風魔党 無双
ブックマークしてくださった方
ありがとうございます m(_ _)m
降り注ぐ矢を味方に届かせまいと必死に盾を支える
最前列の兵士たち それを嘲笑うかのように 風魔党の一団が
強固なはずの盾を軽々と粉砕していく
すぐ後ろにいる弓兵達も、最前列に接敵した24名の敵を仕留めようと弓を水平に構え応戦するが、一矢として敵に傷を負わせることもできずに払い落とされるか、交わされていく
「俺たちって、こんなに強かったか?」 「すっげ〜矢が止まって見える!!」
「後ろからの味方の矢に気をつけろよ!!」 「実は、背中に矢を受けたんだけど。。。何ともないんだよ!」
「このまま信長の首級を取っちまおうぜ!!」調子に乗り、前線を押し上げていく風魔党
「これが、ルイの強さの秘密なのか? この力があればルイに勝てる!?」党首まで調子に乗っているようである
劣勢の弓兵を下げ 鉄砲隊500丁が、たった24人に銃口をむけ待ち構える
「さすがに、あれは不味いんじゃあねえか?」 「止まるな! 横に動きまくれ!! まず当たらん」
「あの数だ、さすがに当たるだろ?」 「死にたくなければ動け!!!」
風魔党のあまりの動きの速さに、ロクに狙いも定められず引き金を引く 鉄砲隊
撃つと同時に後ろに下がり、弾を込め終わった射手と入れ替わり 次弾の装填を急ぐ 2段構えの鉄砲隊である
風魔党の前進する圧力に、1射目の射手同様に狙いを定められず 2射目の引き金を引いてしまう
最悪な事に、後方の鉄砲隊の弾詰めは終わっていない
その隙きを逃すまいと、4メートルを超える槍を横に払う風魔党の面々前方の射手の膝を砕きながら、後方へと押し飛ばされる鉄砲隊
「ちょっと痛かったじゃねえか!」
「おら!おら!おら!おら! 死にたくない奴は、武器を捨てて寝ていろ!」
「光秀よ。。。わしは、何を見せられているのだ? 浅井本隊は、あそこから一歩も動いては、いないではないか!?
あの先頭の20名やそこらに、なにゆえ押し込まれているのだ?」
「殿。。。前田利家殿の言われたことは、偽りではなかったということです」
「夢でも見ているのだろう。。。1000丁の鉄砲をかき集めて
一人も討ちとれんなどと あってよいわけがない」
浅井、朝倉本陣
「何なのだ! 奴らは!! 24人で3万人を押し返しておるぞ!!」
朝倉義景が目を剥き 唾を飛ばす
「朝倉殿、あれが武田軍に降臨された天女様のお力のようです」
「いやいや おかしいであろう あの弓の飛距離も奴らの動きも天女の力だと言うのか!?」
「そのようですな 日の本最強の武田軍が、人外の力を手にしたと 味方で良かったですな はっはっはっ」
高らかに笑う 浅井長政
「笑い事か!!この戦国の世で余が武士の頂点に立つという
夢は、叶わぬのか。。。いや天女を、取り込めれば」
「天女様は、武田にこの国を平定させるため天より使わされたそうです 素直に武田に付き従い 日の本の平定に尽力されるのが得策かと思います」
「ここに我々は、要らぬのではないか!?」
朝倉義景が苛立ちを抑えきれず 声を荒げる
「いえ 間もなく武田本隊が南より5万と東より3万現れます
我らと合わせて11万で囲い込み 降伏させるのが狙いでしょう
無駄な死傷者を出さずに終わらせるのが狙いかと。。。
現に彼等も負傷者は出しても 死者を出さぬように 戦っておるようです」
「そのようなことが。。。」
弓隊、鉄砲隊と壊滅させ 距離にして200メートルほどを押し込んだところ槍衾の直前でルイの合図により進軍を止める
「よし ここで止まるぞ 向かってくるやつだけ相手にしろ
もうすぐ本隊が合流するからな 休憩!!」
風魔法に乗せ 23名の耳元に伝える




