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戦国魔法奇譚  作者: 結城謙三
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武田信玄と織田信長

「そうか。。。お前たちも苦労したんだな 俺の転移魔法が暴走したせいで、本当にすまなかったな」

「ブルートが謝る事じゃないわ 貴方のおかげでみんな生きているしね アランも私が、必ず治すから

 もう自分を責めるのは無しね ただ問題は、アランのこの辺の造形なんだけど。。。見たことないのよね〜

 なんか%$@&*%&#"がこんな感じで§¥€%$#€*こんなんなってるの浮世絵だか春画で見た事あるんだけど

 なんかバランスが悪いのよね。。。?」

「アラン。。。なんかごめん」心の中で手を合わせるブルート

「あっ それとなにも苦労なんかしていないわ 食べ物は美味しいし みんな親切で優しいし だいたいの問題は

 ルイが何とかするしね」

「ルイ。。。お前だけが苦労したんだな」心の中で手を合わせるブルート

「私達って、戻れるのかしら? 転移魔法って過去に行った場所を記憶して転移していたのよね?」

アランを見つめながら、独り言のように呟く

「その可能性は、限りなく少ないな。。。転移魔法そのものが不安定だし、今までの履歴も全部消えている 時間軸自体が違うのかもしれないな」すまんと言おうとして、口籠る ブルート

「別に心配してくれる人も居ないし。。。いいかな」

少し寂しそうに呟く エヴァ

「魔力は十分ではないが、ルイが心配だ そろそろ向かうか」



「ところでルイよ この場所は危険なのでは?」

ベヒーモスの鼻先に床几を置き ベヒーモスを背景に床几に腰掛け軍配を翳す様を 絵師に写生させている 主 武田信玄を伺いながら 山県昌景が聞いてくる

「うん こいつが生きている限り安全な場所など無いな

 強いて言えば、俺たちの近くが一番安全かな?」

「それもそうかも知れんな しかしお館様は、お主等と会ってから随分と変わられたな 活き活きとされておるというか

怖いものが無いように見えるな」

「良いことだろ? 死を乗り越えた人間に怖いものなど無いのかもな」

そんな話をしていると、静まり返っていた織田軍の後方から

ざわめきとともに人垣が割れ 明智光秀を先頭に織田信長が姿を現す 

背後に己が軍勢5万が見守る中 武田信玄と対峙する


「光秀、勝家ここで待っておれ!」

そう言うと1人 左手に大ぶりの太刀を携え 信玄の元へと歩む

その行く手を阻むように立つ 山県昌景に太刀を預ける

ベヒーモスの前で軍配を掲げたままの姿勢の信玄が床几を用意するように従者に伝え 腰を下ろす信長

「信玄公 なぜこのような事になったのであろうな?」

信玄が側に居る従者等を睨み 距離を取らせる

「信長殿 見てみろこれを長生きをすると、このような奇怪な物を見ることも出来る これは、眠っておるそうじゃ」

そう言いながら背後のベヒーモスを指差す 信玄

「眠っている? 起きたら。。。また暴れ出すのではないのか?」

「暴れるじゃろうな そうなったら我らのこれまでの武力では、止められんじゃろう しかし今のわしには、この者らが居る」

ベヒーモスを包囲するように立つ 風魔党、ルイ、本多忠勝、お雪を見る

「この者らに止められるのか?」

「この者らで止められなければ、この国で止められるものなど居らん 皆殺しじゃな」がっはっは

そう話している間も、休むことなく筆を走らせる 絵師

「それほどに強いのか。。。」

「信長殿 お主は、ちとやりすぎたのう 比叡山の焼き討ち

あれは、正に〈天魔の行い〉じゃった しかし同じ武将として

わからんでもない だがな家康殿を手に掛けたこと あれは

人として許すことの出来ん 愚行じゃ!」

それを聞いていた本多忠勝の手に力が籠もる



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