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戦国魔法奇譚  作者: 結城謙三
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織田信長 包囲

大きな魔力の奔流を頼りに、東へと駆けるブルート

残された魔力を絞り出し【浮遊する板】に乗せたアランに

【命の水】を注ぎ続け 己の脚力を頼りに野山を駆ける

横山城を左手に見ながら、小さな村落で歩みを緩め

田畑で働く人々に目をやる

『出来ることなら、逃げてほしいが。。。ベヒーモスが自由になれば、逃げるところなどないか。。。

今は、一刻も早く あの魔力の主の所へ急がねば』

村落の畦道で遊ぶ子供たちを、横目で見やり祈るような面持ちで

関が原へと続く道を急ぐ ブルート



内藤昌豊が率いる3万の武田軍

中仙道を西へと進み 杭瀬川を渡り桃配山を視界に収める

「よし ここに陣を張るぞ 織田には気付かれてはいないはずだ 揃い次第 鶴翼の陣で織田の本陣を囲い込む よいな 

支度を急げ 三枝守友殿をここに」

馬から降り立ち 関ケ原へと目を凝らす 内藤昌豊


「内藤殿、お呼びでしょうか?」

「三枝殿には、桃配山の西側に本陣を張る織田勢の逃げ道を無くすために 桃配山の中腹に潜んでもらいたい 3000を引き連れてすぐに行ってくれ 鉄砲もあるだけ持っていくがいい」

「はっ 伏せて居れば良いのですね お任せください」

『さて あとは、ルイからの合図を待つだけだな』



藤古川沿いを北上する 武田信玄率いる 武田本隊5万

「お館様、左に見えますのが松尾山です まもなく関が原が見えてまいります」山県昌景が武田信玄に馬首を寄せる

「ふむ 松尾山東側麓に本陣を張り 最後尾の榊原康政の着陣を待つ」

「では、先に行って陣の支度をしてまいります」

山県昌景が駆け出し、荷駄車と足軽に声を掛けながら先頭の馬場信春の元へと急ぐ

「馬場殿、松尾山麓に本陣を張れとの、お館様の指示です」

「ふむ もうすぐそこじゃのう 織田信長も最早ここまでよのう 先陣は我が騎馬隊でお館様も文句を言われまい」がっはっは

「拙者もお供いたします」

「武田の赤備えの恐ろしさを、織田に教えてやらねばならんのう」がっはっはっはっは 豪快に笑う 馬場信春

「関ケ原が見えてまいりましたな どうやら桃配山の麓に織田軍は本陣を構えているようですな」

「逃げ場を失ったと知ったときの、あ奴の顔を見てみたいのう」がっはっはっはっはっは

「本陣の設営を急ぎましょう」


膠着状態の続く 最前線

槍部隊を並べ 風魔党に備えるが 当の24名は、100メートルほど自陣方面へと下がり円陣を組み腰を下ろしている

槍部隊で囲もうと試みたが、足を踏み出したところで600メートルも離れた浅井本隊から矢が飛んでくるため

壊滅した盾部隊無しでは、出るに出れないという状態が続いている


「おいルイ! 俺って強すぎるのだが お前も天女様に加護を授けて頂いておるのか?」

風魔小太郎が身を乗り出して聞いてくる

「いや 今は、なんの加護ももらっていない もっと強い敵と戦うときは強化してもらうけどな」

「もっと強い敵!? そんな奴がこの世に居るのか!?」本多忠勝が喰いついてくる

「この世界では知らないが 俺の元いた世界には、沢山いたぞ 水龍神リヴァイアサンとか多頭龍ヒュドラとか

だいたい龍種は強いな あとはベヒーモスな、こいつは地上最強と言われていて地竜でも逃げ出すそうだ

まぁ俺たちも逃げ出したから ここに居るのだが。。。」語尾をごにょごにょと濁らす ルイ

「「「「「「「「戦ってみたい!!」」」」」」」」なぜか声を揃える風魔党と本多忠勝

「お前ら、もしも本当に見かけたら 全力で逃げろ 殺されるぞ」

そう言いながら、背筋に冷たい物を感じる ルイ

















少しでも続きが気になるな〜 などと思っていただけましたら

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作者が張り切ります m(_ _)m

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