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赤い糸  作者: kzy
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えっ?なに?

突然の優奈の爆弾投下にフリーズする三人。


沙織と悠太に話していないあの玉砕を優奈が知ってる事実に思考回路がパンクしている僕の横で、美奈ちゃんはじっと僕を見つめていた。


「ねぇカズ君、みんなどうしたの?」

明らかに置いてきぼりを喰らっている美奈ちゃんが、誰より不思議がっていた。


「あっあの夜って、カズ君がお漏らしした夜の事?」

いきなり口を開いた優奈。


「そっそーだよ、優奈。沙織と悠太にドッキリされて俺がお漏らしした夜の事だよ」

(しまった。美奈ちゃんの前で自分から暴露してしまった)

そっと美奈ちゃんに視線を向けると

「カズ君お漏らししちゃったんだ」とクスクス笑う美奈ちゃんがいた。


「そっそーなんだよ。小5にもなって恥ずかしいよね、ははは…」

頭を抱えて三枚目を演じ、話題を終わらせようとした。


「そんなカズ君の慌てる姿初めて見ちゃった」

ドキッとする可愛い笑顔で僕を見つめながら答えた。


(あれ?美奈ちゃんのこんな笑顔初めて見たかも…)

付き合っていた頃の美奈ちゃんを思いながら、隣で何故かドキドキしていた。


そうこうしている内にフリーズから脱出した沙織と悠太。

「なぁカズ!真理ちゃんに振られたって何の事?聞いてないぞ」

なんだよ、その息の合いようは。


「だいたいお前、初振られは、中1じゃなかったのかよ」

テーブルを叩き前のりでさらにぶっこむ悠太。


「そーだよ、中1に三回玉砕されて、中2で初めて付き合ったら1ヶ月もせずに振られ、中3の始めに一緒の高校入ろうねって付き合ったらゴールデンウィークまでもたなかったのが、カズの恋愛話じゃなかったの!」被せる沙織

(おいおい、全部話すなよ、沙織)


「二人とも、止めろって。優奈も美奈ちゃんも驚いてるだろ」

今度は優奈と美奈ちゃんがフリーズしてしまった。


そんな二人を見て、沙織はしまったと口を手で押さえた。



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