三日目
ソニア「今回の話のあらすじを任されたソニアだ!今回は、神からアイテムの入った宝箱が与えられ、ますます戦闘が加速していくぞ!まあ、私の速さには勝てないがな!なぜなら私は、ヒーローだから!」
《フローラ&ペトラside》
殺し合いゲームが始まって三日目。フローラは、木の上で目を覚ました。フローラの能力なら地面に落ちても大丈夫なのだが、やはり慣れない場所で眠るのは難しい。フローラは寝不足の目を擦る。そんなフローラの隣には、髪の毛をハンモックすにして優雅に眠るペトラの姿が。相変わらず能力を使うのがお上手ですね。
しかし、二日目の魔物との戦闘でその髪に散々助けられたフローラは文句を言うことができず、ペトラが起きるまでその寝顔を憎々しげな表情で睨み付けていた。
ペトラが目を覚ましたところで、地面に降りた二人は、そこに昨夜木に登った時にはなかった宝箱のようなものを見つけた。
「これはいったい何ですの?いかにも怪しい感じですわね。」
「あ!そういえば、あの神が三日目にアイテムの入った宝箱を設置するとか言っていた気がするような・・。」
あの時は、自分にはアイテムが使いこなせる自信がなく、期待はしていなかったのだが、いざこうして目の前で宝箱を見てみるとフローラのテンションは若干上がった。
「確かにそんなこと言ってましたわね・・。それではフローラさん、宝箱を開けてくれるかしら?」
当然のようにそう命令したペトラに対し、フローラももう反論はしない。戦闘で役に立たない負い目がある分、少しくらいこきつかわれる分にはいいかと思えた。
フローラは、内心宝箱がいきなり爆発したりしないかとビクビクしていたが、そんなサプライズはなく、普通にアイテムが二つ入っていた。ペトラは、フローラの後ろから宝箱の中身を覗きこみ、アイテムの一つを手に取った。
「『キャンディ・キャンディ特製パワーアップキャンティ』?なんですのこれ?無駄に名前にキャンディが多いですわね。」
「もう一つは・・これは剣、ですね。軽くて私でも使えそうです。」
宝箱の中身は、謎のキャンディと軽くて立派な剣だった。フローラは、その剣の刀身の美しさに剣など扱ったこともないくせに見とれてしまっていたが、どうせペトラがこの剣を欲しがるだろうと渋々ペトラに剣を差し出した。しかし、予想外にも、ペトラは「この剣は貴女が持っておきなさい。」とその剣をフローラに返した。
「あ、ありがとうございます。・・てっきり、ペトラさんはこの剣の方が欲しいかと思っていました。」
「私にはこの髪があるからその剣は必要ありませんわ。それよりも、戦闘力のない貴女が持っている方が良いでしょう?」
「これで少しは私の仕事も減るかしら。」と呟くペトラに対し、フローラは苦笑いをしながらも、少しだけペトラに対する評価を見直したのだった。
《アン&ララside》
「博士の見つけた宝箱には何がありましたデスか?こっちの宝箱には『無限に水が湧き出る水筒』とかいう役に立つのか立たないのかよく分からないモノが入っていたデス。」
「えーっとねー、私の宝箱には眼鏡が入っていたよ~。なんか、赤外線センサー搭載で目に見えないモノも見えるようになるってー。どう?似合ってる~?」
ララはそう言うと、眼鏡をかけた状態でアンの前でくるりとターンをし、えへへ~、と笑みを浮かべてみせた。
(眼鏡っ子属性キタコレ!!ファッキンクールビューテー!!)
