができる。そして・・その作戦は成功した。」
フローラは、自分の耳を疑った。今パトリシアが言ったことを受け入れたくなかった。パトリシアはあの時から、既にペトラの体内に潜り込んでいた?そして、ペトラの身体を乗っ取った?それが本当だとしたら、ペトラは・・?
「本来なら、もう少し早くこの身体を乗っ取れる予定だったのですが・・思った以上に生命力が強く、乗っ取るのに時間がかかってしまいました。ああ、でもまだ全身を完璧に支配したわけではないから、再び同じことをするには時間がかかるからフローラさんは安心していいですよ?そして、薄々察しているかもしれませんが・・私に身体を乗っ取られたその時点で、既にペトラさんの精神は死んでいます。」
パトリシアが、さらっと最悪の言葉を告げる。フローラの心を、激しい絶望が襲う。
「ああ、その顔!ふふふ、私はその顔が見たかったんです。どうですか?最愛の友の身体を奪われた気持ちは?」
パトリシアが、ペトラの顔で恍惚とした叫び声をあげた。その声を聞き、今度はフローラの心に激しい怒りの炎が点った。
「この・・!ペトラの身体を返せ!」
「わはは!無理ですよ!一度奪った身体は返品不可!この身体は既に私のモノ!もうペトラの意思などどこにも残っていません!私の言葉が嘘だと思うなら、この身体、無理矢理奪い返してみますか?」
パトリシアのその挑発に、フローラは剣を構えた。そして、パトリシアに斬りかかろうとする。しかし、斬りかかる寸前で、思わず動きが止まってしまった。そんなフローラの脇腹を、パトリシアがわははは!と猟奇的な笑みを浮かべながら再び蹴り飛ばした。
「私に攻撃できるはずありませんよねぇ?だって、この身体は貴女の大好きなペトラさんのモノなんですもの!」
パトリシアの言う通り、フローラはパトリシアに斬りかかる寸前、その姿を見て動きを止めてしまった。たとえ中身が違うと知っていても、ペトラを傷つけることはできなかった。
フローラは、ぐはっ!と口から血を吐き出す。先程の蹴りで、もしかしたら肋骨が何本か折れたかもしれない。フローラは、射殺さんばかりの鋭さでパトリシアを睨み付けた。その視線を受けたパトリシアは、ぞくぞくっと身体を震わす。やめろ。その身体でそんな顔をしないでくれ。ペトラは、そんな顔をしない。ペトラは、誰よりも優しい女の子なんだ。
「ふふふ、大分楽しませてもらいました。ゲームのルールからすれば、生き残りは二人。それなら、別に貴女を殺す必要はないのですが・・。ペトラさんは、私とペアとして一緒に生き残ることを望みますか?」
「はあ・・はあ・・!誰がお前なんかと一緒に生き残るか!私のペアはペトラだけです!」
フローラのその答えに、パトリシアは残念そうにため息をつき、首を横に振った。その拍子に、巻き髪が頬に当たり、パトリシアは眉をひそめる。
「それにしても、いかにも貴族らしいアホみたいな髪型ですね。邪魔なので切り落としてしまいましょう。」
パトリシアはそう言うと、ペトラのトレードマークとも言える巻き髪をナイフで切り落とした。
それを見た瞬間、フローラの頭の中で何かがブチッと切れる音が聞こえた。
「・・その髪の毛を笑うな。」
フローラは、ゆらりと立ち上がり、剣を構えてパトリシアに近付いていく。パトリシアは、そんなフローラをおかしなモノを見る目で見つめた。
「なんです?髪の毛を切り落としたくらいで何をそんなに怒っているのですか?しかも、他人の髪の毛なのに。」
「・・その髪の毛は、何度も私を救ってくれた、ペトラの魂とも呼ぶべき素晴らしい髪の毛です!その髪の毛を簡単に切り落とすような貴女を・・私はもうペトラとは思わない!」
フローラは、そう叫ぶとパトリシアに向かって駆け出していった。パトリシアは、そんなフローラを余裕の態度で迎え撃つ。
「そんなに頭に血が登った状態では、とても満足な戦いはできませんよ?・・ほら、これで詰みです。」
パトリシアはそう言うと、フローラの足元から植物を生やす。そのまま、フローラの足を拘束し、止めを刺すつもりだった。
しかし、フローラの足元に生えた蔦は、何故かフローラを避けるように、フローラの足元から距離を置く。これには、パトリシアも思わず眉をひそめた。
「どういうことですか?・・まあいいです。拘束がダメなら、直接殺せばいいだけの話です!」
パトリシアはフローラに向かい右腕を振るう。そこから無数の種が飛び出したかと思うと、種は空中で無数の竹の槍に変わり、フローラに襲いかかった。
「私の種は何も地上でしか発芽できないわけではありません!今度こそ終わりです!」
しかし、フローラは無数の竹槍を前にしても、一切動揺を見せなかった。まっすぐただパトリシアの方だけを見つめ、竹槍がフローラに襲いかかる瞬間、心の中でこう念じて跳び上がる。
「この竹は全部、私が浮くべき"足場"。私はただ、足場の上を浮くだけ!」
そして、今度こそパトリシアは驚愕に目を見開くこととなる。
