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第1章 目が覚めたら美少女に!?   re.steart

定期テストやらなんやらであまり時間が取れない・・・

ピピピピ、と朝を告げる目覚ましの声が頭に響く。俺の朝は文化部の平均とくらべかなり早い。

早く起きても特に何かする予定もないが、アイツが先に起きたらなにを仕掛けてくるかなど

想像しただけでも恐ろしい。

昨日と変わらぬ平穏な日々を過ごすために、俺は必然的に災厄に対処するために

早く起きる必要があると言うわけだ。

目を開ければ白い天井。死者に掛けるような無機質な白布団をはがし、身を起こす。

すると一瞬、黒くて長い女の髪の様なものが視界の端に映る。

微睡みに漂っていた眠気は吹き飛び、背筋に走るのは氷を突っ込んだような悪寒。

心音は高鳴り、シャツは止まらない汗を吸い続け、酷い耳鳴りに、視界にすらもノイズが走る。

――そんなはずはない、俺は17年間生きてきて、呪われる様な事も、怨まれる様なことも

していないはず。

自分が子供の頃に事故で死んだ両親も天国でしっかりやっているはずだ――

という纏まらない思考が、走馬灯のように駆け抜ける。

意を決して立ち上がり振り向くが、そこには当然の様に誰の姿も無く。

(なんだ、気のせいか・・・すげぇ怖かった・・・)

安堵のため息を付き、早く着替えないと、と平常な日常が再開する。

何故か重い頭を抱えながら、枕の横に畳んでおいたYシャツを手に取り広げ、汗を吸って

気持ちの悪いシャツ毎上着を脱ぐ。


いつの間にか、あれほど五月蝿かったはずの耳鳴りは、

存在すらしていなかった様に消えていた。



================================================================


上着を脱ぎYシャツを羽織る。ただそれだけの動作だ。そのはずだった。だが、

手の先にあたる決め細やかな髪の質感と、頭を軽く引っ張られるような感覚。

(・・・・・・なんだ?)

変だなと思いつつ自らの髪を持ち上げる。

(・・・持ち上げる?って、えええええ!?)

そこには、なぜか凄く長くなっていた自分の髪があった。

焦燥に駆られて扉の横に立てかけてある鏡を見、絶句する。

そこには、紫翠色の澄んだ瞳を驚愕に染め、 こちらを見る美少女がいた。

長く艶のある黒髪は白布団に垂らされ、左頬にかかる一房の聖銀の髪は、

漆黒を照らす天使の光か。

まだ少し幼さの残る顔立ちに、それ相応の小柄な体躯。

頭の上にはトレードマークとなりそうなアホ毛。

発展途上であろう控え目な胸は、大分丈の余っているYシャツの布地に

ギリギリで隠れている。

だが、少しでも動けば見えそうな危険な状態である。

そしてその双眸はこちらをまっすぐに見据えている。

そのなんとも言えない美少女を見、

「何この子凄ぇ可愛いんだけど・・・」

つい変なことを口走ってしまう。

(・・・ん?今の誰の声だ?)

だが、響いた声音は自分の物とは思えないほど高いトーンだった。

周りを見回しても誰もいない。

そして鏡の中の少女も首を振る。

その反応に、脳裏にある恐ろしい仮説が生まれる。

「はは、まさかな・・・そんなことあるわけないよな、ははは・・・」

そうだ。そんなことが起こり得るのは漫画や深夜アニメくらいのものだろう。

頭では分かっていても、意思に反して乾いた笑いが口から漏れる。

それもまた鏡の中の少女の声で。

俺は何かに取り憑かれたように、自分の頬を強く抓る。

でも、返ってくる鋭い痛みは、これが現実だと言うことを証明する。

ありえないと目の前の光景を否定するが、現実はそれを更に否定する。

そしてそこに運悪く――お約束通りに――響き渡る、ドアを開け放つ軽快な音。

「あれ?お兄ちゃん、今日は珍しく寝て・・・」

そして続く妹の張りのある声。それは今の俺にとって、破滅を示す死神の宣告に聞こえた。

案の定、バッチリと合う二人の目。

しばしの沈黙。

彼女は瞑目し、無言でドアを引く。

バタリと、重苦しく扉が閉ざされる。

ドアの向こうで何度か深呼吸する息が聞こえ、

再び

「・・・・・・・・・」

今度は無言。

ごしごしと、彼女は綺麗な翡翠色の目を擦る。

見間違いである事を祈って。或いは、目が覚める事を願って。

だが、これは幻でも夢でも無く、故に消える事も終わる刻も無く。

そして彼女は、俺を社会的に殺戮する言葉を放つ。

・・・の前に腰からデジカメを取り出し、シャッターを押した。

パシャリと、閃光が輝いて。

「お兄ちゃんが、知らない女の子を連れ込んでる――っ!!」

世界中に響き渡るような大声で、叫んだ。



ちなみに、近隣の住民や警察の方々が突入してきたりはしませんでした。

奇跡的に。


駄文・低表現力ですいません

読むのと自分で書くのとではずいぶん勝手が違いますね・・・

誤字脱字ありましたらご指摘お願いします

次もいつになるか分かりませんですすいません

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