アンは、このアイテムをララに与えた神に少しだけ感謝した。
《ルージュ&スクリームside》
皆が宝箱を見つけているのとほぼ同時刻、ルージュとスクリームのペアも宝箱を見つけていた。
「お!宝箱じゃねえか!いしし、どんなお宝があんのかねーっと!」
「キャプテン宝箱が凄く似合ってるっすね・・。」
スクリームが思わず呟いたように、海賊のルージュには宝箱がよく似合っていた。特に、宝箱を前にして手を擦り合わせるところとかがそれっぽい。
しかし、ルージュは宝箱をすぐに開けることはせず、一旦持ち上げてその重さを確かめ始めた。宝箱の表面を隅々まで眺め、腕を組みうーんと唸る。
「こりゃダメだな。俺の勘だが、この宝箱はハズレだ。恐らく爆弾でも入ってて開けたらドカン!ってとこだな。」
実際、ルージュのこの勘は当たっていた。神は、宝箱の中に一つだけ爆弾入りのハズレを紛れさせていたのだ。しかも、腕が吹き飛ぶくらいのダメージにわざと抑えた爆弾を用意していたあたり嫌らしい。今回は相手が悪かったが。
「マジっすか!?キャプテンの勘はよく当たるっすからね・・。じゃあ、別の宝箱を探しますか?」
先日の戦いでルージュの勘の凄さを知っているスクリームは、その言葉を信じ別の宝箱を探すことを提案した。しかし、ルージュはそんなスクリームに対し不敵な笑みを見せ、「いや、この宝箱でいい」と言った。
「どうせならあの神に一泡吹かせてやろうぜ。俺も自分の能力を早く使いたかったしなぁ!」
ルージュは宝箱を一旦地面に置くと、ポケットから何の変鉄もない普通のコインを取り出した。
「キャプテン、いったい何をするつもりっすか?」
「まあ見とけって。」
ルージュは、「表!」と宣言して、コインを爪で弾き飛ばした。コインは宙を舞い、ルージュの掌に落下する。そして、コインはルージュの宣言通り表側を向いていた。
「よっしゃ!今日はついているな!当たりだぜ!」
ルージュは嬉しそうにそう吠えるが、スクリームには何が起こっているか全く分からない。いい加減に教えてほしいと思いつつ再び尋ねた。
「・・キャプテン、さっきから何をやってるんすか?いい加減教えてほしいっす。」
「ああ、これは俺の『ギフト』の能力を使って、宝箱を賭け金にして賭けをしたんだ。そして俺は賭けに勝った。俺の能力は一か八かの賭けが出来るって能力でよ。賭け金を設定して賭けに勝てば良い結果が起こるが、負けたら悪い結果が出る。今回は勝ったから、この宝箱の中身は良いアイテムになってるはずだぜ。」
「・・それ、割りとチートな能力じゃないっすか?」
「まあ、その分外れた時のリスクもデカイけれどな。外れたら、賭け金に使ったモノは没収されちまう。それに、賭けをして良い結果を手にするにはそれと同等の価値のモノを賭け金にする必要がある。相手の金を奪いたいと思ったら、自分の全財産を賭けねえとならねえし、最悪、相手の命を奪うこともできるが、その場合、俺が賭けるのは自分の命になるってわけだ。」
確かに、外れた時のリスクは大きいが、相手に有無を言わせずこちらから相手のモノを奪えるというだけでも十分強い能力ではないのだろうか。スクリームは、命すら賭けで奪えるとルージュが語ったことで、この人の子分に志願して良かったと心から思った。
「さーて、じゃあお待ちかねの宝箱開帳タイムに移りましょうかねーっと!」
ルージュは、今度は躊躇うことなく宝箱の蓋を一気に開けた。スクリームは、もしかしたら爆弾がまだ残っているのでは?と若干不安だったが、爆発することはなく心配は杞憂に終わった。
「お!おいスクリーム!これはお前にぴったりのアイテムだぞ!やっぱり賭けで手に入れただけあっていいのが入ってるな!」
そう言ってルージュが取り出したモノを見て、スクリームは歓喜の叫び声をあげた。
「ななな、なんすかこれ!『声量増幅メガホン』って、うちのためにあるようなアイテムじゃないっすか!」
「だろ?どうだ、俺の能力は。惚れたか?」
「惚れたっす!もうキャプテンに一生ついていくっすよー!!」
スクリームは喜びのあまりルージュに抱きついた。そんなスクリームに対しおっ?と意外そうな顔をしたルージュだったが、すぐ豪快に笑いながら片腕で強く抱き返した。
