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第九話「協力」

「おはよう、レムス君!」

「あぁ、おはよう」

「早朝に一昨日ご飯を食べた場所に、集合だったよね」

「そう言ってたぜ!ご飯食べて軽く準備したらすぐ向かうか」

「うん」


そんな会話をしつつ朝食を終え、荷物の確認が終わって集合場所まで向って行った。


「まだ誰もいないな」

「ちょっと早かったかな」

「まぁすぐ来るだろ」

「そうだね」

「そういえば、俺達って他の人の依頼手伝っても大丈夫だったのか?ランクとか色々あるだろ」

「それは大丈夫だと思うよ、今回のは依頼とは関係なく独自で向かう奴みたいだからね」

「なるほどなそういう事か、そういえばファーフ何でカイゼル達の誘いに乗ったんだ?」

「えっと、それはね…」

「もう付いてたか!」


ファーフが何か答えようとすると、ちょうどカイゼル達が来た。


「思ったより早かったな!」

「まぁ起きてから特にやる事もなかったからな」

「そうか、今日はよろしくな!」

「よろしく」

「準備は大丈夫か?」

「あぁ、しっかり準備して来たから大丈夫だ」

「そうか、なら良かった!じゃあそろそろ向かうか」

「そうだな」


カイゼルの指示でみんなで魔窟山に向かうことになった。


道中ファーフが小声で俺に話しかけて来た


「レムス君、さっきはごめんね本当はしっかり話しときたいんだけど…何か上手く話せないんだ」

「大丈夫だ、まぁ前も言ったが俺はファーフを信じてるからな」

「ありがとうレムス君、、」


「おい、レムスこっから先ドラゴンと戦うことになると思うが、どうゆう陣営で戦うか決めてるか?」

「え、そうゆうのはリーダーの役目じゃないのか?」

「いや、そういうのはいつもルシウスに任せてる、でも今回はお前らがいるだろ、だからお前らのやりやすいようにしようかなって思ってな」


なるほどな、確かに戦い方をお互い理解してないから俺らに合わせてくれようとしたんだな。


「そういうことか、でも俺たちがお前らに合わせるから大丈夫だ、ファーフもそれでいいか?」

「うん、大丈夫だよ、」


なんだろ、ファーフが何か不安そう?なのか分からないが、様子が変な気がする


「本当に大丈夫か?」

「大丈夫だよ、どうして?」

「いや、なんか少し不安そうに見えたからかな」

「そんな風に見えたんだ、ごめんね大丈夫だよ!」

「そうか、なら良いんだけど」

「心配してくれてありがとう!」


やっぱりファーフは何か不安そうに見えるが、俺的にはこの方が良いと思う、今まで俺たちは集団戦を行ってきてない、だから複数人で戦うのに慣れているカイゼル達に任せたほうが良い気がする、いずれこの先で複数人で戦うことになるかもしれない、だからその経験を積んで起きたいからだ。


「じゃあ、こっからの話は私ルシウスに仕切らせてもらいます、まず今まで自分達のパーティでは、前衛がカイゼルとユナで中衛が私ルシウスそして後衛がゼフィラスとリアンになっており、前衛が接近戦を行い後衛が魔術での攻撃もしくは怪我などのサポートを行い、中衛の私がその場に応じて攻めたり守ったりしてました、それで今回はレムスさんとファーフさんが加わり、レムスさんは剣士なので前衛に、そしてユナさんを中衛に下げます、ファーフさんは後衛で魔術を放ってもらおうと思います、こんな感じでよろしいでしょうか?」


「俺はそれで大丈夫だが、ファーフも大丈夫そうか?」

「うん、大丈夫だよ!それと皆さんよろしいお願いします」

「分かりました!それではこの陣営でお願いします」


話し合いが終わる頃、ちょうど目の前に山が見えてきた。


「ここか、」

「そうだな、みんな準備はいいか!」


カイゼルの掛け声で山を登っていった、するとさっきまでの道中では魔物など一切出なく、戦闘をすることなく来たが、山を登りだすと岩や鉱物を主食とする巨大な昆虫やトカゲ、通称ロックワームやアースグレイルが出現するようになった、幸いにもそこまで強くなく俺とカイゼルで出てきたらすぐに倒すことが出来、順調に進むことが出来た、それから少し進むとカイゼルが


