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赤い糸  作者: kzy
12/20

思い出の場所1

「おーい!こっちこっち」

遅れてきた僕たちに向かい、手を振る悠太。


「お前ら遅いぞ、何してたんだよ?」

冷やかしと軽い怒りを交え、悠太が聞いてきた。


「ごめんなさい。カズ君迎えに行ったら、瞳さんに会ってお話してたの」

顔の前で手を合わせながら謝る優奈。


「ねぇカズ君?瞳さんって…?」

僕の上着の裾を握りながら不思議そうに聞いてくる美奈ちゃん。

「あぁ俺の母親だよ。美奈ちゃんまだ会った事なかったね」

そう答えると、美奈ちゃんは少し悲しそうな顔をした。

そんな美奈ちゃんを見た僕は、美奈ちゃんの耳元でこう囁いた。

「今度、美奈ちゃんの事、紹介するよ」

それを聞いた美奈ちゃんは、いつもの明るい笑顔に戻っていた。

(でも…何て紹介したらいいんだろ?元カノの……)

そう悩んでいると、無邪気に優奈は、沙織と美奈ちゃんに尋ねだした。


「ねぇねぇ、今日はどこにいくの?」

まるで遠足に行く子供のような目をして…。


すると美奈ちゃんは、すかさずこう答えた。

「今日は、フェアリーランドに行きたいの。ダメかな?」


(フェアリーランド…か。大丈夫かな、優奈は?)

そう思いながら、優奈を横目で見ていた。


「うん!行く!フェアリーランド!すっごい久しぶりだから楽しみだよ」

跳び跳ねそうな勢いで僕の腕を掴みながら答えていた。


(…もう大丈夫そうだな)


「じゃあ行こうか。」

そう言いながら悠太は、先頭を歩き始めた。


フェアリーランドに向かう電車の中では

いつ振りなのかや、どの妖精キャラクターが好きなのかをワイワイ話していた。

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