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戦国魔法奇譚  作者: 結城謙三
305/520

決意

明けまして おめでとうございます m(_ _)m

今年もよろしくお願いいたします

新岐阜城を中心として半径500kmにも及ぶ瘴気の雲

京の都はもちろん、将軍·武田信玄のすべての領土、南北の国々はすべてこの範囲に収まり、東は関東全域、西は摂津国を越えて毛利の領土まで侵犯する

ナーダの言葉を信じるならば、この瘴気の雲が落ちれば、その範囲のすべての生物が死滅すると言う この国の民のおよそ7割を人質とされ 建国以来、最大の危機を迎えている


古より、生物の頂点として君臨してきた人間が、なんのあらがうすべも持たずに理不尽なまでの暴力に晒されている

バハムートという名の生物の人智を遥かに超越した力は、伝説の九尾の狐や大嶽丸さえも退け この国の最後の砦とも言える、新岐阜城に兄弟であるネボアを取り返しに迫りくる


そして、この神々にも等しい力を持つバハムートを迎え撃つのが、ちょうど1年前に

異世界よりバハムートの親であるベヒーモスと共にこの世界に転移してきた4人の冒険者達と、その冒険者に修練を施された9人の子供達であった

この子供達、所属名を天武と言い、天武で修練をする者達。。。

彼らを天武修練者【天武シュレンジャー】と言う、この13人と仲間達が、ここ新岐阜城に迫りくる2匹のバハムートを迎え撃つ


新岐阜城 地下4階 大食堂

「まもなくフォゴとナーダがここへ現れるでしょう 皆さんは、ここで戦況を見守っていて下さい ただここも危険となったら最下層·練兵場まで避難して下さい」

壁面の映像には、並んで飛ぶバハムートが映し出され ほぼ全員が、それに注視しながら

エヴァの言葉に耳を傾ける


「ブルート、ネボアに魔力阻害を掛けてもらえますか?念話で話をされても面倒ですので それと、この大食堂だけにさらに障壁を張ることは可能でしょうか?」

「ああネボアには、魔力阻害を掛けてあるぞ 念話は出来ないが、気配は探知出来ているはずだ、この大食堂にこれ以上の防御障壁は必要ないだろう?

ここを攻められると言う事は、俺たちもすでに居ないと言うことだ? 魔力の無駄遣いになるだけだな」

どこか落ち着きがなく、みんなの間を縫うように歩き回る エヴァ

「そうは思うのですが。。。念には念をいれたくて。。。お雪ちゃん、おりんちゃん

怪我人が出たら、ここに運び込みますので、お願いしますね!」

「天女様 大丈夫ですよ!任せて下さい!!」


「茶々ちゃん【即死回避】は、まだ使えませんでしょうか?」

「天女様、使えないのです。。。」

「では、上に行く、天武のみんなと私達に掛けてもらえますか?」

「天女様、それも出来ないのです。。。」

「落ち着くんだ、エヴァ 茶々の即死回避は、その場に居る全員の覚悟が、自分の命を

犠牲にしてでも、叶えたいという目的が一致した時に初めて発動できる奇跡のような術だ

誰と誰を対象にとか、区別できるものでは無いようだな」

「ごめんなさい 私は焦っているのでしょうか?」

無意識にお腹に手をやり、そこに視線を落とすエヴァ

ー『もしかしたら、その覚悟が無いのは。。。私なのでは??』ー


「じゃあ そろそろ上に行こうか!エント·キングやゴーレムの準備もあるだろう

満腹丸は本当に大丈夫なんだな!?」

「僕は大丈夫です!!父上、母上 僕の勇姿を見ていて下さい!!」

「エヴァは、すまないが遅れて来てくれるか? ネボアを連れて行くわけに行かないだろう? 瘴気の雲を消滅させる交渉が済んでから来てくれるか?」

「はい!? はぁ。。。わかりました。。。」


新岐阜城 地上階

「もうすぐ、向こうの空にバハムートが見えてくる」

東の空を指差す、ブルート

「出来る事なら、エヴァを戦わせずに俺達だけで勝ちたいよな。。。」

「ルイ先生!みんなそう思っています。。。!!」

「僕達だけじゃ。。。まだまだ弱すぎるって事ですか?」

「氏直、信忠も我らが弱すぎるのではない あのバハムートという生き物がこの世の理を遥かに凌駕しているんだ 言っておくが、天武のみんなは、人類史上間違いなく最速で

人類最強クラスまで上り詰めたんだぞ 胸を張って誇っても良いんだぞ」

「ブルート先生!僕達はSランク冒険者になれますか??」

「ああ余裕でなれるさ!! さて茶々、即死回避を掛けれるか?」

「はい 掛けれますけど。。。天女様が居ないのに。。。掛けていいのですか?」

「ああ エヴァを待っていても、お腹に子供がいる限り、死ぬ覚悟など出来ないだろう? エヴァを危険な目に合わせずに俺達だけで勝つぞ!!」

「はい!わかりました ベラとフロー 茶々の願いを聞いて下さい、ここに居る12名に即死回避の恩恵を与えて下さい!!」


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