表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/28

第十四話「師匠?」

俺達は今、次に受ける依頼を探している所だった、前回は俺の判断ミスで全滅しかけた、その事もありこれからはしっかりみんなで相談をして話し合いをする事を、心掛けるようになった。


「この依頼なら、行けるか?」

「そうだね、油断はしちゃいけないけど行けると思うよ」

「私もそう思う」

「僕も思います」


俺達はみんなで相談をし、ランクDのスライム討伐の依頼を受けることになった。











「流石に余裕だったな」

「うん、あれくらいなら行けそうだね」

「そうだね!」

「はい」


スライム討伐の依頼は、スライム自体のサイズも大きくなく、多少大きいのも居たが、攻撃パターンもほとんど同じで、あっさりと倒し無事依頼を終了することが出来た。


「これからは地道に俺達の行ける範囲でやってこうな」

「うん、」

「無理して、危ない目には会いたくないからね」

「そうですね」


そうは言ったものレムスは、焦っていた経験を積んで行くのは、もちろん大切なこととは分かっていたが、安全性を求め続けていれば中々成長する事は出来ない。


しかし今の実力で無理をしても仲間を危険な目に合わせてしまう、どうすれば良いのか、このままではあいつらに勝てない……ファーフも最近、自分の魔術の実力に不満がありそうに見える、


まぁ、そうは考えたが今は地道にやって行き、経験を積んで行こうと決めた。







それから依頼を10回くらい達成し、みんなでご飯を食べてる時


「そろそろ、Cランクの依頼受けてみるか?」


俺がそう提案してみると、ファーフが顎に手を当て難しい顔をして


「うーん、レムスが言うなら良い気もするけど、やっぱりDランクの依頼だと物足りないのかな、」


「まぁな、最近の依頼では初級の剣士とかでも勝てるような相手が多いからな、」


「そうなんだね、でもちょっと怖いな、最近の依頼はレムス君に頼りきりみたいなところがあって、もし危険な状況になると、レムス君絶対に無理をするから」


ファーフは俺の心配をしてくれていた、確かにここんところの相手は、魔術師の援護をする殆んど前から俺が斬って倒せる相手が多い、それでファーフが中々サポート出来てないと不安に思っているのかも知れない、


悪い事をしたと思う、ファーフは最近魔術に対して自信なさそうにしてることが多い、それを悪化させたようなものだ、するとユナが


「ファーフの言う通り、レムスが無理をするなら私は反対、無理をしないってなら良いとは思うけど、」


そう言う風に見られてたんだな、最近はファーフ達が危ない目に遭わないようにって考えての行動が、そんな感じに見られたんだと思う、そう思っているとユナに続きリアンが


「僕も、リーダーが無理をしないって約束するなら受けてみても良いと思います」


「そっかありがとな、俺の行動で不安にさせて悪かった、無理をするつもりはない、でも俺はみんなを守りたい、」


するとファーフが悲しそうな顔で


「レムス君!僕たちを信じてよ、守りたいじゃなくて仲間として共に戦う、そう言う思いでやってよ!」


俺はファーフに言われたことでやっと気付いた、俺はみんなに危険な目に、遭って欲しくないと言う思いで、仲間より守るべき存在として扱っていた、


そうだ、ファーフ達は仲間だ俺が信じなくてどうする、このままじゃ仲間とは言えない関係になってしまう、俺はみんなと仲間でいたい


「そうだな、悪かった俺はみんなを信じる!」


「そうだよ、私達のこと信じてくれないと」


ユナがそう言い、リアンとファーフが頷き、依頼を受ける流れになった、それからご飯を食べ終え宿に戻って明日依頼を受けるため、冒険者ギルドに向かう時間を決め、各自休息していった



朝になった、朝食を終え各自準備が出来ギルドに向っていく道中、見たことのない人達に声を掛けられた


「君達、冒険者ギルドが何処にあるか分かるか?」


ガタイの良い大男が、俺たちに話しかけてきた、どうやら冒険者ギルドを探しているらしい、確かにここらへんの建物は見た目が似ていて、どれが何か分かりづらい、


見た目的に話しかけて来た人は、冒険者と言うよりどっかの騎士とかそう言う感じだ、ギルドにどんな用があるんだろうと思ったが、雰囲気的に別に悪そうな人達じゃなかったため、案内することにした


