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灯里

作者: 医学部生

 今日は雨らしい


 外に出るともう夜であった

 人間の生活音は聞こえてこない


 ただ雨粒が落ちる音のみが聞こえてくる

 やけに静かだ


 誰もいない


 遠くの方に灯りがある

 なんの灯りかは定かでない


 火か電気か、さあ


 辺りは薄気味悪い霞に包まれている

 もう冬だというのに


 灯りの方へ向かう

 しかしどれだけ歩みを進めようが、そのヒカリは近づくどころか遠ざかっているように見える


 どうも何かおかしい

 いや、おかしいのは自分自身だろうか


 昨日のことを何も思い出せない

 昨日?

 一昨日なにしたか


 記憶喪失ですか?そんなはずはない

 覚えている、今までの人生、なにがあったか


 雨は相変わらず降り続けている


 そういえば傘をしていなかった

 こんなに濡れては風邪を引いてしまう

 大粒の雨が自分の顔面を濡らす


 美味だ


 気づけば向こうのヒカリは消えていた

 わからない、消えたかは分からない


 ここはどこだろうか


 見渡す限り暗闇が続いている

 どちらにいけばいいのでしょうね


 、、敬語を使う癖を直したほうがいいのかもしれない


 最近よく金縛りにあう、明晰夢も見る

 これはそれなのだろうか

 現実との区別がつかないことが多い


 それももう慣れてきた

 医者は口うるさいから行くのはやめた

 精神科?ふざけるな


 うわ、、


 なにも思い浮かばない

 なにも

 辺りは明るい

 白い

 光が自分を包む


 ほら見ろ

 たぶんこれは夢だ


 もうじき覚める



       失敗





 今日は雨らしい


 外に出るともう昼であった

 人間の生活音は聞こえて来ない


 昼だというのに辺りは暗い

 ただ雨粒が落ちる音のみが聞こえてくる


 なぜ私は雨の中に立っていたのでしょう

 そもそもここはどこだろう


 まわりには誰もいない


 遠くの方にあるヒカリは点いたり消えたりしている

 とりあえずそっちに行こう


 なぜだろう

 心は安らかだ


 昨日は何をしていたか

 全く思い出せません


 晴れている

 暗い

 暑い


 そういえば傘をさしていなかった


 つかれた

 なにもない

 なにかあるの?

 あるでしょう

 無

 もう分

 さっきも見ただろう?

 君だよ

 さあね


 辺りは明るい

 白く明るい


 まぶしいほどである



     失敗を糧にしろ




 

 今日は雪らしい


 外に出るとまだ朝であった

 生活音は聞こえてこない、誰のも


 雨粒が落ちる音のみが聞こえてくる

 なぜ


 誰もいない

 近くに灯りがある

 なんの灯りかは定かでない

 火か電気か、


 辺りは気味悪い霧に包まれている

 雪は少し積もっている


 もう春だというのに


 辺りは赤い

 ところどころで赤さはちがう、いゃ、どんな色

 赤い

 橙


 雪は相変わらず降り続けている

 ゆきどけみず


 あたりは水に満ちている

 なんでだろう


 これをみて君

 つかれた

 しんどい

 文章に感情をのせんな



    二度あることは三度ある





 今日は晴れらしい


 先ほどまで降り続いていた雨はもう上がっている

 生活音が聞こえてくる


 雨粒が落ちる音?そんなものはない

 まわりは騒がしい

 なにもみえないが

 人の姿も


 あたりは陽気な雰囲気に包まれている

 もう春だよ、春


 さっきは惜しかったね

 身支度を整えよう


 こんなに天気がいいのは珍しい事だ

 昨日のこと?一昨日のこと?

 そんなことは知らない

 これからを楽しめればそれでいい


 相変わらずの晴れだ


 傘なんていらない

 風邪もひかない

 病気にもならないだろう


 明るい、雰囲気も明るい


 どちらにいけばいいのかなんて、すぐに分かる


 あたりは明るい、若干赤いような気もする

 行こうか

 そろそろ


 自分の行くべきところへ

 はは、幸運の持ち主だ、俺は


 ここがどこか?もう分かるだろう?

 歩みを進める


 行こう、今は人生の春だ




 外に出ると、朝であった


 まわりには大勢の人がいる。



     

     君自身が奇跡

まよってもどうにかなります

ヒカリのする方へ歩んで

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