表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
赤い糸  作者: kzy
3/20

地獄の始まり

僕達はテーブルを埋める食事を減らしながら、主役の優奈と過ごした昔話や、僕達が知らない町での優奈の過ごした3年半の話に華を咲かせていた。


「なぁ優奈、覚えてる?小学校の林間学校でのカズのあれ」

いきなり悠太は、爆弾話をぶっこんできた。

「あーあれねー」沙織まで乗っかり、悪い笑みを浮かべながら、僕の方を向いてきた。

「えーなんだったっけ?」口元に指を当てながら優奈は思いだそうとする。

(頼む!優奈思い出さないでくれ)そう願いながら僕は二人にこう言った。

「おい二人とも、昔話ばっかりじゃ、美奈ちゃんつまらないだろ」

悪い笑みを浮かべた沙織は、優しい笑顔で、美奈ちゃんにこう言った。

「美奈はカズのあれ聞きたくない?」


美奈ちゃんは、少し悩んだようだった…が

「カズ君の事、知りたい…かな」とポツリと答えた。


(えー美奈ちゃんまで??)慌てる僕を見ながら、優奈は思い出してしまった。


「あーあの夜の事だよね(笑)」

(おいおい優奈まで乗っかるなよ)そう思いながらも覚悟を決めるしかなかった。


「そーあの夜の事」沙織と悠太は声を揃えて答えた。


「カズ君が、真理ちゃんに告白して振られた夜の事だよね」

(え?なんて言った、優奈…さん?)


驚いた僕以上に驚く沙織と悠太。

(しかも、何で知ってるんだ、優奈が?)

(まさか真理ちゃんが優奈に話した?)

(いや、だったら沙織も知ってるはずだ)


「あのぅ、優奈ちゃん?何の話かな?」

驚く三人の中で驚愕の話題に悠太が疑問を投げ掛けた。


「えっだから、最終日の夜、カズ君が真理ちゃんに振られた話でしょ」

屈託のない笑顔で答える優奈


(終わった…)



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