「がっはっは!なんだお前!なかなか可愛いところあるじゃねえかよ!」
ルージュは上機嫌になったので気付かなかったが、この時スクリームはルージュの豊満な胸に顔が包まれ、息ができない状態になっていた。慌てて離れようとするが、ルージュの力が強く離れることができない。
三日目の脱落者がかなり間抜けな理由で出そうになった寸前、ルージュが宝箱の中にもう一つのアイテムを見つけたことで、スクリームはなんとかルージュから解放された。
「おっ?なんだ、アイテムまだあるじゃねえかよ。これは・・地図か?・・って、どうしたスクリーム。何か死にそうな顔してるぞ?」
なぜか息も絶え絶えな様子のスクリームに首を傾げるルージュ。おいおい、興奮しすぎるのもよくないぜ?と見当違いな感想を浮かべながら、手元の地図をチェックした。
「これは・・この島の地図か。この動いている点は参加者の位置か?へえ、こりゃ便利だな。俺たちのいる場所は島の真ん中か・・。って、おい!他の奴等めっちゃ遠い場所にいるじゃねえかよ!」
ルージュの言葉の通り、他の参加者は全員ルージュたちのいる場所から離れた場所にいた。ようやく呼吸を落ち着かせたスクリームも地図を見てあちゃーと声をあげた。
「うわー、見事に島の両端にいるっすね。ここからだとどれくらいかかるっすか?」
「この地図の縮尺が分からねえから何とも言えねえが・・。少なくとも、このままじっとしてたら他の奴等には会えそうにないことは確かだな。」
ルージュはそう言うと、スクリームの方を見て、にいっとその顔に笑みを浮かべた。スクリームはルージュのこの顔を知っている。先程宝箱にギフトを使った時と同じ、なにかを思い付いた顔だ。
「なあスクリーム、俺にいい考えがある。」
案の定、ルージュは何かを思い付いたようだ。スクリームは、その考えが何かを聞く前から、既にルージュの考えに従うことを決めていた。
《キスカside》
キスカにとって、他人は利用するだけの存在だ。友情や愛情などという感情は無駄なモノ。信用できるのは自分だけ。
キスカがこんな人間に育ったのは、育った環境も原因かもしれない。まだ自分で立つこともできないくらいの時に、キスカは両親から捨てられた。そして、偶然通りかかった殺し屋に拾われ、殺し屋軍団の一員として育てられてきた。
十五歳の時、キスカはその殺し屋軍団からさえも命を狙われることになった。理由は、キスカの能力があまりに危険と判断されたからだ。しかし、命を狙われる前に既に全員と約束を交わしていたキスカは、自分に手を出すことのできない殺し屋たちを一方的に返り討ちにしてみせた。キスカの能力は、一度約束してしまえばキスカから解除しない限り永久に相手を縛り付ける。キスカと一度約束を交わしてしまえば、その時点で既に詰みなのだ。
キスカは、自分を拾ってくれた人物さえも容赦なく殺してみせた。こういう点では、キスカの性格は生まれつき備わっていたものではないかとも思われる。
キスカは今、宝箱から手に入れたアイテムの望遠鏡を使い、ルージュとスクリームのペアの様子を眺めていた。目的はもちろん、どちらかに取り入り(できればルージュ)、裏切って殺すことだ。
先程からしばらく様子を見ているが、突然抱き合ったり二人してアイテムを覗きこんだりと実に忙しない。・・この二人には、命のやり取りをしているという緊張感はないのか?見ているだけのキスカは段々イラついてきた。
しかし、ここで二人に動きがあった。何が原因かは分からないが、突然取っ組み合いの喧嘩を始めたのだ。そして、そのまま怒った様子でスクリームの方がルージュを置いてどこかへと去っていった。
キスカの口元に思わず笑みが浮かんだ。これはチャンスだ。一人になってくれた方が交渉しやすいし、ましてペアと別れた理由が喧嘩別れなら、そこにつけこむ隙は十分にある。
キスカは、早速行動に移すことにした。
「おい、お前何しに来た?ペアの敵討ちか何かか?それなら喜んで相手になるぜ。」
ルージュの前に姿を表したキスカに、ルージュは警戒心むき出しで銃口を向けた。そんなルージュに対し、キスカは心の中でアレを殺ったのは私ですよと答えながら、表情だけは弱々しく取り繕った。
