2巻 2章 1話
⭐️1章のあらすじ⭐️
ハニの要請に応えてアースにやって来たクラウン、スノー、ブラスト、犬達。海面上昇により都市は海中で発展し、わずかな陸地では古文化を守る人々が暮らしていた。ハニとは連絡が取れなくなり、ハニからの連絡を待つ間、エレメントストーンを探して桜島に出発するが、火山の噴火警報で足止めされる。そこで暮らす侍達と出会う。その日の晩、宿の女将が大蛇にさらわれ、大蛇達の襲撃に苦戦していると、バイクに乗った侍、虎徹が助けてくれた。皆で協力し、最後は天狗様の愛称で知られる侍が大蛇を倒した。噴火警報が解かれ、エレメントストーンを無事に手に入れた。近くの村が鬼の奇襲に遭い、脱走した心優しい鬼の斗鬼と侍達とで協力して村を守った。侍のまごろくからハニの情報を聞き、ハニを探して海中都市にある海底寺を訪ねた。無事ハニと再開したのも束の間。今度は海中都市の竜宮城を鬼達に襲われ、みなで里山村に戻る。後日クラウン達は、親日本侍連合「HOMARE」と再び協力して竜宮城を奪還した。虎徹は戦いの中で、ギルドのメンバーや外の世界に惹かれ、ギルド加入を申し出た。ハニと虎徹が新たに仲間になった。鬼を抑えるべく、侍達は秋の合戦を申し入れた。クラウン達は秋の合戦まで復興に協力し、合戦では鉄槍王鬼軍に大勝利を収めた。平和が訪れ、復興が進む中、クラウンは仏像が盗まれたままの海底寺に心を痛めていた。そして自身のパワーで探し出す事を名乗り出たのだった...。
初雪のアップル・ステーション。
5人と2匹はドックに降り立った。
日も落ちるのが早くなり、薄暗くなった温泉街に明かりが灯る。湯煙に雪もちらほら、みなで温泉に行く事にした。
露天風呂にゆっくり浸かった。
ハニは温泉から上がり、憩いの場でクラウン達を探した。
クラウン達は腕相撲で盛り上がっていた。クラウンとブラスト2人がかりでスノーに挑んでいたが、2人ともひっくり返ったのを見てハニは笑った。
憩いの場で夕食を済ませ、クラウンは売店でアップルパイを買い込んでいる。
虎徹は売店の人に港で鬼の海賊船を見たか聞いた。「ええ。噂になってますよー。数日前も取引先のりんご農家が荷卸しで港に行った時に見たって。」
売店の人の情報をもとに、明日の朝、港の市場に行く事にした。
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まだ夜も明けない早朝、港は船のエンジン音や市場に荷卸しする活気のある声が飛び交っている。
時間が経つと慌ただしすぎて、話を聞ける感じが全くせず、邪魔しないように市場の食堂で食事をした。
食堂をでると、今度は人気がなくなって、慌てて後片付けしている人に声をかけた。「どこに行ったら、海賊船の話が聞けますか?何か事件はないですか?」クラウンが慌てて話かけるので、掃除をしていた人もドキマギして答えた。「あ?あー、海賊船?見た見た。子供も拐われた。あっちで聞け。」指差された先に漁港の憩いの場が見えた。
憩いの場に入ると漁師達が火にあたって体を温めくつろいでいた。力強そうな男達。一際目立つ、船長らしき男にブラストは海賊船の目撃情報を聞きに行った。「あの人、片目に傷がある!カッケー!」
ハニは「私、子供が拐われた家族に連絡が取れないか聞いてくる。」奥のカウンターへ向かった。
それぞれ動き出した時、虎徹は漁港で働く女性達に「お侍様ですか?」と話しかけられ囲まれた。虎徹は鬼の目撃情報を聞き、話は賑った。
クラウンはどうしていいかわらなくなって、スノーに「アップル・ステーションに聞きに行きたい。」と言ったが、却下された。
