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戦国魔法奇譚  作者: 結城謙三
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着陣

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北天満山と南天満山の境の麓に本陣を置き 北天満山を背に陣を張る 浅井·朝倉連合軍

「本多忠勝殿、久しいな それがしとお市との婚礼の義以来であるから、5年にもなるか 家康殿の事は、聞き及んでいる 信長殿も酷な事をなさる 葬儀にも参列できなかった事、心より詫びるぞ」

「浅井長政殿、お久しぶりに御座います そのお気持ちだけで十分に御座います 今日にも我が殿の仇を討てると

気が昂ぶっております」

「それは良いが、何故にずぶ濡れなのじゃ?」

「いや。。。気を鎮めるために 水浴びを。。。」

「本多忠勝殿とやら、援軍が待っていると聞いておったが 見当たらぬようじゃが、どこにおるのじゃ?」

「これは、朝倉義景様 お初にお目にかかります 援軍は、ここに居ります25名に御座います そしてこちらが

我らの大将 天女様に御座います」

「いやいや待たれよ 巫女が大将だと? 小娘まで居るではないか これが武田の援軍だと!?」

それを聞き一瞬にして殺気だつ忠勝と風魔党

「朝倉殿、落ち着いてください あの武田信玄公が何の役にも立たぬものを寄越すはずが御座いません

 天女様、お初にお目にかかります 浅井長政にございます お噂は聞いております 信玄公の病を治されたとか」

「皆さん初めまして この日の本の平定の為 天より遣わされました 織田軍が大垣城を出たようです

その数5万ですね まだ間がありますので、お昼にいたしましょう」

「お昼にって!! 武田本隊は、いつ来るのじゃ!! 織田が5万でこちらは3万じゃぞ!!」朝倉義景が声を荒げる

「そうですね 今日中には来られます 心配には及びません ところで浅井殿、この辺りの名物は?」

「我らは、琵琶湖で取れる鮒を使いました鮒寿司やシジミの佃煮などを持参しております 後ほど天女様の陣に

お届け致します」

「あら それは、ありがとうございます 浅井長政殿、なんて良い人なのでしょう 楽しみにお待ちしております」

「食べ物をくれる人は、皆いい人だな。。。エヴァには」


「この鮒寿しというものは、中々 見た目と匂いは、あれですが

癖になる お味ですね このシジミの佃煮も気に入りました

朝倉殿の、加賀のお味も気になりますね」

「私は、この近くで育ちましたが 初めて頂きました

 こんなに美味しいものだったのですね〜父や母にも食べさせてあげたかったです」箸を止め しんみりと呟く お雪

「お雪ちゃん 俺がこの国の美味しいもの色々と食べに連れていくよ」ルイが元気づける

「仲が、よろしいのですね〜 ちょっと腹立たしいですね〜

 何故でしょう?」

「あっ! そういえば天女様 昨夜なのですが湖岸沿いを散歩していたのですが、天女様やルイによく似た波動というか、魔力を感じたのですが。。。」

「「えっ!?」」

「それって、ここからどのくらいの距離でしょう?」

エヴァが身を乗り出して聞いてくる

「えっと30キロほどでしょうか?」

「もしアランやブルートだとしても念話の届く距離ではないですね。。。」

「あっ ごめんなさい正体を確かめたら良かったですね?

 でも あの魔力が、大きくって禍々しくて。。。怖くなって逃げ出しちゃいました これが終わったら確かめに行ってみます」

「うん 案内してくださいね 一緒に行きましょう」

『禍々しい魔力って まさか。。。』


「中仙道から、もうすぐ見えてくるぞ 用意するか」

旋回するトンビの目を借りて監視をしている ルイ

「そうですね そろそろ用意しましょうか」

あらかじめ用意しておいた 1000張の弓に杖をかざす

杖の先から、青い光が放射状に弓へと降り注ぎ

強化された弓が出来上がる

それを浅井軍の弓兵が並んで受け取り 最前線に配置される

「今、皆さんが持っている弓は通常の倍の射程距離です

敵が進軍を開始したら 近づけないように牽制をお願いします」


「風魔党の皆さんには、身体強化の加護を授けます こちらへ」


«逃げろ!!»    «逃げるんだ!!!»   «逃げてくれ!!!»

     




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