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戦国魔法奇譚  作者: 結城謙三
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エヴァ対兄弟竜3

遅くなり申し訳ありません

12月に入り、色々と忙しい物ですから。。。更新する時間が、遅くなりますが

なんとか毎日更新できるよう頑張ります  年内には、完結する予定です

ドームが瓦解した、新岐阜城の上空

この国で、いやこの星でかつて経験したことの無い、未曾有の生物同士の戦いが繰り広げられる 空に無数の結界を浮かべ、それを足場に縦横無尽に空を飛び回る 九尾の天女と

巨大な翼を持ち、大空を駆ける 伝説の生物“竜”に酷似した2匹のバハムートとの戦い


大薙刀“玉龍”を操り、すれ違いざまにバハムートへ斬撃を繰り出し

魔力を纏った、大型の風刃でバハムートを翻弄する 九尾の天女エヴァ


赤き竜の覇気を纏い、強靭な肉体と鞭のようにしなやかな尻尾で肉弾戦を得意とし

炎属性の赤き竜の息吹を放ち この星のあらゆる物質を燃やし尽くす事が可能な

赤いバハムート·フォゴ

そのフォゴの弟竜であり、黒き竜の覇気を纏い 雷撃、腐食、治癒魔法までも使いこなし、未だ不明な点が多く 高い知能を有する 黒いバハムート·ナーダ


体格にして10倍以上の差 魔力量にしても10倍以上の差 そんな両者が互角に見える

戦いを繰り広げられているのも、戦闘経験の差、魔力操作の差であるが

容易には埋まることの無い体格、魔力量の差に比べ

学習能力の高い敵との戦いが、長引けば長引くほどに埋まってくるのが、戦闘経験の差、魔力操作の差である

エヴァにとって不運な事は、産まれて半年ほどの2匹のバハムート達の戦闘における学習能力は、あらゆる種族の群を抜くほどに高く エヴァとの戦いの中でも急速に成長し

敵との間合い、攻撃の緩急、敵の数手先の未来予測など、エヴァとの差が徐々にではあるが、埋まりつつあった


竜の息吹を放つ動きを読み、結界を張り バハムートが踏み込む動きを読み、風刃を放つ

そんなエヴァの戦術も、わずかづつ歯車が狂い始め 防御に回る時間が増加していく

ナーダの尾による攻撃を防ぎながら 息吹を溜めているフォゴに風刃を放つ

それをナーダが広げた翼に阻まれ ナーダの翼を傷つけ落下していく 風刃

「させない!!」

一歩身を引き、結界を強く蹴りナーダの脇を抜け フォゴへと向かうエヴァ

ナーダの脇を抜けた瞬間に、大気が歪む 竜の覇気を結界で防ぐが、弾き飛ばされ

フォゴへの行く手に立ち塞がる ナーダ

フォゴの前方で練られた息吹、時間にして5秒間も溜められた球状の業火が渦を巻き

解き放たれる時を待つ

「まさか、狙いは!?」

新岐阜城への攻撃を恐れ、常に2体を牽制しながら、戦いの場を高空へと移したエヴァであるが、2体のバハムートの連携に今まさに攻撃を許そうとしている

羽衣に風魔法を纏わせ、新岐阜城へ向け急降下する エヴァ

そのエヴァの斜め後方を、巨大な獄炎が唸りを上げ新岐阜城へと突き進む

「間に合えっ!!」

九本の尾が空気を叩き、更に加速するが後方からじりじりと伝わる、自然界では決してありえない熱気に煽られる

両腕を交差させ、獄炎球の進路を反らそうと次々と結界を進路上に放つ

しかし獄炎の渦に巻き込まれ、消滅していく結界 まったく速度を落とす事もなく

ドームだった敷地の中央に突き刺さる 獄炎球!!

巨大な獄炎の玉がひしゃげ、大量の瓦礫を吹き飛ばし 凄まじい圧力が厚さ5mにも及ぶ

床面に、蜘蛛の巣のような亀裂を生じさせる

“みんなが、最下層まで避難していますように!!” そう願いながら 九尾を扇状に広げ

その場に滞空しながら、2匹のバハムートを仰ぎ見る



“ドッガンンンンンッッッッッ!!!!!!”

新岐阜城の最下層まで轟く爆音 練兵場に避難している全員が息を飲む

「天女様一人で、あの化け物共を相手に出来るわけが無いだろう!!忠勝〜!!

お前は何処で何をやってやがるんだ!!お前のかわいい嫁さんが死んじまうぞ!!」

風魔小太郎が天井を見上げながら 叫ぶ

「頭!!天女様の助太刀に行きましょう!!」

「そうだな!1秒でも2秒でも天女様を休ませられるのなら。。。お前ら弓を持て!!」

「「「「「「「おおっ〜!!!」」」」」」」

「小太郎殿!落ち着いて下さい!!私達が行っても、犬死するだけです!!

天女様が悲しまれますよ 間もなくルイやブルートが戻るはずです 信じて待ちましょう みなさんを守るように天女様に言われていますので、ここを通すわけにはいきません!」

階上への階段の前で両手を広げる お雪



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