ブラストがスノーを呼んだ。
焚き火のそばでブラストが手を振っている。
スノーとクラウンが焚き火に近づくと、漁師達は大きな樽を引きずって持って来た。
「船長に腕相撲で勝ったら、海賊船の場所を教えてくれるって!オレらの代表はスノーだ!船長。」ブラストはスノーを樽の前に立たせた。
「シシッ!どー話したら、こーなんだよ。」
クラウンも笑って面白がった。
漁師達がジョッキを持って集まって来た。
「行け!船長!」
片目に傷の船長はシャツを腕まくりしながら樽に近づいた。
スノーは左手を差し出した。
船長はスノーの手を握った。
ブラストが掛け声する。「レディー、ゴー!」
「ふん!」「シシシッ!」力はぶつかり合った。数秒後、船長がうなりだし、スノーが徐々に引き寄せる様に腕を曲げ、船長の手の甲を樽に押し付けた。
「イエー!」「やった!」ブラストとクラウンはハイタッチした。
悔しがった船長は、横で騒いでる漁師のジョッキを奪って飲み干した。ジョッキを樽にドス!と置きスノーに言った。「ワシ、利き手は逆!もう一回!」
「え?勝ちは勝ちだからな!それでいいならもう一回やる。シシッ!」
みな盛り上がって、虎徹やハニも見に来た。
「船長見せてやれ!」漁師達はジョッキを掲げ、唄を歌った。
船長は樽に右手を構え、足を開いた。
スノーは右手で握った。
ブラストが掛け声する。「レディー、ゴー!」
今度はスノーがうなって倒れそうだ。半分倒され時、船長が吠えて、スノーの手の甲を樽に叩きつけた。バコーン!樽が割れ、スノーは床に転がった。
船長は漁師達に両手を上げた。「キッド船長!キッド船長!ウォー!」漁師達は歌って讃えた。
ブラストが駆け寄った。「スノー大丈夫?マジ、ごめん。」
スノーは片膝を立て笑った。「平気だ。オレの勝負だ!シシッ!勝負には勝ったぞ。」
船長が振り返って、スノーに手を伸ばし起こした。「夜中、ワシの船で海賊船まで連れて行ってやる。ワシはまだ呑むぞー!」
「ウォー!」宴会は盛り上がった。
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真夜中の0時。
クラウンはチョコを抱えて港に行った。「なんで夜中に海賊船見に行くんだろう〜。怖いー。」
「漁師さんは仕事終わってお酒飲んでたでしょ?漁に出る前となるとこの時間になるんじゃない?」ハニは言った。
港に一隻だけ灯りのついた船があった。
「キッド船長ー。」ブラストが声をかけた。
キッド船長は「おはよう。」と言って渡板をかけてくれた。
真夜中の穏やかな海へ鱗光丸は出港した。しばらくして速度が落ち、やがて止まった。
キッド船長は「入江に入る。小舟を降ろせ。」と言ってライトを向けると、鬼印の破れた旗がついた海賊船が座礁していた。
船は岩に乗り上げ、船体は半分に折れ海水に沈んでいる。マストに何かぶら下がっている。ライトを渡されたクラウンは周囲を照らした。ロープで縛られ、す巻きにされた鬼が逆さに吊るされていた。
「うわっ!」クラウンは驚いた。キッド船長はクラウンの肩に手をポンと置いて言った。「ワシがやった。」
クラウンは背筋がゾワッとした。
小舟を2隻降し終わると、スノーとハニはそそくさと降りて行き、ゴースト、チョコ、虎徹も続いた。
クラウンとブラストは顔を見合わせて、お先にどうぞと譲りあった。
