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第十六話「再始動」

修行終了後、酒場で


「レオナール達はこれからどうしてくんだ?」


レムスが興味津々にそう聞いた


「俺達はこのまま冒険者をやっていこうと思っている」


レオナールがそう答え、ゼノン達の顔を見て彼らもレオナールの言葉に頷いていた


「そっか、じゃあまたどこかで会えそうだな!」


レムスは嬉しそうに、そう言った


「そうだな!また会おうな!」


レオナールも嬉しそうにそう言った、しかしなんだか言いづらそうな事があるような表情をしていた


「どうかしたのか?」


レムスはそんなこと関係なしに、そう聞くとアリアスが少し考え、何かを決心したかの様に話してくれた


「冒険者を続けるってのは本当なんだけどね、場所を移動しようと思ってるんだよ」


レムス達はその発言にびっくりしたが


「なんだ、そう言う事か!この辺の敵ではレオナール達も相手にならないもんな!」


レムスがそう言うと、レオナールは苦笑して


「相手にならない訳じゃないが、まぁ冒険者としてどこまで行けるか試してみたくてな」


レオナール達は強い、どうやら冒険者本部に行くそうだ、もっと大きな場所に行けば、依頼のレベルも上がってく、試したいならその方が良いとレムスも思った


「そっか、頑張れよ!俺達ももっと強くなっていつかそっちに行くからな!」


そう言うと、レオナール達は笑顔で


「あぁ、待ってるぞ!」


そう言いって、微笑んだ

会話を終えると、レオナール達はすぐに立ち去るとレムス達に伝え、町の端まで付いていき見送ることになった。


「では、レムス、ファーフ、ユナ、リアン元気でな!」


レオナール達はレムス達に別れの挨拶をし、レムス達も


「ありがとな!今度あった時はもっと強くなってるからな!」

「お世話になりました、皆さんお元気で!」

「また会えたら、色々教えてね!おかげで前よりは強くなれたよ!」

「沢山勉強になりました、ありがとうございました。」


レオナール達は、最後にレムス達に会釈をして、歩いて行った。





翌日

「今日から本格的に、冒険者活動を再開してくぞ!」


レムスがそう言うと、ファーフもユナもリアンもやる気満々に返事をした


「Bランクの依頼を受けてみようと思うが、みんなどう思う?」


レムスがみんなにそう尋ねると、まずファーフが答えた


「僕は、良いと思うよ!リディアさんに教わったこと試してみたいし」


ファーフに続いてユナも


「私も、教わったこと実戦で試したい!」


しかしリアンは反対そうだった、


「リアン、どうしたの?」


ユナがリアンにそうきくと


「確かに僕も、教わったことを試してみたいですけど、相手が遥かに僕たちより強かったらどうするんですか?」


リアンは少し自信なさげにそう言った


「そうだな、相手が強いか強くないかは、正直俺には戦ってみないと分かんない、」


レムスはリアンが言ったことに対して、考え込んでいた


「リアン君、僕も相手の強さは戦う前からは分かんないよ、それに前みたいなことにはなりたくないと思うよ、」


ファーフはリアンを真剣な目で見つめて話し続けた、


「リアン君がみんなを心配してることはわかるよ、でもね少しでも挑戦してかないと、僕たちはあの時から強くはなれないと思うんだ!」


ファーフはリアンにそう言い、最後に微笑んだ。


リアンはファーフに言われた事で、はっとした表情をし


「そうですね、安全な相手と戦い続けても強くはなれませんね、僕も以前から変わりたいです!」


力強くそう言った、そして最後に


「でも絶対に無理だけはしないで下さいね、」


リアンの言葉にレムス達は頷き、Bランクの依頼を受けることになった。





「このヴァルゴラの討伐ってのはどうだ?」


レムスがみんなに尋ねると、特に反対意見はなくヴァルゴラの討伐を受けることになった。



「ヴァルゴラは、見た目は猿型で力が強く、素早いそうです、」


リアンがあらかじめ集めてきた情報を、みんなに共有している所だった


「そうなのか、あんまり力任せにっては行かない感じなんだな、他に何か特徴はあるのか?」


レムスがリアンにそう聞くと、リアンは考え事をしながら


「えっと、ヴァルゴラに攻撃をするとやられる?みたいな事を少し聞きまして、」


「どうゆうことだ?」


レムスは訳が分からなく、リアンに聞いたがリアンも良くわかって無さそうだった


「僕も良く分からないです、これは僕の解釈なんですけど、近くに攻撃をしに行くと、力差で負けるみたいな感じかなって思ってます」


リアンは自信なさげにそういった


「なるほどな、まぁ戦ってみれば分かるか、ファーフはどう思う?」


ファーフに聞くと、えっ僕!みたいな顔をして考え込んだ


「僕が思ったのは、攻撃すると爆発するとか、そうゆうのかなって思うかな、」


「確かに、そうゆう事もあるかもな、ユナはどんなだと思う?」


ユナも全く分からないって顔をしながら、


「分かんないけど、ファーフが言ったみたいに爆発しそうだよね、その表現の仕方だと」


そんな会話をしているうちに、ヴァルゴラが目撃されていると言う鉱山に来た


「こっから北西の方に居るらしいです」


リアンの指示に従い、北西に向って歩いていったすると空から岩が3個降って来た、


「危ない!」