「いえ、そんなつもりはありません・・。誰かを殺すなんて、私にはそんなこととても出来そうにないです。このゲームが始まってから、もう本当に不安で不安で・・。ろくに眠れた試しがありません。」
キスカは、いかにも自分がか弱い人物であるかのように、顔色を変え、完璧に演技をしてみせる。長年暗殺業を営んできたキスカは、演技力には自信がある。
「それで、結局お前は俺に何の用があるんだ?まさか、そんなことを言うためだけにわざわざ殺されに来たのか?」
「いいえ!実はですね・・私、貴女とペアの方が喧嘩しているところを見てしまって・・。以前お見かけした時は息があっている様子だったので、止めようとも思ったのですが、私にはそんな勇気はなく・・。で、でも、貴女の力になりたいと思い、こうして出てきました。私の能力は、他人の能力の力を強くするというものです。ペアがいなくなった貴女の力に十分なれると思います。私としても、一人で戦うのは不安なので、助けが必要なんです。」
キスカは、そう言うと瞳を潤ませてルージュを見つめた。対するルージュは、何やら考え込むような表情をした後、キスカに返答した。
「なるほど、確かに悪い話ではねえな。」
「そうでしょう!?それなら、私とペアを・・」
「・・とでも言うと思ったか?ノーセンキューだよ糞ヤロー。」
ルージュは、キスカからのお願いをばっさりと拒否してみせた。まさか拒否されるとは思わず、一瞬固まったキスカだったが、すぐに困ったような表情をつくり、ルージュに問いかけた?
「なんで私とペアを組んでくれないんですか?ソニアさんのことなら、私は別に復讐とか考えていませんよ?」
「あいつのことは関係ねえよ。俺がお前のことを信用していないだけだ。理由はいくつかあるぜ?」
そう言うと、ルージュは先程手に入れた地図をキスカに見せつけた。
「まず一つ目。この地図によれば、この近くにいたのは俺とスクリームと後もう一人だけだった。その一人は、ほぼ間違いなくお前だ。お前、俺たちのことをずっと見ていただろう?この地図見たらお前らしき点は俺たちが別れる前までは動かなかったのに、俺が一人になった途端急に動き出しやがった。俺が一人になるタイミングを見計らって、いったい何するつもりかと思えば、ペアにならないかとか言いやがる。そんな奴のことを信用できるはずもねえだろう。」
キスカは、ルージュに反論しようとしたが、その前に再びルージュに話を進められた。
「そして二つ目。これが最も大きな理由だが・・俺の勘が、お前は信用するなと告げている。それだけでお前を信用できない理由には十分だ。」
まさかルージュがそんなアイテムを持っていたとは誤算だった。しかも、アイテムがなくてもルージュはこちらを信用することはないように思える。しかし、たとえペアになれなくとも、約束さえさせてしまえばこちらのものだ。キスカは必死に言葉を繋いだ。
「・・貴女が私を信用してくれないのは分かりました。それならもうペアを組めとは言いません。しかし、お互いに攻撃しないという約束だけでも結びませんか?それだけなら、問題はないはずです。」
キスカの提案に、ルージュは、「まあ、それだけなら問題ねえかな。」と答えた。その答えに、キスカは内心ガッツポーズをしつつ、約束を交わそうとする。しかし、いざ約束を交わすという時に、ルージュがなぜかコインを宙に放り投げ、「裏!」と宣言した。そして、その宣言通りにコインは裏向きでルージュの手の甲に着地した。
「それは何をしたんですか?」
「いや、気にするな。単なる験担ぎだよ。お前、約束しといて逃げるような真似するんじゃねえぞ?」
「私は一度した約束から逃げたりしませんよ。それより、貴女も、私には攻撃したりしないでくださいね?」
「ああ、約束するぜ。じゃあ、お互い最後まで生き残ることができればいいな。」
キスカは、心の中で勝利を確信した。ペアを組めないなら、この場で即始末する!その場から立ち去ろうとするルージュの背中に、キスカはナイフを向けた。しかし、それはルージュの勘の鋭さにより防がれてしまう。
「何しやがるんだてめえ!」
ルージュがキスカに銃口を向ける。しかし、一度約束をした以上、ルージュがキスカに銃を撃つことはできない。相手の動きが止まった隙に、一気に殺す!