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半分折れた海賊船は波打つ度にギイー、ギイーと不穏な音がする。チョコからプリズムがでて、チョコはぶら下がった鬼の下でクラウンを待っている。
スノーが下を照らすと、海中の崖に引っかかったカートが見えた。ハニがタクシスで引き上げた。カートをスキャンすると仏像の一部や茶器など図録と一致した。運良く回収できたと、みなキッド船長にお礼を言った。
ハニはディスプレイに回収した仏像の写真を並べた。「まだ仏像、そろわないねー。」
それを聞いたキッド船長は言った。「宝探しか?この先にまだ海賊船がいる。そいつらはまだ生きてる。ワシらを恐れてこれより先には来なくなった。ガハハ。」
ハニは回収したカートの中からリストを見つけた。拐われた8人の子供達のリストだ。
キッド船長の話では、この先の入江を進んだ離島に、廃業したホテルがある。鬼達はそこに不法占拠しているらしい。少し前に海で襲撃された時はキッド船長達が返り討ちにした。地元の漁師達は「子供が誘拐されたから、鬼を一掃したい。」と話した。
クラウンは内心「海保やギルドに頼めばいいのに。」と簡単に思ったが、ハニやスノー、虎徹らと話すキッド船長はそうは思ってない様子だった。
海保はパトロールはしてくれるが、一掃はしてくれない。ギルドはそもそもアースには滅多に来ない。ギルドはトーキョー・ステーションにあったくらいで、確かに立ち寄った各地のステーションにギルドは無かった。クラウンとブラストは船に腰かけて話を聞いて納得した。
前の小舟に乗った虎徹とハニとスノーが少し話し合った。「クラウン!ブラスト!一掃したいよね?子供達がいるかも!」振り返ってハニが言った。
「言うと思った!行こう!」ブラストは少し笑って立ち上がった。クラウンも立ち上がった。「待ってました!」
「ワシもやる!」キッド船長はモリと片手斧を持った。
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「チョコ、イカロスを使って。」
2つ窪みを越えた所の海が見渡せる廃ホテルに、鬼の残党のマーキングポイントがついた。
ディスプレイをみたキッド船長は「おー、3つ光ってるここは砲台だ。仲間はこれに攻撃された。」キッド船長は砲台の場所を指差した。
クラウン達は作戦を話し合った。
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ライトを消し、砲台の下の崖まで静かに小舟は到着した。
「フレイヤ、砲台を吹っ飛ばして。」
炎の女神が現れると、ふわっと体を回転させながら言った。「砲台使ってからでもいい?」
「いいよ。」クラウンが返事すると、フレイヤは崖に沿って飛び上がり、砲台の3鬼を蹴り飛ばした。「はう!」「ダハッ!」「うわわ!」鬼達は燃えながら海に落ちた。遠くに飛ばされてそのまま沖に流されていく。フレイヤは砲台を乗っ取り火をつけ、砲台が火を吹いた。
ドカーン!ドカーン!ドカーン!
廃ホテル前のロータリーに建てられた、骨組みだけの監視塔や港のデッキに砲撃が当たる度に、キッド船長はモリを夜空に掲げた。
フレイヤはロータリー横の鬼のテントに体当たりして大炎上した。
鬼達が一斉に外の様子をのぞき、顔を出した。槍を構えた鬼達は迎撃の準備をした。「戦艦はどこだー!」サーチライトが海を一斉に照らした。「どこから撃たれたー!」鬼達は槍を構えてロータリーに現れた。
スノー、ゴースト、虎徹が小舟から岩場に降りて、ロータリーの庭木に潜んだ。
敵の姿が見えない鬼達は雄叫びを上げた。
グオー!グオー!
