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戦国魔法奇譚  作者: 結城謙三


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ベヒーモス襲来

風邪を引いてしまい

投稿遅れました。。。

《ルイ! エヴァ!! 頼む届いてくれ!!!》 《頼むエヴァ 助けてくれ! アランが。。。》


「エヴァ。。。気づいているか?」

「ルイ! ここはお願いします ブルートが呼んでる!!」

そう言い振り向く2人の視界 天満山の中腹を砂煙と木々を巻き上げながら突進してくる赤黒い影

「これって。。。最悪の展開だよな!! みんな!! 逃げろ!!!」

この世界の住民が、経験したことの無い質量の生物が、経験したことの無い速度で襲い掛かる

天満山の麓にある、浅井·朝倉本陣を吹き飛ばし その場に居た数名の従者が爪と牙の餌食となる

ベヒーモスにとって、実に数年、数十年ぶり恐怖に染まった血肉を喰らう

ベヒーモスは知っていた 自分への絶大なる畏怖、堪え切れない恐怖、覆す事のできない絶望が

最高の調味料であることを。。。。 

その為 ベヒーモスのメインディッシュとなるのが、恐れ·絶望·嘆き·悲哀·苦痛あらゆる負の感情に支配され

四方を武田、徳川、浅井、朝倉に完全に包囲された織田軍が餌食となるのは、必定であった


「エヴァ ここにある武器に強化を頼む!」風魔党から集めた槍と鎖鎌等と、ルイとお雪の十文字槍そして、本多忠勝の【蜻蛉切り】を並べる

「わかりました ルイにもあらゆる強化を掛けておきますね」杖を掲げ 祈るように眼を閉じる

「ブルートの所に行ってくれ それまでここは、何とか凌いでおく」

「はい、皆さん決して死なないでくださいね」そう言うとエヴァの実体が薄くなる 隠密魔法[影法師]あらゆる影に潜みながら高速で移動ができる、人が密集した場所でより効果を発揮する魔法である


「さて皆 あれがベヒーモスだ!! [土壁]」 ベヒーモスから浅井軍を守るために高さ5メートル幅5メートルの

[土壁]を出現させる それを軽々と飛び越え 数十名の浅井兵を踏み潰しながら着地する ベヒーモス

着地地点を読んでいた 本多忠勝と風魔党の数名が四肢の自由を奪おうと槍を鎖鎌を放つ 

しかし、それらが届く寸前 織田軍に向けて飛ぶベヒーモス

「あれだけの巨体でなんて身軽なのだ!?」

「あれが噂に聞く、インドだかペルシャだかに居る 象ってやつなのか!?」

「天女様が戻られるまで、あいつを食い止めねばならん 行くぞ!!」

[縮地術]を使い 織田軍の中まで入り込み ベヒーモスを待ち受ける ルイと本多忠勝

「来るぞ! お前らは、逃げろ!!」 ルイが地面に手を当て唱える[土柱] 直径1メートルほどの柱がベヒーモスの着地点に現れる そこに居た兵を吹き飛ばしながら、煩わしそうに土柱を破壊しようと尻尾を振り上げた隙きを付いて 縮地術で土中に潜んでいた本多忠勝がベヒーモスの左脇に向け【蜻蛉切り】を突き刺す

ギョロリッとベヒーモスの目玉が動き 本多忠勝を捉える ガバッと口が開き火炎が放射され本多忠勝を滅しようと

その火炎が鞭のように尾を引き 薙払われる

声も無く絶命していく織田の兵士 [土柱] ベヒーモスの行く手を阻もうと立ち塞がる [土柱]

身を捻ったベヒーモスの鼻先に [土柱] [土柱] [土柱] [土柱] [土柱] [土柱] [土柱] [土柱]

高さ5メートルから10メートルと大小様々な土柱が20本以上聳ソビえる

その柱の上を縦横無尽に駆け回りながら 槍を突き立て 絡め取ろうと 鎖鎌を投げる 風魔党

少しずつベヒーモスの四肢を拘束していく 鎖鎌

「驚いた 鎖鎌がベヒーモス攻略の決め手になるとは ギルドに報告しないとな」余裕が出てきたのか戯けるルイ

「皆で休まずに削ってくれ! まだまだ油断は出来ないからな!!」



「ブルート! 本当にブルートなのですね。。。」

「ああ エヴァ良かったよ アランもそこに居る」 [浮遊する板]の上を指差す ブルート

「アラン。。。これは、酷いわね。。。あとは任せてブルートは魔力の回復に努めて」














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