しかし、キスカのその決意は、パン!という音と共に肩に受けた衝撃で消し飛ぶこととなった。突然の事態に頭が追い付かない。自分が撃たれたと気づいたのは、しばらく経ってからだった。
(はあ!?何故あいつは私を攻撃できたんだ!?ちゃんと約束はさせたはず・・!!)
まだ思考回路が混乱しているキスカの目に、銃口を突きつけるルージュの姿が映った。このままでは殺られると思い、慌てて逃げようとするが、身体が動かない。ますます混乱するキスカの耳に、ルージュの声が聞こえてきた。
「お前、さっき俺に約束しただろ?『逃げたりしない』って。お前が動けないのはそれが原因さ。それじゃあ眠りな、裏切り者さんよ。」
ルージュのその言葉と共に放たれた銃弾によって、キスカは最後まで何が起こったか分からないまま、永遠の眠りにつくことになったのだった。
《ルージュ&スクリームside》
ルージュが思い付いた考えとは、実に単純なものであった。ルージュは、地図を見た時から、自分達以外にもう一人この近くに人がいることを分かっていた。ソニアは昨日脱落したと放送があったから、これは恐らくソニアの相方の方であろう。そう検討をつけたルージュは、まず彼女を殺すことにした。
どうやら、彼女はこちらを監視しているようだったので、わざと喧嘩別れのような形をとってスクリームを自分から離れさせた。スクリームには、そのまま他の参加者たちがいるところまで行くように指示してある。アイテムを手にいれパワーアップした彼女なら、一人で他の参加者を殺すこともできるだろうという判断だ。スクリームは、若干不安そうにしていたが、最後には折れてくれた。
そして、案の定隙をみせたルージュにターゲットは近づいてきた。彼女は、ペアになろうなどと言っていたが、そもそもスクリームとペアを解消したわけではないのでその時点で論外。また、自信の勘が、こいつは絶対に信用できない奴だと告げていた。
だから、彼女が約束を交わそうとしてきた時も、何かあると思い、とっさに、自信のギフトの能力を賭け金にして、相手のギフトを奪うことにした。失敗したなら、その時は素直に逃げるか戦おうと思ったが、賭けは無事成功。案の定、相手は約束を守らせるという能力を持っていた。そこで、ルージュは手にいれたばかりのギフトを使い、逆に相手を嵌めることにした。
作戦は見事成功し、ルージュは、キスカを殺すことができた。しかも、ギフトのおまけつきだ。
ルージュは、キスカの死体を一瞥すると、その場を後にした。向かう場所はもちろん、他の参加者のところだ。スクリームが向かった方とは反対の方へと向かう。
新たな獲物を求める彼女の顔には、自然と不敵な笑みが浮かんでいた。
▼▼▼▼▼
『えー、三日目の脱落者は、キスカでーす!まあ、因果応報ってやつだね!明日も皆、はりきって殺していこー!』
キスカ
身体能力 2
知性 4
社会性 4
運 2
能力の強さ 4
ギフトの能力・・約束を守らせる。(一度した約束は、解除しない限りは維持される。口頭だけでなく、文書での約束も可。)