フローラに襲いかかった無数の竹槍。フローラは、それに一切当たることなく、まるで無数の竹槍の上を歩くかのようにして、こちらへ真っ直ぐ向かって来たのだ。フローラの身体の中心にやってきた竹槍も、フローラの身体に当たる寸前で、避けるように横に逸れていく。これも、実際はフローラが向かってくる竹をただの足場と認識することにより、竹からフローラの身体が浮いたためそのように見えただけだが、そんなことはパトリシアには分からなかった。
「くそ!なんで当たらない!貴様、いったい何をした!?」
パトリシアが悲鳴にも近い声をあげる。その時にはもう、フローラはパトリシアのすぐ近くまで迫り、剣を振りかぶっていた。
しかし、今にも剣が降り下ろされそうになった瞬間、パトリシアの表情が突然変わり、ペトラの声でフローラに話しかけてきた。
「ふ、フローラ?」
その声に、フローラは思わず動きを止めてしまう。しかし、その次の瞬間には、パトリシアは再び元の表情に戻り、フローラがしまったと後悔した時には、パトリシアに首を絞められていた。
フローラの首を絞めながら、パトリシアは狂ったように笑い叫ぶ。
「あーはっはっは!まさか、ペトラの意識が戻ったとでも思ったんですか?そんなもん、私の演技に決まってるじゃないですか!!貴女はどこまでも甘いですねぇ!!」
パトリシアは、物凄い力でフローラの首を締め上げていく。フローラは、声にならない叫び声をあげた。
「せめて最後は、苦しまないよう楽に死なせてあげますよぉ!」
フローラは、自分の首元目掛け降り下ろされたナイフを見て、そっと目を閉じた。
ああ、こんなところで私は死んでしまうのか。結局、ペトラの仇を伐つこともできなかった・・。
しかし、いつまでたっても、予想していた衝撃は襲ってこない。フローラが恐る恐る目を開けると、そこには、ナイフを持っていたはずの左手首から先を切断され、戦くパトリシアと・・
その手首を切り落とした、血まみれのペトラの髪の毛があった。
パトリシアは、まさかといった様子で戦きながら、自分の髪の毛を睨み付けた。
「ペトラぁ!貴様、死んでなお私の邪魔をするのかぁ!」
それにより出来た隙を、フローラは見逃さなかった。フローラは、持っていた剣を思いっきり振りかぶり、パトリシアの肩から腰にかけてズバッと一閃した。
「ぐあああ!?こ、こんな、ところで・・。」
パトリシアが断末魔の悲鳴をあげる。
その瞬間、ペトラの耳が再び元の形に戻った。フローラは、まさかと思い、倒れるペトラの身体を慌てて抱き止めた。
しかし、その身体は、既に冷たくなり始めていた。身体を乗っ取っていたパトリシアの精神が消えたことで、ペトラの身体も同時に死んだのだ。
フローラは、ペトラの死体を抱き抱え、一人慟哭した。
「ペトラ・・!私は、最後まで貴女に助けられて・・!」
フローラに抱き抱えられたペトラの表情が安らかだったのが、フローラにとって唯一の救いであった。
殺し合いゲームは、もうじき終わりを迎えようとしている。フローラは、作ったばかりのペトラの墓の前で手を合わせ、その時を一人待っていた。その手には、ペトラからもらった指輪と、若干申し訳なく思いつつも切り取ったペトラの髪の毛が握られていた。
まだ、ペトラの死の悲しみが消えたわけではない。しかし、フローラは、いつまでもペトラの死を悲しむのではなく、ペトラのためにも生きようと思っていた。生きて、ペトラの死を親族に伝える。それは、指輪を与えられた自分の義務だとも思えた。
それだけでなく、自分がこれから先も生き続けること、それが、ペトラが生きた証にもなるんじゃないかと思えた。
そして、辺りがすっかり暗くなった頃、ようやくその時が訪れた。
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『はーい!それでは、最終日の脱落者を発表しまーす!最終日の脱落者は、パトリシアとペトラでーす!そして・・これでようやく、この殺し合いゲームの生存者が決定しました!その映えある生存者の名前は~・・フローラと、そして・・ピティーでーす!それでは、生存者は早速始まりの空間まで転移させまーす!』
▼▼▼▼▼
「・・は?」
フローラは、そのアナウンスに思わず自分の耳を疑った。しかし、その疑問が解消する前に、フローラの身体は白い光に包まれ、そして、無人島には少女たちの死体だけが残されたのだった。
パトリシア・ローズマリー
身体能力 4
知性 4
社会性 3
運 3
能力の強さ 4
ギフトの能力・・種を飛ばす。(種は、それぞれがパトリシアと同じ意思を持ち、自由に操作が可能。また、奥の手として、種を体内に送りこむことで、その人物の身体を支配することもできる。)
ペトラ・ルドリアーナ
身体能力 3
知性 4
社会性 2
運 2
能力の強さ 1(本来)→4(特訓後)
ギフトの能力・・ヘアースタイルの変化(本来、ちょっとしたヘアースタイルの変化しかできなかったが、特訓により、髪質を変化させたりすることで、戦闘にも使えるようになった。)
次回、エピローグです!