スノーが合図を出し、シェルを使って鬼達に突っ込んだ。夜の闇、岩肌になったスノーの姿は見えづらく、鬼は「なんだ?ぐはっ!」訳がわからないまま一瞬で倒れた。
スノーの姿にしかめ面で槍を構えて走ってくる4鬼。タイミングを合わせ、ゴーストがスノーの横に来た瞬間「フリーズ!」スノーは振りかぶって重たい岩の拳を振り下ろした。ドゴン!ドゴン!2鬼倒した。虎徹は刀を横に斬る、斜めに斬る、2鬼連続で斬った。
ロータリーを制圧すると、ハニはタクシスを使ってクラウン、チョコ、ブラストと一緒に浮かび上がった。2階のガラス窓に向けてブラストがショックウェーブを撃った。ガラスは吹き飛び、窓際の鬼達はガラスを浴びて壁に体を打ちつけた。4鬼は気絶し、起き上がる2鬼にクラウンはロージーを2連続で撃った。ハニは2階に備えた大砲を横に大きくスライドさせ、逃げる3鬼を大砲で押し潰した。
キッド船長は血が騒ぎ、船で待機のはずが、我慢できず駆け込んだ。廃ホテルの入り口から出て来た鬼に駆け寄り、力ずくて槍を取り上げ、鬼の太ももにモリを突き刺し、ゆっくりねじまわした。「さらった子供はどこだー!!」鬼の形相で聞いた。
苦しみに顔をゆがめた鬼は、ホテルの2階の角の部屋を指差し気絶した。
ハニ達はロータリーに降りた。
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廃ホテルの2階に駆け上がり、角の奥の部屋をあけると子供が2人いた。ぐったりして倒れている。キッド船長が子供を両肩に担いだ。
マーキングポイントを見ながら、隣の部屋を開けたスノー。さらに2人の子供を発見し、スノーも両肩に担いだ。
ハニが音に気づいてバルコニーを見た。「見て!逃げられる!」
海を見渡せる窓の向こうで、2隻の船が小さな灯りだけで出航しようと子供達を船に投げ入れている。もう一隻も鬼達が必死に荷物を投げ入れている。外は雪がしとしと降ってきた。
虎徹はバルコニーに飛び出し「クラウン殿!」手を差し出した。クラウンはチョコを抱え、虎徹の腰にしがみついた。「ハニ!」クラウンがハニに合図した。「OK!飛ばすよ!タクシス!」
荷物を投げ入れたボートは、エンジンをかけ先に海に飛び出した。キッド船長とブラストが追いかけた。
子供を乗せたクルーザーも徐々に発進していく。鬼が槍を掲げて挑発した。ハニは勢いをつけ、クラウン達をふわっと優しく放り投げた。クラウン、チョコ、虎徹はクルーザーの甲板に降りたった。吹雪の中、クルーザーは急発進した。
槍を構えた鬼が虎徹を襲う。虎徹は槍を弾き、斬りかかった。鬼は後ろへ下がってかわした。鬼はもう一度、槍を構えて虎徹に襲いかかった。虎徹は弾き上げ、空いた胴を斬った。
クルーザーの反対側から鬼が走ってくる。「ロージー!」クラウンは鬼を海に吹き飛ばした。燃えながら鬼は夜の海に消えた。
クルーザーを運転している鬼が下にいる鬼を呼び、3鬼は槍を構えて襲って来た。
「ロージー!」
「飛翔!」
クラウンと虎徹が同時にジャンプすると、チョコのプリズムに包まれ、吹雪の中、虎徹の刀は真っ赤に燃え上がった。虎徹は連撃で3鬼を斬ると斬られた鬼達は爆発した。
スノーからのコールが鳴った。「虎徹、船の操縦できるか?」
「できぬ。」
「クラウンは?」
「僕もできぬ。下見てくる。」クラウンはクルーザーの下の部屋で子供達をみつけた。子供達は疲れきっていたが、無事だった。
スノーとハニが虎徹に指示しながらクルーザーは強まる吹雪の中、近くの島の灯台を目指した。
クラウンはディスプレイを出し、子供達の様子を報告した。
「ブラストー、聞いてる?なんか、急に吹雪が嵐になって、船、怖いよ。」クラウンはブラストに話しかけた。
