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戦国魔法奇譚  作者: 結城謙三
300/514

凪の時2

遅くなりましたm(__)m

おかげさまで、300話の区切りとなります 応援してくださっている方のおかげです

本当にありがとうございます

明日は、お休みをいただきます

みなさん素敵なクリスマスをお過ごし下さい

「本当にみなさんも戦いの様子が見たいですか〜〜!!??」

「「「「「「「「「「おお〜〜〜!!!見たいぞ〜〜〜〜!!!!」」」」」」」」」」

「天女様達が、火竜を倒すのを見たいですよね〜〜〜〜!!!!????」

「「「「「「「「「「おお〜〜〜!!!見たいぞ〜〜〜〜!!!!」」」」」」」」」」

「ではみんなの心を1つにして、願いましょう あの壁に戦いの様子が映し出されると 信じるのです!!」

いつの間にか、テーブルの上に乗り大食堂に居る全員を煽動する 千代


「あの大谷屋の娘は、あの歳でみんなの心を掴んでおるぞ!末恐ろしい子供じゃのう」

「だから夢の精霊サンドマンが、千代ちゃんを選んだのかも知れないですね」

「大きくなったら、我が軍の参謀に欲しいのう」

「お館様、千代ちゃんが大きくなる頃には、戦の無い世になっていますから 軍も必要なくなっていると思いますよ」

「そうじゃな 信勝、氏直、信康、お前達もよく聞いておけ 天女殿の言われるように

お前達の代では、もう戦など起こしてはならん 大勢の民が死に、親を失った家族が路頭に迷う、戦は悲劇しか生まん。。。わしらと同じ過ちを繰り返してくれるなよ」

「「「はいっ!!約束します!!」」」



「「「「「「「「「「おおおおおおぉぉぉぉぉっ〜!!!!!!」」」」」」」」」」

突如、大食堂が歓声に包まれる 何事かとみんなの視線を追うと大食堂の北側の巨大な

壁面に見た事のある風景が映し出されていた

「そんな!?こんな事が??サンドマンは謎が多いですね。。。」

それは、ここ新岐阜城を俯瞰で見下ろした映像で、崩れ落ちたドームの瓦礫が積まれ

禿山となった金華山の中腹までが映し出されていた

理屈はわからないが、千代には精霊サンドマンの目を通して 映像が映し出されているのだと感じられていた

「千代ちゃん凄いです!!」

嬉しそうに手を叩く 茶々

「私 戦いでは役に立てていないので、こんな事でも役に立てて嬉しいです」

「そんな事は無いだろう 天女様を呼んでくれてみんなを救ったのは、千代だからな!」

信忠が立ち上がり、千代に感謝を述べると

「そうだぞ、千代ちゃんが居なければ、みんなが死んでいたかもしれない」


「私。。。天武のみんなが必死に戦っているのに。。。何も役に立てていないって。。。 一人でそう思ってました。。。」

アランに頭を撫でられ、すすり泣く千代


「良い子供達だな、絶対に誰も死なせたくはないのう。。。」

感極まり、思わずもらい泣く 武田信玄

「なんだか羨ましいです 僕も天武の一員になりたかった」

榊原康政を横目で睨む 徳川信康

「ええ本当に良い子達ばかりです 絶対に誰も死なせません!」


家族との団欒、仲間達との何物にも変え難い時間が過ぎていく。。。

まもなく訪れる死闘に、未曽有の伝説の竜という生き物との戦いを目撃するという

この国の未来が掛かった戦いを思い 次第に口数が少なくなっていく人々

しかしそこに悲壮感はなく、人間の勝利を信じて疑わない、ある種の高揚感に支配された人々の顔がそこにはあった


「そろそろ戦いの準備をしなければなりません お館様なにか一言ありますか?」

エヴァに指名された武田信玄が壇上に上がる

「ふむ 天女殿とルイに会ったのが、およそ一年前の三方ヶ原だったのう

この二人の人間離れした力には本当に驚かされたものであった

その数ヶ月後にアラン、ブルートに出会い そして火竜を初めて目にした時には度肝を

抜かれたわい 人の身でありながら、あのような怪物と戦うなど想像すら出来ん事だった それが我等の子供や孫が戦おうとしている しかもこの国のすべての民の命を掛けてだ! わしらのような普通の人間が何人集まろうとも、なんの役にも立たんかもしれん

しかしじゃ、わしらのお主達を信じる心が、わずかでもお主等の力になると信じておる

この日の本の国を、ここに住むすべての民の命を宜しく頼む」

最前列に並ぶエヴァ達、天武の子供達に頭を下げる 武田信玄


2匹のバハムート襲来まで あと3時間


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