「そろそろ暗くなってきたな、一旦進むのをやめるか?」


確かに大分暗くなってきたこれ以上は危ないな


「そうだな、暗くなると何が起こるか分からないからな」

「ルシウス一旦休憩で良いか?」

「良いですよ、レムスさんの言う通り暗くなると何が起こるか分からないですからね、今日はここら辺で休みましょう」


それからは各自の持ち物を出し、休憩出来る準備をはじめた、するとファーフが何か疑問を持ったらしくルシウスの所に話しに行った


「そうですね、私とした事が、、そう言う事は早めに決めといた方が良いですね!皆さん今夜見張りをする順番を決めようと思いますので、ちょっと時間を頂いても良いですか?」

「そっか今日はこいつらもいるもんな」

「そうです、では今回は6名いるので2ペア3グループで行こうと思います」


あれ今いるのは7人のはずなんだが…するとファーフが


「どうして6人なんですか?7人じゃないんですか?」

「ああ、すいませんゼフィラスは参加しないという事で、」

「そうなんですか、、」

「まぁ、今回はお前らに任せるって言ったしな、そこは任せるよ」

「そう言って頂けると助かります。 ではグループを決めさせて頂きます、初めは私とファーフさん、次にカイゼルとリアンそして最後にレムスさんとユナさんでお願いします、時間配分はあんまり正確には出来ないので大体で終わったら、次のペアを起こすという形でお願いします。」

「分かりました」

「了解」

「では準備に戻って頂いてもいいですよ」


それからは各自で持ってきたものを食べたり、何かしら話をしていた、ゼフィラスはもうすでに寝ている様だが、そんな感じで色々過ごしていると俺達も寝る時間になって来た。


「ファーフじゃあ先に寝させて貰うな」

「うん、じゃあレムス君の番でしっかりやれる様に今はゆっくり休んでね」

「そうさせて貰うよ、頑張れよ」

「ありがとう!おやすみレムス君」


その後はぐっすりと休むことが出来た、それからどれくらいたったか分からないが、少し大きい声での話し声が聞こえた、多分ユナとリアンだと思うすると


「またカイゼルに言われて一人で見張りをしてたのね」

「そうだけど、、無理矢理とかではないよ」

「それでもだよ、毎回毎回あいつは、」


なるほどなそういう感じか、どうにかしてあげたいとは思うが何をすれば良いか分からない、むしろ逆効果になり迷惑をかけるかもしれない悩んでいると


「まぁ、起こったことに対してどうこう言ってもしょうがないね、レムスさん起こして来なきゃね」


そっか次は俺の番だったなと思い、俺は呼ばれる前にリアンの所に向って行った。


「お疲れリアン、ゆっくり休めよ」

「ありがとうございます!あとはお願いします」

「おう!」


俺はリアンにそう言い、まぁ取り敢えず今はカイゼル達との関係をどうすれば良いか分からなかった、だからさっきの会話には触れずユナと見張り場所に向った。


「さっきの話聞こえてた?」


そう来たか、ここは正直に答えた方が良いよな


「あぁ、毎回そうなのかカイゼルは?」

「そうね、あいつはずっとだよ」

「なるほどな、ユナはどうしたいんだ?」

「そりゃ、こんなパーティ早く抜けたいよ、でも私達だけじゃ!…」


ユナはハッとした顔で、何かを言うのを辞めた


「まぁそうだよな、」


俺も何て言えば良いか分からなく、言葉を考えてるとある考えがよぎった。


「なぁ、ファーフには許可取らないと行けないけど、俺たちと一緒に来るってのはどうだ?」

「えっ、ありがたい話だけどそれは出来ないよ」

「そっか」

「ごめんね、わざわざそんな提案してくれたのに」

「謝ることじゃないよ」

「ねぇそういえば、何で私たちと一緒に魔窟山まで来たの?」

「俺もわかんない、今回はファーフが行くって言っただから来たんだよ、まぁ何故かはまだ聞けてないけど、でも俺はファーフを信じてる」

「何か良いね、二人ともお互いを信じ合ってるみたいで」

「ユナはリアンの事信じてるだろ、それと同じじゃないのか?」

「もちろんリアンの事信じてる、だけど心配でいつもなんでそうしなかったの?とか色々言っちゃうんだよね、これって信じてるとは言えないのかな、」


「まぁ俺はユナ達の事は何も知らないから、分かんないけど、心配する事は別に悪い事じゃない、信じ合ってるとかは本人じゃないから分からない、でも俺から見たらユナとリアンは良い関係だと思う」


「ありがとう、そうだねリアンともっと自信を持って信じてるって言いたいけど、心配なのは事実だからすぐには無理かな、でも良い関係でいられるように頑張るよ!しっかりとした姉としてね」


「そうだな、頑張れよ!」


「突然だけど、あのレムスさんに協力して欲しいことがあるんですけど、、」

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