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戦国魔法奇譚  作者: 結城謙三
285/514

新岐阜城に集う2

遅くなりました m(_ _)m


「ちょっと待ってくれ!なんでアランまで一緒に来るんだ!?おりんちゃんに治療を

して貰うか どこかで休んでいてくれよ!」

「大丈夫だ、ルイ。。。血も止まったし盾は持てるからな。。。ルイが無茶をしないように見張らねば。。。」

「頼むよアラン 無茶はしないと約束するよ! アランのことが気になって集中出来そうも無い 床面の強化を頼むよ」

「アラン、ルイの言うとおりだ この場は、俺達に任せてくれないか」

黙って頷き、結界から降りる アラン

「わかった。。。ここを守る事にする。。。約束だぞ、絶対に死ぬなよ!」

アランが珍しく口調を荒げ 2人の背中を見送り 踵を返し

井伊直政の元へと、大穴の補強に戻るが、おりんの治療を受ける様にと

直政にも怒られ 渋々地下への階段を降りていく アラン


「ルイ 俺はエヴァの援護に黒いバハムートに行く、同じ闇属性だから腐食魔法にも多少の耐性があるからな ルイは、赤いバハムートに行ってくれ 信忠の魔力は残りが少ないはずだ、気に掛けてやってくれ」

「ああ わかったよブルート エヴァを頼むな なんだか最近、心配なんだよ。。。

研ぎ澄まされすぎて、いつかポッキリと折れるんじゃないかって。。。」

「ルイは知らないかもしれないけど、あれが本来のエヴァなんだよ アランとルイが居たから、後衛に回っていたけど、なんでも出来るのがエヴァだ 心配いらないぞ」

そう言うとナーダに向かい結界を駆け上がっていく ブルート


ナーダに回復する間を与えないように、怒涛の連撃を繰り出すエヴァをちらっと見上げ

「俺の考え過ぎならいいのだけど。。。」

そう独り言ちると 疾風と縮地術を使い、フォゴの背後へと回り込むように結界を蹴る

ルイ


『今日だけで、いったい何体のゴーレムを作ったのだろうか? 御嶽山での戦いでは

この赤いバハムートに作っては壊され、作っては壊されを繰り返し 無我夢中で作り続けたのだが。。。御嶽山からここまでの道中に考え続けた

土の精霊ノームと金の精霊ウィルの創造魔法が創り出すゴーレムが、あれほど簡単に壊される理由わけが無いのではないか? 

創造魔法と言うだけに、僕の想像力に問題があるのではないかと。。。

そう言えば、以前どこかの寺の囲炉裏に軽石が敷き詰められているのを見た時に

茶を立てていた住職になぜ軽石を敷き詰めているのかと聞いたことがあった

幼い時分の事ゆえ、特に意味も無く聞いた事だと思うのだが

住職は、軽石には、このように沢山の気泡があり 元々が、火山の爆発で飛び散った溶岩が固まった物であるから、熱に非常に強く その熱を通さないという優れた素材であると

子供の僕に説明してくれ、その代わり衝撃には脆く 簡単に壊れるという事も実践して教えてくれた事を思い出す

その結果 今、目の前で戦ってくれているゴーレムは、これまでのゴーレムの素材に軽石を幾層にも重ね合わせ 圧縮した結果、魔力をごっそりと持っていかれたが

獄炎球の攻撃にも見事に耐えて見せ、重量が軽減した分 機動力も増していた』

「よし!これならいけるぞ!!御嶽山での借りを返すからな!!!」

大声で独り言を叫ぶ 織田信忠であった



アランが、最下層への階段を降り 重い扉を押し開ける

すると主人の帰りを待ち侘びていた犬が、匂いでわかるのか?足音でわかるのだろうか?

玄関まで全速力で駆けてくる

アランの胸に全速力で飛び込んでくる 千代

「アラン様〜〜〜!! アラン様の腕が〜〜〜!!!???」

アランが戻った事に全力で喜び 腕を失って帰った事を全力で悲しむ 千代を

残った片腕で抱き上げ 出迎えてくれている みんなの輪の中へと入っていくアラン





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