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戦国魔法奇譚  作者: 結城謙三
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死闘!伊達政宗

ドームの北壁へとナーダを牽制しながら、誘導していく 政宗

炎の上位精霊であるエフリートの化身と化した 政宗であるが

ベヒーモスの血を受け継ぎ、文字通り この星で考えられる環境として最も高温である

活火山の火口内という過酷な環境で生まれ育ったバハムートには、炎属性の攻撃は

あまりにも相性が悪く、爆裂による衝撃波や、斬撃による物理攻撃に頼る以外に打つ手が無く 10体のエフリートを駆使し翻弄するも 決め手に欠ける攻撃に ナーダにより

1体。。。また1体と確実に葬り去られていく 

それと同時に再生するのだが、消えた分身と新たに、現れた分身との情報の切り替えに、脳の処理が着いていけずに、まるで脳が、擦り切れるような痛みに顔をしかめる 政宗


5体のエフリートが距離を取り豪炎球を連射し浴びせ続ける 残り5体のエフリートが

エフリートの炎の剣を抜き 高速で移動しながら、すれ違いざまに斬撃を放つのだが

ナーダの硬い表皮に阻まれ損傷を与える事も出来ずに、じりじりと政宗の体力だけが削られていく

「じり貧だけど、これで良いんだ! 天女様が戻られるまでの時間を稼げれば!」

あまりの頭痛に歯を食いしばりながら、独り言ちる


まるで予定調和のような攻防が続き、このままエヴァが戻るまでの時間を稼げるとの思考が油断を呼ぶ ナーダは虎視眈々と機会を待っていたのだろう

この10体の精霊の攻撃は、驚異とは言えないが、消滅させても、すぐに再生し術者の魔力が切れるまで延々と付き合わされるのは得策とは言えなかった

ネボアの消息も気がかりであるし、ネボアの言っていた天女と呼ばれる女が治療を終え

この場に参戦してくる事は、避けねばならない 我等の魔力も無限ではないのだから

ナーダは、10体のエフリートの動きを予測する 1体づつを屠っても、すぐに再生するのならば、まとめて消滅させれば、どうだろう? その中に本体が居れば再生も出来まい

今から、2,2秒後に北側壁面の高さ7m付近に4体の精霊が、直径10mの範囲に集まり

2,4秒後には、ここの真上、高さ15mの空間に3体の精霊が一瞬重なる

冷静にそして緻密に空間を把握し戦略を立てる ナーダ その予測の通りに 空間を移動しながら豪炎球を放つエフリート2体が北壁でナーダの描いた 直径10mの円の中に間もなく入ろうとしていた

そして、たった今ナーダに炎の剣で一撃を与え北壁へと飛び去り、壁を蹴りナーダへと再び向かう1体が、円に入る もう1体は剣を振り上げている目の前の精霊

ナーダの身体が左右にブレる 精霊が振り下ろした剣を右肩で受け、左手で喉元を掴み

北壁に向けて瞬歩で飛ぶ その0,1秒後 4人の精霊が円の中へと入ると体内で練っていた

“黒き竜の覇気”を放つ!

左手で掴んでいた精霊が霧散し、直径10mの円の中に居た3体も消し飛ぶ それを横目で見ながら 元いた場所の上空15mへと瞬歩で飛びながら、身体を捻り 重なった3体を

尻尾の一撃で薙ぎ払う!!

一瞬で7体のエフリートを失った 伊達政宗がエフリートの変幻が解け、ドーム中央で膝から崩れ落ちる

鼻から口から耳から血を流し、失ったはずの眼帯の下の目からも血が流れる

「天女様。。。ごめんなさい。。。」力無く顔面から床へと突っ伏し動かなくなる 政宗

残った2体のエフリートも火力を失い 灰だけを残し風に舞う

「「「「政宗君!!!!」」」」

天武の子供達が、政宗へと駆け寄る


それを見た エント·キング改でフォゴと対峙していた 北条氏直がみんなを守る為に

ドーム中央へと後退する





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