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この世界では最弱職とされている『モンスターテイマー』ですが私のせいでその評価が覆りそうです!  作者: おおこがねい いぶきん
第一章  ——異世界へ

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0話 最弱職の奇跡──白狐と火鳥

森の奥、黄昏に染まる広場。

冒険者ギルドの若手たちが集まり、模擬討伐の訓練が始まろうとしていた。


「よし、あのゴブリン隊を倒せたら報酬ゲットだ!」

茶髪の少年がリーダー格として声を張る。周囲の冒険者たちの視線は冷ややかだった。

その中に、白いローブをまとった少女――テイマーのアヤノが立っている。


「テイマー……?」

小さな声が漏れる。

「またペット使いか。大したことないだろうな」


肩には小さな白狐、コハク。

足元では、青く透き通るスライム、ルゥが揺れる。

周囲の冒険者は鼻で笑い、軽んじた目で見ていた。


しかし、ゴブリンの群れが森の中から飛び出してきた瞬間――事態は一変する。


「キュイッ!」


肩のコハクが跳び上がり、白い尾を揺らす。

小さな体ながら、ゴブリンの動きを次々と封じていく。

まるで、アヤノの意思を理解しているかのように、攻撃と防御を瞬時に判断する。


そして、森の奥で炎が爆ぜる。

巨大な火鳥が羽を広げ、金と赤の光を放つその姿は、まさに伝説のファイアバードそのものだった。


「……あれ、マジか?」

茶髪の少年は口を開けたまま、目を丸くする。

「テイマーが、あんなの使えるわけ……」


しかし、火鳥とコハクはアヤノの指示を待つことなく、連携してゴブリンを圧倒した。

数分もしないうちに、森の広場は静まり返った。


少年の仲間のひとりが小声でつぶやく。


「最弱職……だと思ってたのに……」

「いや、あの狐……進化してる? あの火鳥……只者じゃない!」


森の黄昏に、少年たちはただ目を見開き、アヤノと魔物たちの姿を目に焼き付けた。


「……あの子、本当にテイマーなのか……」


夕陽が赤く染まる中、最弱職と呼ばれた少女――白狐と火鳥を従えたテイマーの姿は、誰も、彼女自身も予想しなかった奇跡だった。


彼女が何者なのかは、”まだ”誰も知らない.....

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