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戦国魔法奇譚  作者: 結城謙三
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エヴァの決意2

“このわしを伝言の為に、呼び出すとは、良い度胸じゃな”

酒呑童子の発言をルイが伝えることになるが、周囲の会話は、空間収納に居る酒呑童子等には聞こえている

「あそこに積まれている物が見えているか?」

天女御殿の壁際に山のように積まれている、酒樽を指差すルイ

“ふむ なんでも言伝かるぞ 遠慮なく申すがよい”

「何でも聞いていいってさ」

「まずお聞きしたいのは、昨日の戦いを見てどう思われましたか?」

“あの2匹の火竜共は、実力の半分も出しておらんぞ、このまま100回戦っても1度も勝てんだろうな だそうだ”

「それは、本当か!?あれで全力には、ほど遠いというのか!?」

「やはり。。。そうですか 古龍様の力ならば、勝てますでしょうか?」

“。。。。。。。使い手によるな”

しばらくの間の後に、ルイの口を借りて答える

「使い手と言われますと?」

“我のすべての力を使えば勝てるだろうが、我の百の力を使える生き物が居ると思うか?

普通の人間であれば2分の力でも弾け飛ぶぞ と言ってる。。。まぁ自慢だな”

「酒呑童子!言ったことだけ伝えろ!!禁酒させるぞ!!」

“うむっ!わかっておる!!”

「この中の誰でしたら、古龍様の力を最も引き出せますでしょうか?」

“ほう。。。面白い事を聞くのう お前たち4人の誰が使っても、我の力の5割は引き出せると思うぞ 5割以上出せれば、十分勝負になるじゃろうな”

「ちょっと待ってくれ!俺達の誰が使っても、火竜を倒したあとで生贄にはエヴァがなると言うのか?」

ブルートがルイの眼を覗き込み、問い掛ける

“そう言う約束だからのう、男は贄にならぬしのう、その女の身内なら考えても良いぞ

実に珍しく美味そうな血筋じゃからのう”

「この世界にエヴァの身内など居ないのをわかって言っているのか?」

“ほう、そうなのか?まぁ良いいずれ解るであろう このくらいにしておくか、酒樽を寄こせよ いつでも我を手に取り魔力を流せば良い それが火竜との戦いの始まりだ

それとな、今はまだ幼すぎるが、お前たちよりも将来、我の力を最も引き出せるのは

あの井伊直政と言う小僧じゃな 近い将来もしかしたら我の力を、すべて引き出せる存在になるやもしれん 大事に育てよ”

「最後に1つだけお願いします!私が呼んだら、応えてくださいますか!?」

“よかろう、契約だ!お前の呼び掛けには応えてやるぞ このルイという小僧がどこに居てもな! その言葉を待っておったのだ!!”


「エヴァ、やってくれたな!最初からこれが狙いか!?」

「ごめんなさい ルイ。。。 でも自分の運命は、自分で決めたいのです」

「まったく。。。」

ぶつぶつと言いながら、鬼切り·鬼丸の分も含め4つの酒樽を収納する ルイ



「アランが義手を錬成しているらしい、様子を見てくるよ」

天女御殿を後にする ブルートとルイ


「あの天女様。。。」

浮かない顔でエヴァの正面の席に座る おりん

「おりんちゃん、どうしました?元気が無いように見えますが。。。昨日の疲れが癒えていないのですね、ごめんなさい通力のほとんどを私に与えたからですね」

申し訳なさそうに、おりんの手を握る エヴァ

「いえ そうではないのです。。。天女様も私もそうですが、自分の身を回復できないように、他者の状態異常を感知できても自分の状態異常には感知できませんよね?」

「はい?。。。状態異常の種類にもよりますが、ええっ?私がなにかの状態異常に侵されているのでしょうか!?」

「異常と言えば異常なのですが。。。」

「呪いとか、遅延性の毒とかでしょうか!?困りましたね。。。」

「この状況で言って良いのかわかりませんが、天女様は懐妊されています!」

「なんだ〜妊娠ですか?。。。。えええええぇぇぇっ!!!!????妊娠????」

「ええ女の子です 古龍様が言っていた、身内と言うのは、お腹の子の事でしょう」

「え?え?え?え? わたし種族的に妊娠し難いといいますか え?え?え?

どうしましょう??旦那様〜帰ってきて下さい〜」




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