表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
赤い糸  作者: kzy
7/20

悪魔の宴の終演

色のない灰のように項垂れる僕に無邪気な笑顔を浮かべている優奈。

始業式以上に腹を抱えて笑う悠太。


(情けない…)どこかに飛んでいけるなら、今すぐにでも飛び去りたい気持ちでいっぱいだった。


「あーもうこんな時間!?」優奈は凍りついた空気の中でそう呟いた。


確かにお帰り会2反省会2暴露大会6のこの会も、いつの間にか夜になっていた。


「そうだね。じゃあ、ボチボチ帰ろうか?」この会を仕切っていた沙織が締めにかかった。

未だ笑い泣きしている悠太は、ボロボロの僕に

「じゃあ、会計頼んだな、カズ君(笑)」そう言うのだった。


この世の終わりにボロボロになった僕は言葉もなく伝票を手に取った。


会計を済ませ、ファミレスを出た僕を待っていた4人。


「あっという間だったね。楽しかったなぁ」夜空を見上げながら沙織はそう言った。

「じゃあ、帰りますか」そう言って帰路に向かおうとする悠太。

「なぁ優奈は、どっちに帰るの?」悠太が尋ねると優奈は悠太達とは反対方向を指指した。


「じゃあ、カズと同じ方だな。しっかり送って行けよ」

ニヤニヤしながら悠太は冷やかしてきた。

「へいへい」どうでもよくなってる僕は、悠太の冷やかしに反応すら出来なかった。

何故か心配そうに見つめる美奈ちゃんにすら反応出来ずに、優奈と帰路に向かっていた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