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戦国魔法奇譚  作者: 結城謙三
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物の怪?

この時代の、長さや重量、時間、お金の単位まで翻訳魔法の効果により

偶然にも現代の単位に翻訳されています

「その前に、お主にも着るものが必要だな 余っている具足はなかったか?」

「俺には、必要ない そこの彼が履いているズボンが動きやすそうだな それと草鞋というのか? 

 それだけ頼む このたすきは気に入っている」転移後 初めて笑顔がこぼれる

長年共に戦ったアランの事や、転移後 念話で語りかけているが、まったく返事のないブルートの事も

気になるが 今は、自分とエヴァの身の安全のためにも、この戦を早く終わらせる事が先決だった。

「ふむ まあ良いか 襷でなく軍旗じゃがな。。。敵味方の区別は、大丈夫だな? 

 赤黒でもよいが胴鎧に三つ葉葵が入っているのが敵だ」陣の隅に転がっている、黒い胴鎧を指差す

「なるほど 討ち取った首級を持って走り回るのか? 邪魔なんだが。。。」アイテムボックスに入れるといいのだが、人前では利用を躊躇う アイテムボックスも空で まさに裸で放り出させれた2人にとって 

今は、敵を倒して得られる報奨金が(貰えるとは確認していないが)頼りであった。

「ふむ 胴鎧のみの足軽は、鼻だけ削げばよい 兜を被ったのは大将首だからな 首級が必要だ この袋を渡しておく」 麻で編んだ丈夫そうな袋を受け取る

「そろそろ準備はよいか? あそこに見えるのが敵の本陣だ最短距離で行くぞ 合図を出せ!!」

従者が太鼓を3度叩くと 陣に向かって山県の兵士が集まってくる

「この雰囲気がたまらないね〜 残り魔力に不安があるが この十文字槍にも強化魔法を付与しておくか」

土魔法による硬化の魔法を付与する これにより木製や通常の金属であれば、いくら貫いても折れることはない

わずかの間に200人ほどの兵が集まり 号令を待つ


「皆のもの、よく聞け! この戦 もはや武田の勝ちは揺るがん あとは徳川の首を取るのみ!!

 我に続け!!!!」

戦功をあげようと男たちの雄叫びが響く 敵本陣では1000人ほどの兵が本陣を守り

四方から迫る 武田軍に対し そこかしこで小競り合いが始まっている

200人ほどだった山県の軍だが、行進するに連れ人数が増えていき正面から敵本陣に向かう

ルイはと言えば、先頭を駆け切り込むという誘惑と戦いながら 

騎乗した山県の前方で飛来する弓矢から山県を守ることに徹していた

数本の弓矢を弾いたが 放っておいても山県まで届いた矢は無い 

しかし左前方の藪の中から火薬の匂いがする

「山県。。様 あそこの藪に火薬を使った飛び道具の匂いがする ちょっと行って殲滅しくる

 ここで待ってて」そう言うと 縮地術を使って藪の中に切り込む

山県の目の前からルイが消え去り、ダンッ! 鉄砲の音が藪の中から聞こえてくる

山県の周囲を従者が囲む 『奴は忍びか? 物の怪か??』

3分も経たずにルイが藪から出てくる 両手で数丁の鉄砲を抱えている

「鼻を削いでいたら、遅くなった この飛び道具だが金になるか?」少年のような笑顔で聞いてくる

「ふむ ご苦労であった 金か? もっと良いものになるぞ ハハハハッ」従者に10丁の鉄砲を預ける

『まさしく物の怪であるな、飼いならすことが出来れば とんだ拾いものだぞ』

「ルイよ お主は、何が望みじゃ?」

「うん? はぐれた仲間を探すことと出来れば、エヴァや仲間と国に帰りたいな」

「そうか それであれば協力は惜しまんぞ」

「ありがとう 俺も絶対にあんたが死なないよう守るから 安心してくれ エヴァを助けてくれたしな」

先頭の集団が敵本隊とぶつかり合い 隊が横に広がっていく



念話

念じるだけで指定した相手と会話ができる

ブルートのスキルで、ブルートを介してメンバー間で会話ができる


ちょっと続きを読んでもいいかな〜と思っていただけた方

ブックマーク&星で評価などして頂けると嬉しいですm(_ _)m


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