俺の二つ名
すいません短いです
朝、嫌な予感で目が覚める。我が家のベッドはキングサイズの二倍で特注品だ。家族全員一つのベッドで寝ている。
ちなみにクルンの魔拳は生まれつきらしい。純粋な戦闘力ならアルより強いだろう。
「ん、おはようアル。」
「おはよう。今日は早いな。主殿。」
カーン!カーン!
これは確か緊急の危険音だったはず。なんかあったのか?
「アル!ギルドに行くぞ!」
「うむっ!」
俺はアルを抱っこしてギルドまでぶっ飛ばした。
「あっ!マスター!大変なのです!それはそれは大変です!」
「落ち着け。何が大変なのだ?」
「ついに魔王が動き出しました!恐らく全魔族が王国に向かってきています!すでに二つの国がおとされました!」
これは人類滅亡レベルの危機みたいだな。
「魔王って強いの?」
「強いに決まってます!魔族には7体の幹部がいて、その上に魔王が君臨しています。恐らく幹部も魔王もいるでしょう。」
「なるほど。まぁ俺に任せとけ。あと一応民間人に避難しろって言っといて。」
そう言って俺はギルドから出て大ジャンプした。
「あれか。うじゃうじゃキモイな。」
遠くには多すぎて砂糖に群がる蟻よりうじゃうじゃしていた。
俺は王国を飛び越えて被害のでなそうなところに着地した。
「さてと。やりますか。」
全滅されるつもりで、花〇薫がパンチする時よくやる力をチャージするフォームをとる。
「おらっ!必殺!殲滅砲!」
とりあえず右ストレート。
しかし威力は凄まじく、風圧が砲撃のように飛んでいく。
ボッカァァァァァアン!!!!
核ミサイルのような衝撃が空気を伝う。周りの木々はもちろん吹き飛んだ。
砂煙が消えると八つの影を残し、消滅していた。
「お前らが幹部と魔王?こんちゃーす。」
俺は一瞬の間に眼前へと走った。
「いかにも。我は魔王。こやつらは七つの大罪である。今の衝撃は貴様か?」
「おう。俺だよ。やるか?」
「……遠慮する。我々も長寿だが頭が飛べばたいてい死ぬ。貴様を前にして勝てるビジョンがない。今回は撤退させていただく。」
そして魔族共は闇に消えていった。
「ただいま。とりあえず幹部と魔王以外は消滅したよ。パンチで。」
「そんなこと人間にできるわけないじゃないですか!」
「いや、彼なら可能だろう…。」
余談だが、このことは広がって俺の二つ名は滅拳になった。