「ごめん。オレのせいだ。」
「え?なんで?」
「オレとキッド船長で、荷物乗せてた小型のボートを追いかけてさー、けっこー吹雪いてきたから見失いそうで、アビリティ撃っちゃったらさー、、。」
「撃っちゃたら?」
「デカい嵐になって小舟は大破、余波がそっちいっちゃって。マジ、ごめん。」
「大丈夫!みんなもがんばれるって。あ、灯台のある島に着いたから、また後で!」
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灯台小屋。
「虎徹さん、お疲れ。」
「なんとかなったな。クラウン殿、暖めてくれるか?」
「まかせてー。フレイヤ。」
「囲炉裏を温めてー。」
「暖炉な。」フレイヤは現れて早々に言った。
「きゃ!」フレイヤを見た女の子は驚いた。
「しゃべった!」男の子も驚いた。
フレイヤは灯台小屋のリビングと2階の明かりに火を灯した。フレイヤが暖炉の中に入ると優しい温もりが広がり、子供達はうっとりフレイヤを眺めた。フレイヤは儚く消え、暖炉の火がゆらいだ。
「嵐が落ち着いたら助けが来るからな。もう少しがんばるんだ。」虎徹は2階から毛布など下ろし、暖炉の前に4人の子供達を座らせ、休ませた。
元気のない子供達の顔を見て、クラウンは閃いた。ポケットに個包装されたアップルパイが3つあるのを思い出した。
子供達にアップルパイを見せると顔に元気が少し戻り、分け合って食べた。
子供達とチョコは暖炉の前で毛布にくるまって寝ている。風は強く、時々、扉がバンバンと揺れた。
ドンドンドン!
ドンドンドン!
「助けが来たかも?」クラウンが入り口に近づくと、虎徹は言った。「風のしわざでしょう。」
「誰か叩いた気がして、ちょっとだけ開けてみていい?」
「万が一があるやもしれぬ。」虎徹は刀を抜いて扉の側で構えた。クラウンはゆっくり扉を開けて外を見た。「女の人だ!」扉をガバッと開け「早く入って。」クラウンは女性を引き入れた。女性は色白でフードがついたグレーのローブを着ている。白いストールで赤ちゃんを包んで抱いていた。
虎徹は刀を鞘には戻さなかった。
「こっちでみんなと一緒に温まって。」クラウンは寝ている赤ちゃんを覗きこんで、自分の毛布を親子に差し出した。
「暖かくなってきた所だから、ちょうど良かったですね。」
「ええ、迷ってしまい、灯台の明かりを頼りに来て、助かりました。」色白の女性は虎徹を横目で見た。
虎徹は壁にもたれて話を聞いた。
「僕たち救助呼んだから、嵐が落ち着いたら助けが来ますよ。」
「本当に運がいいですね。寝ている子らはご兄弟ですか?」
「ううん。みんな鬼に拐われてたんだ。変な事教えられて嫌だったって。みんな疲れて寝てます。」
「鬼が出たんですか?」
「そう。だけどもういなくなったから大丈夫。ふぁ。」クラウンは言い終えるとあくびした。
「かないませんね。助けて頂きありがとうございました。」女は呟いた。
虎徹は話を聞きながら、刀を紙で拭き、しばらく刀を磨いてから、鞘に収めた。
顔を暖炉に向けると親子の姿はなく、虎徹は親子が包まっていた毛布を見た。毛布に仏像の一部が包まっていた。
「クラウン殿起きて!見て下さい!」
「あれ?親子は?」
「突如、姿が消え、毛布にこれが。仏像の一部かと。」
「ほ、ほんとだ。仏像コンプリートだね。」
ブラストからのコールが鳴った。
「うわっ!びっくりしたー。」
キッド船長や漁師仲間がこちらに向かっていると連絡があった。5分後、大漁旗をつけた漁船団が朝日と共に灯台に迎えに来た。
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続く。
絵:クサビ