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あの時、一緒にバスを待っていた君へ

作者: たこす
掲載日:2026/02/08

学校から遠く離れた鯛焼き屋の前のバス停で

僕はいつも、君と帰りのバスを待っていたね



クラスが違う僕らに接点はなかったけれど

行き先が一緒のバスは僕と君だけでした



口下手の僕は

いつも君の隣でそわそわ、そわそわ



君はバスを待ちながら

英単語帳を開いて勉強したり

小難しそうな本を読んでたり

時たまボーっとたたずんでたり



何を考えてるの? なんて声もかけられず

でも僕はそんな君とバスを待ってる時間がとても幸せでした




バス停の後ろにあったたい焼き屋さんで

僕はたまに買い食いしていたけれど

たまに2個買うこともあったけれど



照れ隠しだったなんて言えなくて

君に見られないように黙って食べてました




たい焼き、いつもひとりで食べててごめんね


半分に割って「はい」って言えなくてごめんね


勉強どう? って話しかけられなくてごめんね


寒くない? って気にしてあげられなくてごめんね




あれからだいぶ時間が経っちゃったけれど


まだあのバスに乗っているの?


あのたい焼き屋の前のバス停で待っているの?





いまさらだけど


もう十何年も前のことだけど


当時の僕の気持ちを伝えたいと思います




いつも隣にいてくれてありがとう



君のことが……好きでした




お読みいただきありがとうございました。


青春時代の甘酸っぱい思い出。

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