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戦国魔法奇譚  作者: 結城謙三
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帰路

「では、お館様 私達は、鳴海城へ向かいますので 道中くれぐれもお気をつけください

忠勝殿、お館様の護衛をお願いしますね」膝から崩れ落ちる 本多忠勝

「て。。て。。。天女様! お館様を京まで護衛したら、鳴海城へ戻っても宜しいのでしょうか?」

「うーん 駄目ですね、躑躅ヶ崎館ツツジガサキヤカタまできっちり護衛をしてくださいね」

爽やかな笑顔でバッサリと切り捨てられる 忠勝

「そうなりますと一月ほど、お会いできないと言うことでは?」

今にも泣きそうに顔をくしゃくしゃにする 本多忠勝

「忠勝殿 もしもお館様に何かがあっても、貴方なら絶対に大丈夫だと信じているから任せるのです

わかってくれますね!」膝を折り鼻先が触れそうなほどに顔を近づけ、忠勝の目を覗き込む エヴァ

「はい。。。。」これを断れる男など居ない! 今なら笑いながら死ねる!! 後日 忠勝は、そう語る


騎馬隊3000を残し、鳴海城へと引き上げて行く武田本隊とエヴァ一行


「では、明智殿お主は、幕府にも朝廷にも顔が利くと聞いておる

上洛の件を伝えてもらえるか?

武田、朝倉、浅井、織田の連合軍およそ2万騎 京都市中で御馬揃えを行うとな 時は、4月1日 馬に乗れるものならば参加を歓迎するとな」

「な なにを申しておる! そのような話し聞いておらんぞ!」

「宜しいではないですか、朝倉殿 実に楽しそうだ 我々の武勇を朝廷に見せつける良い機会ですぞ 女子の参加も宜しいですかな? お市にも見せてやりたいですな」

「おぉ もちろんじゃ 馬に乗れるのならば女子供も参加させるが良い 源義経公が駿河国で行ったという馬揃えを超える

京都御馬揃えを見せようぞ!」

「では、早速 具足も馬も磨き上げねばなりませぬな」

「しばらく小谷城で厄介になるぞ」


「光秀よ。。。我々に拒否権とか無いのだろうな。。。」

小声で囁く 信長に、小さく頷く 明智光秀

「こうなりましたら御馬揃えで、我々の勇姿を見せつけてやりましょうぞ!!」鼻息を荒くして柴田勝家が気合を込める



「まさか ベヒーモスまでもが、転移に巻き込まれて、この世界に来るとは、思いませんでしたね」

「転移阻害を無理矢理キャンセルしてからの、転移魔法の行使でボス部屋の魔力に干渉して暴走してしまったようだ この世界の住民には申し訳ないことをしてしまった」ブルートが肩を落とす

「まさか翼まで生えて まるっきり違う生物に進化するとはな

あのマントから出てきた呪いが あれほど強力だとはな。。。」

「そこまで予想できずに、なんの準備もしていなかった 私達にも責任があります 早急に対策を練る必要がありますね」

「ルイ 御嶽山に降りたベヒーモスに動きはないのか?」

「火口から、だいぶ降りているからな 姿までは見えないが

火口の入り口に動きはないな」

「産卵までしていると仮定して、対策を練ったほうが良さそうですね」

「まずは、武器だが この世界の素材から研究をしなくてはな

[童子切安綱]がベヒーモスに通用することは、わかったが

あれだけではな。。。あとは、戦える人材も集めなくては」

「アランの治療を最優先で、武装の素材集めと人材探しですね」

「それまでベヒーモスが待ってくれればよいのだがな」

「確か、ベヒーモスの産卵から巣立ちまで半年ほどだと聞いたことがあります」

「その間に、やれるだけの事をやろう後悔しないようにな」



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