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戦国魔法奇譚  作者: 結城謙三
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バハムート迎撃体制

「満腹丸君の様子は、どうですか?」

「大丈夫ですよ 呪いの進行は、止めています 満腹丸君の事よりも、今は自分の心配をして下さい」

「私は、ちょっと疲れているだけです 少し休めば、大丈夫だと思うのですが。。。?」

「天女様。。。右腕の複雑骨折に肋が4本折れています、そのうちの1本は、肺を傷つけています さらに裂傷は数知れず ですが、私が、30分で治してみせます」

横になったエヴァの患部に右手を翳し、左手で通力を送り続ける おりん

「おりんちゃん ありがとうございます でもバハムート達が、ここまで来るまでに

おそらく10分ほどだと思います 取り敢えず動けるようにしてくれますか?」

「駄目です!死んでしまいますよ?」

「それは、困りますね。。。まだ死ぬわけには。。。」

「みんなを信じましょう!!頑張っていれば、きっとルイ達も戻って来ます」


天武の子供達が、エント·キングの動作確認を熱心に行い

数名の子供達は、なにやら技の命名で揉めているようだ

「だから!この技は風魔法で、加速させるから“風神降臨·金剛烈斬”なんだよ!!」

「氏直君、可愛くないので却下です!“エント·花の舞”でお願いします!!」

「氏直君も、茶々ちゃんも、ただの上段からの振り下ろしですから。。。」

「幸村君、こういうのは、雰囲気が大事なんだよ!」


そしてドームの内壁を巡る回廊には500名の弓の精鋭兵が狭間から上空を凝視し

最上部の強化硝子の張られた突起部分からは、羽柴秀吉が望遠鏡で東の空に目を凝らす


上体を起こせるまでに回復したエヴァが、天武の子供達を呼ぶ

「みんな、私が戦えるようになるまで、もう少し時間が掛かるようです 

それまでの時間、みんなにここを守ってもらう事になります、しかし間もなく現れる2匹のバハムートという竜は、あまりにも強大です 

決して油断しないように防御に徹すると約束して下さい それぞれの特性ですが、今わかっているのは

赤いバハムートは、火属性です 炎の上位精霊エフリートにも匹敵する火炎を操ると考えて下さい 竜の息吹の他に覇気を使います 覇気というのは自分を中心に数10mの範囲に衝撃波を与えます なんとか前兆を読み取って離脱して下さい

そして黒いバハムートですが、雷属性と闇属性を持っているようなのです

息吹も覇気も雷撃などの攻撃と、全身に闇属性の覇気を纏わせ腐食魔法を使ってきます

腐食魔法というのは、遣い手の少ない希少な魔法です 私の回復魔法も効果がありません もしも腐食魔法を浴びてしまったら そこから身体の中心に向かってどんどん侵食してきますので、患部を切断するよりありません それほど危険な攻撃だと覚えておいて下さい このネボアである 夜叉を取り返しに間もなく現れるはずです くれぐれも無理はしないで下さいね」

「「「「「「はい、わかりました 天女様!!!」」」」」」

「天女様が回復する前にやっつけちゃうから 大丈夫!」

「茶々の言う通り、エント·キングと僕達でみんなを守ります!!」


「じゃあ、ドーム内にいるみんなに鼓舞を掛けますね」

「じゃあ茶々は、全員に即死回避を掛けますね」

「えっ!? 茶々ちゃん即死回避って??」

「お雪ちゃん先生、ベラとフローが、全員に即死回避を掛けなさいって。。。即死回避ってなんでしょう?」

「たぶん一撃で死ぬような傷を受けても、死なないという事かな?」

「良さそうですね、じゃあみんなに“即死回避”を、ベラ、フローお願いします」


回廊の最上端で、鐘を打ち鳴らす 羽柴秀吉

「東の空が真っ赤に染まっているぞ〜」


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