続 織田信長の憂鬱
以前にも書きましたが
翻訳魔法の効果により、時間や距離、重さ等の単位が
奇しくも現代日本と同じに!! 違和感もあるかとは思いますが ご理解ください m(_ _)m
ブックマーク、いいね!などしてくださいますと
作者がしっぽを振って喜びます
「柴田勝家殿、お主ら織田勢が5万や10万徒党を組んだところで、本気でこの武田信玄に勝てると思ったのかのう?」
「はっ そ それは。。。」平伏したまま、額からぽたぽたと汗を流し 地面を染めていく
「まぁ良い で? 信長めは、どこに居る? 30分だけ時間をやる ここに連れて参れ 30分過ぎても顔を見せねば 一息に押し潰すと伝えよ!」体の芯まで震わせるほどの信玄の一喝に飛び跳ね、脱兎の如く、信長の居る本陣へと向かう 柴田勝家
「で。。。ルイよ この竜神様は、目覚めるのか?」小声でルイの耳元で囁く 信玄
「うん そりゃ目覚めるよ 寝てるだけだから 魔力が尽きたんだ 逆に魔力がほぼ空であれだけ暴れたんだからな。。。次に目覚めた時にどうするのか考えておかないとな」
「ちょっと待て! 今 息の根を止めることは出来んのか!?」焦りを隠せない 山県昌景
「この状態のベヒーモスには、どんな攻撃も通じないな 封印魔法で動けなくするくらいだが それも時間稼ぎでしかないし 俺は出来ないし」
「どのくらいで起きるのじゃ!?」
「それもわからないな 半日かもしれないし一週間かもしれない この世界の魔素って凄く濃いんだよ だから
思ったより早く魔力が戻って起きるかもな」
「なるほど。。。このまま放置して帰るのは、どうじゃろう?」
「この辺一帯が、焼け野原になるだけだな 全ての生命を狩り尽くしたら 次は西に行くのか東に行くのかだな
まぁ ブルートもアランも見つかったから 何とかするよ」
《ブルート こっちはベヒーモスが眠りについた もう少し
魔力の回復に努めても大丈夫だぞ》
《そうか、すまないな そっちの被害はどうだ?》
《うん 被害は出たが 今は気にしないでこいつを倒す方法を考えよう》
《この世界の住民には、本当に申し訳ないことをしてしまったな》
《ブルート。。。俺たちが来てしまって失われた命も確かにある でも俺たちが来たことにより救われる命も、きっとある事に最近だけど気付いたんだ ブルートもみんなに会えばわかるよ》
《そうか仲間か。。。それは楽しみだな すぐに行くよ》
《うん 待ってるよ》
「殿! 殿!!」 柴田勝家が本陣へと転がり込んでくる
「ここに居るわ! 落ち着け!! それよりあの化け物は、何なのだ!!」 勝家に負けず劣らず、慌てている 織田信長
「拙者も、よくは解りませぬが どうやら竜種のように御座います 武田の先鋒により 今は、眠りについているようです」
「眠っておるだと!! しかも竜だと申すか なぜ今、我が領内に。。。」
「それは、わかりかねますが。。。武田信玄が殿と話がしたいと、30分以内に来ねば 一息に押し潰すとの事にございます」
「おのれ 信玄め! このわしを下に見るか!! ちょっと待て
考える」
『正直。。。まいったな こっから見ても、うちの兵たちの戦意って地に落ちてるだろ? 武田軍に囲まれた上に、あの訳の分からん竜だかに数百人も吹き飛ばされたんだからな〜
無理もないか〜 やっぱり逃げておくべきだったか。。。?
もしかしたら、あの竜だかも 武田が操っているのでは?
もしそうなら、どうやっても勝ち目が無いよな。。。
ていうか 勝家もなにをご丁寧に伝言を言伝かってくるかね?
仮にも織田の重鎮だろうが! 少しでも有利な条件を提示させるのが家老の仕事だろう!?
俺って家臣に恵まれていないのでは??
秀吉も何してるのかわからんし 光秀もなんか俺を馬鹿にしている節があるよな〜 今、思えば 家康の話をもう少し聞いて
武田信玄と仲良くしておけばよかったのか!?
なんか考えるの面倒になってきた。。。討って出るか?
いやいや死ぬだろ? 俺が死ぬのは駄目だろ
よ〜し わかった会ってやろうじゃないか! なんとか俺が死なない方向で一世一代の大博打だな!!』
「勝家!! 武田信玄に会うぞ!! わしの首一つでそなた等の首を繋ぎ止められるのなら安いものじゃ」はっはっはっは
「殿!!」感涙に咽ぶ 柴田勝家
「勝家、光秀 共をせい!!」