「ここが冒険者ギルドだぞ」


「そうか案内感謝する、出来れば礼がしたいのだが、今は手持ち無沙汰だ、すまない」


案内をした人達はそう言い、俺達に一礼をした


「お礼なんて、大丈夫だ。俺達もギルドに用があったからな」


「そうか、冒険者だったのか」


「そうだぜ、あんたらも冒険者なのか?」


俺は何故この騎士見たいな人達が、ギルドに用があるのかと思ったが、ただ単に冒険者かも知れないそう思い、そう質問した


「いや違う……………まだ、」


まだ、と言う言葉は気になるが冒険者ではないらしい、まぁ立ち話も悪いしそろそろ行くかと思い


「そうなんだな、じゃあ俺達はそろそろ」


「そうだな、道案内本当に助かった、では行く」


「ああ!」


そう会話を交わせ、俺達は依頼を見に行き、彼らは受け付けに向って行った


「じゃあ今回は、Cランクの依頼から探すか」

「うん」

「そうだね」

「はい」


受ける依頼は、森に出現する木の魔物フォレストウッドの討伐を受けることになった。


それから準備など確認を終え、受け付けに向かうと、さっきの人達はもういなかった、そして受け付けに依頼を見せ向かうことになった。


「目撃情報はこの辺だね」


ファーフが地図を見ながらそう言った、するとユナとリアンは武器を構え、ファーフを杖を手に持った、もちろん俺も剣を抜いている。


「ガサガサ、」


少し前の方から物音がした、ファーフを見ると目が合い俺の方を見て頷いた、どうやら魔物が居るらしい、そのまま足音を立てずに、ゆっくりと近づいて行くと…………いた


木が動いている、目なのか分からないが、身体の部分に穴かも知れないが黒い部分が2つある


ファーフがみんなに動きを止めるよう、ジェスチャーで指示をし、小声で


「僕が炎魔術であいつを燃やしてみる、もしかしたら他にもいるかも知れないけど、レムス君攻撃したらそれに続いてくれる?」


「分かった!」


「私とリアンはどうすれば?」


「ユナさんは、他に来るかもしれないから僕たちの援護をリアン君はファイヤーショットをよろしく」


「分かったわ」

「了解です」


するとファーフとリアンの詠唱が始まった


「紅蓮の炎よ、邪悪を焼き尽くせ!灼熱の槍を放ち、敵を焼き尽くせ!ファイヤースピア!」

「紅蓮の炎よ、我が手に宿りて、敵を燃やせ!ファイヤーショット!」


魔術を発射した瞬間、俺は走り出した、しかしファーフとリアンの一撃でフォレストウッドを倒した、


ファーフが今打った「ファイヤースピア」は上級魔術だ、最近夜ずっと練習をしていた、いつの間にか成功出来るようになったらしい、ファーフが少し嬉しそうな顔をしている、


しかし1体フォレストウッドを倒した、瞬間ぞろぞろフォレストウッドが出て来た、俺達はあっという間に囲まれてしまった、するとファーフがもう一回ファイヤースピアを放ち一箇所道を開いてくれた。


俺達はそこを抜け、体制を立て直した、フォレストウッドは行動自体は早くないが、ツルなどを使い攻撃して来る、数は7体今の状況なら行ける、そう思い俺はみんなに、指示を出した


「こいつらは行動が遅い、攻撃は速いがしっかり見れば避けれる、だから各自散らばり各方向から攻撃する、行けそうか?」


そう聞くと、一斉にみんな行けると答えた、そして各自散らばり攻撃を初めた


「紅蓮の炎よ、この一点に力を集めよ!灼熱の矢を放ち、敵を焼き尽くせ!ファイヤーアロー!」


俺は以前ファーフとメイア先生に教えてもらった、「ファイヤーアロー」を放ちながら剣で戦った、ツルは鋭く多いが火で燃やすことで、こっちが有利になるそこを剣で確実に仕留める。


ファーフとリアンの方は各自魔術を放ちながら攻撃を避けていた、岩魔術を使って盾を出したりだ。


ユナは盾で攻撃を弾きながら、近づき斬って攻撃をしていた。


「ファイヤースピア!」


ファーフの「ファイヤースピア」を最後に全部倒すことが出来た。


「終わったか?」


俺がそう聞くと、ファーフが自信満々に


「うん!」


と答えた、そしてあたりを見渡すと森が火事になりかけていた、俺は慌ててファーフに伝えると


「深海の王よ、我が声を聞き、波よ、高まれ!水の嵐を巻き起こし、敵を押し流せ!スプラッシュウェーブ!」


「よかった、」


波が現れて辺りの火を消してくれた、これも夜な夜な練習していた魔術だ、ファーフは凄いな、本当に、


「助かった、あと少しで辺りは火事になってた所だ」


「レムス君が言ってくれなかったら、僕魔物倒せたのに満足で全然周り見えてなかったよ」


「まぁ、何にせよ助かった!」


「お互い様だね!みんなありがとう!」


「私も、終わったことに安心しきってたよ、ありがとう!」


「久しぶりに、強い相手と戦って、ちょっと疲れてました。」


そんな会話をし、フォレストウッドの残りパーツを持って、ギルドに戻って行き、依頼が完了した


それからは、2回、3回、4回、5回とCランク依頼を達成する事が出来た、これは夜な夜なファーフが魔術の特訓をしたり、各自自分の足りない部分を考えながら特訓した成果だと思う。


そしてCランクの依頼を5回連続達成出来た、ルールとしてはパーティランクDの俺たちが、1個上のCランク依頼を連続達成出来た事で、俺達のランクが上がった、Cランクになった


そしてどの依頼を受けるかって話になった


「うーん、やっぱり私たちじゃあBランクの依頼厳しいよね」

「そうだな、やっぱり俺達の実力じゃあ厳しいよな、戦い方とか教えてもらいたいよな、強い人達に、」


そんな会話をしていると後から声を掛けられた、


「もし良かったら、俺たちが魔術とか剣術教えるぞ」


誰だろうと見てみると、以前ギルドまで案内した、騎士見たいな人達がそこに居た。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