最初に動いたのはレムス、そしてレムスに続きユナも動いた。


レムスは降って来た岩の方に飛び岩を真っ二つに斬った、ユナは残りの1つを盾で弾き飛ばした、ファーフは岩の降って来た方にすぐさま杖を構えた


「上に猿っぽい魔物が3体いる、どうするレムス君」


ファーフが瞬時に状況を把握し、レムスに伝えた


「ここで引いても、上からいつでも狙われる、倒すぞ!」


レムスの指示にみんな頷き構えた、すると魔物はまた岩を落として来た


今回もレムスとユナで対処した、そしてレムスはファーフに指示を出した


「ファーフ!上になるべく範囲の広い魔術を打ってくれ」


「分かった、任せて!」


ファーフはそう言い詠唱を始めた


「大地よ、裂け!岩よ、舞い上がれ!大地の怒りを天まで届け、敵を砕き散らせ!ストーンバースト!」


ファーフは岩上級魔術のストーンバーストを使った、多分これはリディアとの特訓で身につけた技だろう。


魔術は見事命中し、1体仕留める事が出来2体は飛び降りてきた、ファーフの魔術は発動は出来るがまだ威力に難ありと言う感じだ


しかし上出来だ

降りてきた魔物に対して、レムスは1対1、もう1体をユナとリアンで相手をした。


「ユナ、距離を詰めて」


「分かった」


リアンはユナに指示を出し、ユナは盾を構えながら魔物に接近した、そしてリアンはユナの身体で自分を隠すように動き、徐々に近づいて魔術を放った


「天の息吹よ、そよ風となりて!道を切り開け!クリアウィンド!」


リアンの魔術は魔物を風で浮かせた、そして体勢を崩した所をユナが斬り倒すことが出来た、レムスの方はと言うともう既に倒し終わった所だった。


「いい連係だったな!」


レムスがユナとリアンにそう言うと、リアンは少し照れた顔でこくりと頷いた


その後も何度か魔物の襲撃があったが、連携良く対処して順調に進んでいった。

すると背後から凄まじい勢いで、何かが接近してきた、そして何かが砕かれた音がした、


「なんだ?!」


レムス達が振り返った瞬間、道又に落ちていた岩が砕かれた、そうそいつの正体はヴァルゴラだった


「急に来たな、」


レムスがそういった時には、既に全員戦闘態勢に入っていたヴァルゴラは怒っているようで、今すぐにも攻撃してきそうだ、


「レムス君、あいつの注意を引いて!僕が隙を付いて魔術を放つ!」


ファーフがレムスに指示を出し、するとユナはファーフのカバーに、リアンはどちらにもサポートに入れるように中間に立った


「分かった!頼むぞファーフ!」


レムスはそう言い、ヴァルゴラの方に走っていった


ヴァルゴラのスピードは想像より速かった、しかしレムスもレオナールとの修行もあり、なんとか追いつきながら戦えている、


レムスが攻撃を振ると、ヴァルゴラはそれを打ち返すように殴ってきて、それを避けつつ攻撃する状況が続いていた


「レムス!私も援護する!」


ユナがそう言うと、


「大丈夫だ!ファーフの方に隙を作らないように守っといてくれ!」


ユナは「何故?」と思ったがファーフとレムスの方を交互に見ると、ヴァルゴラがファーフが魔術を打とうとしているのに気づいてる事が分かった、


そっか、ここで私が向こうに行けばファーフが危なくなると理解出来た


「分かったよ!こっちは任せて!」


ユナがそう言うとレムスは頷いた、そしてレムスは詠唱を始めた


「紅蓮の炎よ、この一点に力を集めよ!灼熱の矢を放ち、敵を焼き尽くせ!ファイヤーアロー!」


魔術はヴァルゴラの足元に放たれて爆発した、するとレムスがファーフに「今だ!」と合図を送った

今の魔術の爆発でヴァルゴラがびっくりして、動きが一瞬止まった所にだ


「紅蓮の炎よ、天地を焼き尽くせ!滅びの火柱を放ち、灼熱の嵐となり、すべてを灰に変えよ!ブラストブレイズ!」


ファーフが放ったのは天級魔術だった、それは今まで見た魔術の中で1番凄まじい力だった、レムスは最後まで惹きつけ、タイミングを見計らって後ろに下がった、そしてヴァルゴラに命中した、


「どうだ?」


ファーフの魔術は直撃した、そしてヴァルゴラは倒れたように見えた、レムスは倒したか?そう思いヴァルゴラに近づいて行った、


するとレムスの目の前で、さっきとは比べ物にならないほどの凄まじい爆発が起こった、


しかしレムスには爆風は直撃しなかった、そうレムスと爆発の間には盾を持ったユナがいた


「ユナ!!」


レムスがそう叫ぶと、そのまま爆風にユナとレムスは巻き込まれ飛ばされて行った、そして飛ばされた所で辺りを見渡して見ると、


さっきの天級魔術を撃った事でほぼ魔力切れぽく、動けなさそうにしているファーフの姿があった


「くそ!またか、また俺の判断ミスで、」


レムスは悔しそうに、地面にしがみついていた


レムスはまだ諦めてはいない、剣は飛ばされた時も一切離さず、ずっと握りしめている、そして徐々に身体を起こしていると、何やら薄緑色の光に包まれた


「レムスさん、まだ行けますよ!」


レムスは言葉のする方を見ると、リアンが治癒魔術をかけている所だった


「僕は今から姉さんとファーフさんの治療をしてくるので、それまでまたヴァルゴラの相手を頼みます!」


リアンはここは任せろと言わんばかりに、そう言いすぐに治療をしに行った


「リアン助かった!相手は任せろ!」


レムスはヴァルゴラに向って走っていった

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