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戦国魔法奇譚  作者: 結城謙三
322/520

古龍の覇気

遅くなりましたm(_ _)m

«天女よ!押されておるぞ!!我の力を借り受けておきながら、敵に遅れを取るなど

あってはならぬ事だとわかっているのか!?»

「そう言われましても 古龍様の力の引き出し方が、通常の魔力操作とは勝手が違うようなのです。。。」

«我等の使う妖力というのはな、森羅万象そこにある物の活力を集め、自分の力にするのじゃ お前のよく知る九尾は天の力を、大嶽丸は雲の力を、そして我は地の力だ

言ってみれば、この星そのものが、お前に力を貸してくれるのだぞ!? どうだ?

負けるわけが無いであろう?»

「なるほど。。。でも、とりあえず、これは逃げてもいいですか?」

目の前まで迫る、双方の息吹がぶつかり合い膨れ上がった銀色の塊を指差す エヴァ

«ならん!斬れ!!»

「えっ!?」

«斬れと言っている!!»

「えっ!? これは斬れと言われて切れるものなのでしょうか?」

«これしきの物、斬れぬのならば死ね!!»

覚悟を決めたエヴァが唇を尖らせ細く長い息を吸う、それと同時に練った気を丹田に溜め

一気に息を吐き出しながら、上段に構えた草薙剣を振り下ろす

剣先から伸びた金色の残像が、息吹の塊を真っ二つに両断しエヴァのはるか後方で爆ぜる

「斬れるものなのですね。。。」

«地精は我が集めてやる お前は、我の龍気を今のように丹田に溜めて練る事を常に意識しながら戦うのだ»

「わかりました それなら私にも出来そうです」

«よし この場は逃げろ!今のお前では、殺されるだけだ、地上へ降りて修練じゃ!»

「殺されるわけにはいきませんので言うとおりにしますが。。。」

ナーダに視線を向けたまま、降下していく エヴァ

それを追うこともせず また怒愚魔と魏頭魔を生み出し戦場へと投下していく

ナーダは先の戦いで理解していた 彼らの貧弱な魔力量では、そう長く持たずに魔力が

枯渇し労せずに勝利することが出来る事を。。。


«なぜ、先ほどの息吹の押し合いで負けたのかが解るか?»

「単に威力の差かと思いましたが。。。?」

«息吹自体の威力は、互角かこっちが勝っておったわ! 息吹に乗せている覇気の質で負けたのじゃ!!»

「えっと。。。覇気の質ですか? 古龍様の覇気を私が使いこなせていないと言うことですね。。。」

«そういう事だな、今お前が纏っている覇気はすべてが、我から発せられている物だ これを取り込みながら、自分の覇気に変えてみよ そうすればあらゆる攻撃に覇気を乗せることが可能となる»

「やってみます!」


氷壁で虎舞羅を連射する アランの横に降り立つ エヴァ

氷壁内で弓を射続けている、精鋭弓兵達が沸き立つ

「天女様!ずいぶん傷ついているようですが、治療しますので降りてきて下さい」

風魔法に乗せた おりんの声が聞こえる

「私は大丈夫です 八岐大蛇の自動回復がありますので、間もなく完治します

それよりもみなさん本当に頑張ってくださって感謝します!!」

「「「「「「「「」おお〜〜〜〜天女様〜〜〜〜!!!!!!!」」」」」」」

さらに沸き立つ弓兵達の弓を引く手に力が増す


「エヴァ。。。大丈夫か。。。。?」

「アラン、ナーダは強いです 今までの私達では、まったく歯が立たないほどに、ですから ちょっとの間ですが修行します」

「修行。。。?」

目を瞑り 纏っている古龍の覇気だけを選りすぐり、細く長く足の裏から吸い上げる

その覇気が膝を通り太腿を通り腰、腹、胸、首、頭まで上げるとしばらくの間 頭頂部で留め 静かに降ろしていく、臍の少しした丹田に全身を循環させた古龍の覇気を溜め

両の手の平で丸めるイメージで気を練る ひたすらに練る

これを数回続けると、下腹全体が心地の良い熱をもってきた事がわかる

«ふむ 我の覇気を取り込み練る事は出来たようじゃな»



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