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戦国魔法奇譚  作者: 結城謙三
310/520

魔王

20万PVありがとうございます

頭の中の妄想を言葉にしてみようと思い立って1年

これほど沢山の方に読んで頂けたことに驚き 感謝しております

この妄想は、まもなく完結しますが、もうしばらくお付き合い下さいm(_ _)m


赤いバハムート·フォゴに天武の子供達、アラン、ブルート、ルイの怒涛の攻撃が集まる

ブルートの鬼蜘蛛の糸を足場に凍結魔法を繰り出す 真田幸村 その幸村と連携して

凍結した箇所に刺突を繰り出す 精霊フーカーの装備に身を包んだ 北条氏直

エント·キングの大筒が、ゴーレムの大筒が地上よりフォゴに向かい 火を吹く

上空で攻撃をなんとか凌ぎ続けるが、鱗が肉片が宙を舞う


そこで赤き竜の覇気を放つが、ルイの鬼神の覇気で相殺され フォゴ自身の超回復も

不完全なままで、空中で滞空を続けるのにも支障をきたしだしていた


魔力を限界まで溜めた アランの虎舞羅が金色の魔力弾を発射する

金色の光の尾を引き フォゴの胸元へと吸い込まれるように突き刺さる 魔力弾

「このまま押し切るぞ!! みんな、頑張るんだ!!!」



一方、ネボアである夜叉はと言うと、地獄象蟻の白い粘液に苦闘するナーダの肩に座り

耳元に顔を近づけ、語りかけていた

「ナーダ、我等の母竜を食った時の事を覚えているか?」

“ああ 何となくだがな。。。今、その話は重要か?”


「重要だな あの時に我等の母竜の生前の記憶や想いが我々の頭に流れ込んできたはずなんだが?」

“あの頃の記憶には、どうも霞が掛かっているようでな。。。母を喰ったことで巨大な力を手にした事は理解しているのだが?”

地獄象蟻への対応を諦めたのか、腕を組み ネボアの話に真剣に聞き入りだす ナーダ


「我等の父親と言うのが適切かは解らんが、母竜が我らを受胎するきっかけとなったのは、異国の黒魔術から生まれた怨霊だ 強靭な母の身体を借り、この世界で誰にも屈する事の無い、圧倒的な力を持った生物を1体 産み出すのが、その怨霊の目的だったのだ」

“1体? 我等は、3体だぞ?”


「いや1体なんだよ。。。生物の進化という物は、例えば身長1mの親から身長5mの子供は産まれないだろう? ベヒーモスという種族からバハムートであるナーダとフォゴが産まれるのは通常の進化の範囲だ しかし彼らが望んだのは、何者にも屈しない力だったのだ。。。」

“すまんがネボア、お前の言っている意味が解らんのだが!? 今の我らの力では足りないと言うのか?”


「お前もフォゴも生物を喰う事で、その生物が持っていた能力を取り込んで居るだろう? 人間などをいくら喰ったところで、力にはならぬが、知能や知識が強化された自覚はあるはずだ? 母竜を喰った時に巨大な力を手に入れたようにな」

“何が言いたいのだ!!ネボア!!?? やめるんだ!!!”


「通常の進化では、決して手に入らない力を手に入れるための鍵となるのが。。。

我とフォゴだと言う事だ フォゴを喰らい完全なる肉体を手に入れ、我を喰らい完全なる知能を手に入れるのだ それが我等兄弟が、この地に産まれ落ちた時からの宿命なのだ」

“この世界でたった一人きりになれというのか!?”


「魔の王に兄弟も肉親も必要ないだろう そんな者は、お前を完全なる存在にする為の

鍵でしかないのだからな。。。」

“魔の王。。。この俺に魔王になれというのか?”




ここは、何処までも続く草原 三方ヶ原だろうか?

見事な栗毛の駿馬しゅんめに跨り、足の運びに合わせ揺れる

たてがみを掴む小さな白い手に、言葉にできない愛おしさを感じながら

自分の足の間に座る 3歳ほどの娘をそっと右手で抱き寄せる

肩まで伸びた黒い髪に巫女の衣装をまとい、凛と伸びた背筋に

この娘は、紛れもなく自分と本多忠勝殿との子供であると確信している

抱き寄せる右手に、更に力を込め引き寄せながら 娘の顔を覗き込む

旦那様と私によく似た この世の者とは思えない美しい顔立ちに

幼児とは思えない知性をたたえた双眸 微笑みを浮かべた唇

自分は、この娘を守る為だけに生まれてきたのだと

太陽が東より昇り 西に沈む事よりも、遥かに明瞭な世界の摂理であると確信する

ただひたすらに幸せである 今 この時が私の幸せの全てである 

この幸せをこの手に入れるためならば。。。この幸せを守るためならば。。。

私は、恐れるものなど何も無いではないか!?


夢である事を、確信している夢 何者かから与えられた夢

この夢にいつまでも、いつまでも浸っていたい この娘を愛でていたい

この夢が、まもなく覚める事は、わかっている



「「「「「「ああああっ!!!!やめろ〜!!!!やめてくれっ!!!!!」」」」」」

「「「「「逃げるんだ!!!!逃げてくれ〜〜!!!!」」」」」


「天女様〜!! みんな!!みんな死んじゃいました〜!!!」




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