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保健室


榊原中学校二年生



篠崎黎



冷たい

冷たいけれど、どこか暖かみのある場所。

「ん……」

僕は、目を覚ました。

僕にとっては見慣れた保健室の天井が、そこにはあった。

授業サボる時はいつもここでサボってたっけな…。保健室の隅っこって気持ちいいな、陽が当たらないし、冷たいし…。

そんな事を考えながら身体を持ち上げようとするが、上手く動けない。

ズキン

左腕が痛んだ。と、同時に、眠りにつく前の記憶が蘇った。


僕は理科室で、科学の授業を受けていた。

パスカルとか意味わかんない事言ってたな。

妙に眠かったので、途中で少しうとうとしていたのだが、ガシャンと何かが割れる音と、何かが自身にぶつかった感覚で眠気など覚めてしまった。

左腕に走る鋭い痛み。

床を見ると割れた試験管が散らばっていた。

状況を確認しようと前を向いたその先には、目を紅く光らせた科学の先生が立っていた。



「…ヴゥ…ァ…グゥ……」


獣のような唸り声、人間じゃないみたい。

怖くなって、僕は逃げた。

もちろんクラスメートも皆逃げた。

どこに走ったか分からないが校舎内を走り回った。

空いてそうな教室を探し、入ったのは保健室だった。保険医は出張中で、居なかった。

僕は痛む左腕を抑え、壁にもたれ掛かって眠りについた…。



科学の授業は六時限目…午後三時丁度ぐらいか。

現在、時計の針は午後六時二十四分を差していた。

このまままた眠りについてしまおうか…

そう思った矢先。


「きゃあああぁぁぁぁあッ‼」

突然、廊下の方から甲高い叫びが聞こえた。

女の子の声だろうか。僕は床から立ち上がり、スタスタとドアの方へ歩いて行った。

ドアを少し開け、見つからないようにそっと廊下を覗いた。が、すぐにドアを閉めた。



「……な…なにあれ……⁉」


僕が見たのは、先程僕に試験管をぶつけた先生が女生徒の腑を抉って食らう姿だった。

僕は吐きそうになり、保健室に設置してある洗面台へと直行する、さっきのが頭から離れない。

心拍数が次第に上がっていき、とうとうリバースしてしまった…。

とりあえず、ここを早く出た方が良い。


僕は、保健室にある校舎裏の扉から学校敷地内へ出て行った。







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