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戦国魔法奇譚  作者: 結城謙三
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天狗騒動

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ありがとうございますm(_ _)m

期限の当日となり 岡崎城に続々と到着する 各領土から徴兵された足軽たち

領土の規模の大小に関わらず300名 この徴兵数を、一律としたのには、各領土が、その功績を競う事に重きをおかずに全体の戦略を第一とするため 無理のない徴兵数で農家に負担を掛けないよう 農家の2男3男 ほとんどが、武士の2男3男で構成され ゆくゆくは、兵農分離により、専業兵士として育てていくことを目的としている

織田信長の政策に倣ったものであるが 優れたものは、採り入れていこうということである


そんな中、百姓に扮したルイが岡崎城に到着する

「山県様! 聞いてくれよ〜」気配探知で山県を見つけ 飛ぶように駆け寄る

「おぉっ ルイよ久しぶりじゃな 息災そうでなにより」

「信濃から、ここまで60以上の城に鳩小屋を設置して来たんだぜ たった6日間で。。。」ちょっと泣きそうに訴える

「相変わらずの人外ぶりであるな」感心と呆れが混じる

「エヴァときたら、人使いが荒いのなんの。。。」

「天女様とお呼びなさい」ルイに気配を覚られず 2人の背後に立つエヴァ

「おかえりなさい ルイ ご苦労さまでした」

不意に現れた 巫女姿のエヴァに周囲がざわめく

「ただいま戻りました 天女様。。。その服いいな それで男物ないのか?」

「そうですね 動きやすくて とても気に入っています あなたの分もお願いしておきますね」天使のような微笑みを浮かべる

「ちょっと待て! その顔は、なにを企んでいる!?」

さすが長年の付き合いである

「なにも企んでなどいません あちらに昼食を用意していますよ それに貴方のために 皆さんにお願いして大型の鳩小屋まで作っていただきました ほらっあそこに」指差す方を見ると

確かに鳩が200羽は入りそうな大型の鳩小屋が櫓の上にある

「ちょっと ご足労ですが食後に鳩を70羽ほど捕まえてきて下さいね」天使以外の何者でもない笑顔で悪魔のような台詞を吐く

「なっ!」山県を見ながら これが、この女の本性だぞ!!っと同意を求める視線を送る


その後 夕方まで野山を駆け回るルイ その姿を目撃した者達から天狗が出たという噂が流れる


「六名緑地で天狗が出たと騒いでおりますな〜」夕食の席で徳本がエヴァに伝え聞いた話題を振る

「天女がいるのですから、天狗くらい居りますでしょう」

興味も無さそうに4本目の味噌田楽に手を伸ばす エヴァ

「それが誠ならば、是非手合わせを願いたい」

さらに脳筋に磨きがかかる 本多忠勝

「鬼や天狗のタグイであれば 渡辺守綱殿の出番であるな」先ほど部隊を率いて 到着したばかりの酒井忠次の一言に

笑いが溢れる

「それがしの祖先 渡辺綱に近づけるよう精進してまいりましたが 本当に天狗が出たのであれば是非 腕試しを、したいものです」

渡辺守綱が鼻息も荒く 捲し立てる

「おぉっそなたが、鬼の腕を切ったという あの渡辺綱のご子孫であるか 源氏の嫡流ですのう」徳本が髭を扱きながら目を細める

「その天狗が参りましたよ」可笑しそうに呟くエヴァ

座敷の襖が開き ルイが疲れ果てた顔で入ってくる

「腹が減った。。。ん? 何か顔に付いてるか??」

注目を集めるルイに 稽古の誘いが殺到する

『脳筋ばかりですのね』6本目の味噌田楽を頬張る エヴァ

「食後の運動に試合おう いや死合でも良いぞ!」久しぶりに見た

ルイに嬉しそうな本多忠勝

「そうそうルイ 明日にでも浅井の小谷城と朝倉の一乗谷と石山本願寺に鳩小屋を設置に行ってくださいね」

天使のような笑顔で命じるエヴァ

「なっ!!」誰に同意を求めたのか。。。


「明日は、朝から軍議です 皆さんほどほどにお願いします」

真田幸隆が釘を刺す





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